ドウロのワイン産地のイラスト

WINE REGION — DOURO

ドウロ

ワイン産地 ・ ポルトガル

ポルトガル北部に位置するドウロは、世界最古の規定ワイン産地として知られる銘醸地です。険しい山岳地帯を流れるドウロ川沿いに広がる段々畑は、その景観の美しさからユネスコ世界遺産にも登録されています。かつては酒精強化ワインであるポートワインの独壇場でしたが、近年では高品質な辛口スティルワインの産地としても国際的な評価が急上昇しており、力強く凝縮感のある赤ワインが特に注目を集めています。急峻な斜面での過酷な手作業が、この地特有の個性を生み出しています。

詳細マップ

地図データ: OpenStreetMap contributors: ODbL

格付け・分類

位置

番号は地図の番号に対応。

  1. 01Douroドウロ

3地区

  1. Baixo Corgoバイショ・コルゴ / 最西部・最も湿潤
  2. Cima Corgoシマ・コルゴ / ポートの中心地区
  3. Douro Superiorドウロ・スペリオール / 最上流・乾燥

ポートの主なスタイル

  1. Vintage Port単一年・瓶熟成型の最上位
  2. Late Bottled Vintage (LBV)単一年を樽で4〜6年
  3. Tawny (10/20/30/40年)樽熟成による酸化スタイル
  4. Ruby若い果実味の基本スタイル

基礎データ

法規・制度歴史
1756年に世界最古級の原産地境界が定められた
品種品種
トウリガ・ナシオナル、トウリガ・フランカなど混植の土着品種
土壌土壌
片岩の段々畑 (ソカルコス) は世界遺産
色・スタイル辛口
酒精強化しない辛口ドウロ DOC も高評価

出典

テロワール

気候は大陸性気候で、夏は非常に高温で乾燥し、冬は厳しい寒さに見舞われます。土壌は主にシスト(粘板岩)質で、地中深く根を張ることで過酷な乾燥に耐えるブドウが育ちます。代表品種はトゥーリガ・ナシオナル、トゥーリガ・フランカ、ティンタ・ロリス、ティンタ・バロッカ、ティン・カォンなどが挙げられます。これらの土着品種をブレンドすることで、複雑で骨格のしっかりとしたワインが造られます。急斜面の段々畑は日照を最大限に活用し、ブドウの成熟を助ける重要な役割を果たしています。

歴史

ドウロのワイン造りの歴史は古く、ローマ時代にまで遡ります。1756年、ポンバル侯爵によって世界初の原産地呼称管理制度が確立され、ポートワインの品質保護と生産管理が始まりました。19世紀にはフィロキセラ禍に見舞われましたが、その後、段々畑の再建と品種改良が進められました。20世紀後半からは、ポートワインだけでなく、この地のテロワールを反映した辛口スティルワインの生産が本格化し、現在ではポルトガルワインの最高峰として世界中で愛されています。

有名な生産者

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