コート・ロティは、フランスのローヌ渓谷北部、アンピュイ村周辺に位置する極めて名高いAOCです。急峻な段々畑が広がるこの地は、シラー種から造られる力強くもエレガントな赤ワインの聖地として知られています。その名は「焼かれた丘」を意味し、太陽の恵みを最大限に受ける南向きの斜面から、長期熟成に耐えうる複雑で芳醇なワインが産出されます。生産量は極めて少なく、世界中のワイン愛好家から熱狂的な支持を集める、北ローヌ最高峰の産地の一つです。
詳細マップ
地図データ: OpenStreetMap contributors: ODbL
格付け・分類
位置
番号は地図の番号に対応。
- 01Côte-Rôtieコート・ロティ
特徴
- Côte Brune / Côte Blondeブリュヌとブロンド / 性格の異なる2つの斜面
- 混醸シラーにヴィオニエを20%まで混醸できる (赤のみの AOC)
基礎データ
- 品種品種
- シラー主体。白品種ヴィオニエの混醸が最大20%認められる
- 色・スタイルスタイル
- 「焼けた丘」の名を持つ北端の急斜面から生まれる香り高い赤
- 土壌畑
- 急斜面の段々畑 (テラス)。片岩と花崗岩
- 例外・注意点赤のみ
- 白ワインは造れないが、白品種ヴィオニエの混醸は認められるという特徴的な規定
出典
- Vins des Côtes du Rhône — Inter Rhône(確認日: 2026-08-09)
- Institut national de l'origine et de la qualité — INAO(確認日: 2026-08-09)
- OpenStreetMap — OpenStreetMap contributors(確認日: 2026-08-09 / ODbL)
テロワール
気候は大陸性気候の影響を受けつつも、急斜面が冷たい北風を遮り、日照を最大限に確保します。土壌は主に片麻岩や花崗岩、シスト(片岩)で構成され、特に「コート・ブリュン(茶色の丘)」と「コート・ブロンド(金色の丘)」という二つの異なる土壌特性がワインの個性を決定づけます。代表品種はシラーですが、伝統的に白ブドウのヴィオニエを最大20%まで混醸することが認められており、これが独特の華やかな香りとシルキーな質感をワインに与えています。
歴史
ローマ時代からブドウ栽培が行われていた歴史ある産地です。伝説によれば、領主が二人の娘にそれぞれ「コート・ブリュン」と「コート・ブロンド」の丘を譲ったことが名の由来とされます。19世紀にはフィロキセラ禍や二度の世界大戦の影響で荒廃しましたが、20世紀後半にギガル家などの生産者が品質向上に尽力したことで、世界的な名声を取り戻しました。現在では、その希少性と卓越した品質から、北ローヌを象徴する最高級ワインの産地として不動の地位を築いています。
有名な生産者
- E.ギガルコート・ロティの復興と名声を牽引した最大の功労者。特に「ラ・ララ」シリーズは世界最高峰の評価を誇り、圧倒的な凝縮感と洗練されたスタイルで知られる名門です。
- ドメーヌ・ジャメ伝統的な手法を重んじ、全房発酵を取り入れたエレガントで複雑なワイン造りを行う生産者。テロワールの個性を純粋に表現する姿勢は、多くの愛好家から熱烈な支持を受けています。
- ルネ・ロスタンコート・ブロンドの区画を中心に、緻密で気品あふれるワインを生産。過度な抽出を避け、ブドウ本来の繊細なアロマと美しい酸を最大限に引き出すスタイルで高い評価を得ています。
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