SAKE BREWERY — KAGAWA

西野金陵

香川県仲多度郡琴平町623番地 1789年創業

紹介

西野金陵は、香川県仲多度郡琴平町に本店を置く老舗酒蔵です。1658年(万治元年)に阿波で藍の商いを始めたことに起源を持ち、1789年(寛政元年)に琴平で酒造株を取得して本格的に日本酒醸造を開始しました。江戸時代より「讃岐のこんぴら酒」として親しまれ、金刀比羅宮の御神酒醸造元としても知られています。代表銘柄の「金陵」をはじめ、取扱店限定の「月中天」、無濾過原酒を中心とした「金戎」、敷地内にある樹齢約900年の御神木から採取した天然酵母で醸す「楠神」などを手掛けています。仕込み水には象頭山や葛原八幡神社の御神水を使用し、熟練の技術による酒造りを行っており、全国新酒鑑評会でも金賞を受賞しています。琴平本店には、酒造りの歴史や道具を伝える酒蔵資料館「金陵の郷」が併設されています。

歴史

西野金陵の歴史は、万治元年(1658年)に初代西野嘉右衛門が阿波(現在の徳島県)で藍を商う藍商として創業したことに始まります。その後、安永8年(1779年)には七代目西野嘉右衛門が阿波の芝生で酒造業を兼営するようになり、寛政元年(1789年)6月3日、八代目西野嘉右衛門が金毘羅大権現(現在の金刀比羅宮)に参詣した際、讃岐国琴平にあった鶴田屋の酒造株を買収し、この地で本格的に酒造りを始めました。

金陵は江戸時代から「讃岐のこんぴら酒」と呼ばれ、金刀比羅宮の御神酒として、地元讃岐の人々だけでなく全国から訪れるこんぴら参りの参拝者にも親しまれてきました。

その後、大正7年(1918年)には株式会社金陵西野商店に組織を改め、昭和9年(1934年)には販売石数が1万石に達しました。昭和57年(1982年)には社名を現在の西野金陵株式会社に変更し、酒造業に加えて酒類・食品の卸売業、金刀比羅宮の参道口で「金陵の郷」を運営する観光業など、複数の事業を展開しています。

酒造り

仕込み水には、多度津町葛原にある葛原八幡神社の御神域に湧く「八幡の恩湧」を使用しています。この水は、弘法大師が改修したと伝わる満濃池を水源とする金倉川の伏流水と、象頭山系・弘田川水系の伏流水が合流したもので、夏場の渇水期でも量と質が変わらない、900年を超える歴史を持つ湧水です。

酒米は、酒米の王として知られる山田錦や広島県を中心に栽培される八反35号に加え、香川県独自の品種で原料米の大半を占める「オオセト」、オオセトと山田錦を交配し2006年に命名された「さぬきよいまい」など、地元産米を中心に使い分けています。

麹造りは、室温32℃前後、湿度40~70%に調整した麹室で50~55時間以上かけて行われ、職人が丹念に手入れを重ねます。仕込みは3段階に分けて行う段仕込みを採用し、6℃から11℃の低温で30日以上かけてゆっくりと発酵させる、吟醸造りに通じる低温長期発酵を特徴としています。搾りの際には、醪を袋に入れて自然に滴り落ちる清酒だけを集める「袋吊り」という手法も用いられています。

酒造りにあたっては「酒造りは造る人の心のあり方、酒造りは人の和、蔵浄ければ自ずと酒清し」という言葉を胸に、「ふくらみ・まるみ・のびやかさ」のある酒質を目指しています。こうした酒造りは全国新酒鑑評会でも評価されており、平成26酒造年度(2015年発表)、平成28酒造年度(2017年発表)、平成29酒造年度(2018年発表)などに金賞を受賞しています。

蔵データ

所在地

香川県仲多度郡琴平町623番地

創業

1789年(香川県)

代表銘柄

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月中天:月中天は、地酒専門店を中心に扱われる西野金陵の限定銘柄で、全国流通する「金陵」とは別のラインとして展開されています。無濾過の生酒・生原酒を中心に、春酒や夏酒など季節ごとに表情の異なる酒を数量限定で送り出しており、地酒ファンから支持されています。

金陵:金陵は西野金陵の看板銘柄で、江戸時代から「讃岐のこんぴら酒」と呼ばれ、金刀比羅宮の御神酒として親しまれてきました。上撰酒から純米大吟醸、無濾過の生原酒まで幅広い商品を揃え、厳選した酒米と低温長期発酵による丁寧な酒造りで、ふくらみとまるみのある酒質を追求しています。

金戎:金戎は、無濾過の生原酒を中心とした西野金陵の銘柄で、看板銘柄の金陵とは別に地酒専門店で扱われてきました。「無濾過純米生原酒」や「無濾過特別純米生原酒」などがあり、地元産のオオセトを用いた、しぼりたての生き生きとした味わいと米の旨みが特徴です。

楠神:楠神は、金陵の郷にそびえる樹齢約900年の御神木・大楠から採取した天然酵母「大楠酵母」で醸す西野金陵の特別純米酒です。香川県産のオオセトを100%使用し、精米歩合55%、旨みのある酸味とすっきりとした喉越しが持ち味の一本に仕上がっています。

見学・購入

蔵見学

あり(要事前確認)

直売所

金陵の郷内の売店のほか、公式オンラインストアでも「金陵」ブランドの日本酒や関連商品を購入できます。

補足

金刀比羅宮の参道口にある「金陵の郷」は、昔ながらの酒造道具や酒造りの様子を伝える資料館で、入館は無料です。個人での見学は予約不要ですが、団体でお越しの場合は事前の予約が必要です。ただしこれは酒造りの歴史を紹介する展示施設であり、実際の醸造工場そのものの見学とは異なります。2025年6月には内装をリニューアルし、試飲スペースが新しくなりました。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

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出典

sanuki-sake.com / nishino-kinryo.co.jp / nklite.com / chuo-kanko.or.jp / sake-sake.biz / saketime.jp / sake-times.com / sakeoh.com / tanoshiiosake.jp / nrib.go.jp / my-kagawa.jp

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