SAKE BREWERY — KAGAWA

川鶴酒造

香川県観音寺市本大町836番地 1891年創業

紹介

明治24年(1891年)、初代・川人清造が香川県観音寺市で創業した蔵元です。蔵の裏を流れる清流・財田川(宝田川)に一羽の鶴が舞い降りる夢を見たことから「川鶴」と命名されました。仕込み水には財田川の伏流水を使用し、社員自ら米作りにも携わりながら香川県産米を中心とした酒造りを行っています。

食に寄り添う力強い旨味とキレのある酒質を特長とし、伝統的な清酒「川鶴」のほか、通常の3倍の麹と白麹を使った甘酸っぱい低アルコールにごり酒「讃岐くらうでぃ」や、観音寺市伊吹島産のいりこを用いた「炙りいりこ酒」など地場産品を生かした商品も展開しています。

受賞歴としては、全国新酒鑑評会での数々の金賞をはじめ、かがわ県産品コンクールにて「炙りいりこ酒」(2011年度)と「讃岐くらうでぃ」(2012年度)が最優秀賞を受賞しています。また、四国清酒鑑評会や全米日本酒歓評会など国内外の鑑評会でも高く評価されています。(※提示された代表銘柄のうち「悪乃代官」は島根県・加茂福酒造の銘柄です。)

歴史

川鶴酒造は明治24年(1891年)11月、初代・川人清造によって香川県観音寺市に創業されました。川人清造はもともと徳島県で藍染業を営んでいましたが、良質な水を求めて香川県観音寺市に移り住み、蔵の裏を流れる清流・財田川の伏流水に出会って酒造りを始めたと伝えられています。蔵の隣を流れる財田川に一羽の鶴が舞い降りる夢を見たことから「川鶴」の名を選んだといいます。

昭和40年代の高度経済成長期には出荷量が9600石に達するまでに拡大しましたが、その後は清酒市場の縮小とともに出荷量も減少していきました。転機となったのは2004年、東京農業大学醸造学科を卒業し、アサヒビールや国税庁醸造研究所での勤務を経て平成8年に蔵へ戻っていた6代目・川人裕一郎が社長に就任したことです。それまでの普通酒中心・大タンクによる量重視の酒造りから、手作業と少量仕込みによる品質重視の酒造りへと少しずつ転換を進め、全国的な知名度を高めていきました。

品質重視への転換とあわせて、米づくりから酒づくりに関わる姿勢も強めています。社長就任3年目から自家実験田での山田錦栽培を始め、当初の3反(約900坪)から2013年時点で約2町歩(約6000坪)まで作付けを広げました。田植えから稲刈りまで全社員が携わる体制を続けており、かつては地元農業高校の生徒や全国の愛飲家も田植え・稲刈りに参加していました。現在はこの取り組みを一時中止しています。

蔵の敷地内には、観音寺市街地からのランドマークとなっている西酒蔵、大正期建築の鶴鳴館(旧瓶詰蔵)、1891年の創業当時の酒造用具を展示する川鶴資料館(旧米蔵)、大正3年(1914年)建築の麹蔵・濾過蔵など、あわせて5棟が国の登録有形文化財に登録されています。

酒造り

川鶴酒造は「米・水・技」を酒造りの基本方針に掲げています。仕込み水には蔵の裏を流れる財田川の伏流水を使用し、一部の銘柄を除いて香川県産米にこだわった酒造りを行っています。使用米は、香川県に古くからある酒米「オオセト」、観音寺市田野々地区での契約栽培による「山田錦」、香川生まれの酒米「さぬきよいまい」、そして自家栽培米などです。地元の米が持つ個性を最大限に引き出すことで、香川の郷土料理と響き合う酒質を目指しています。

2010年にはレトロ調ラベルの新ブランドを立ち上げ、全国19店限定出荷で展開を始めました。品質面では、2015年のインターナショナル・ワイン・チャレンジSAKE部門で銀メダル(純米大吟醸)、2018年にKURA MASTERで金賞、2022年に雄町サミットで優等賞を受賞するなど、国内外の鑑評会でも高く評価されています。

蔵データ

所在地

香川県観音寺市本大町836番地

創業

1891年(香川県)

公式サイト

kawatsuru.com

代表銘柄

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川鶴:蔵の代表銘柄です。財田川の伏流水と、オオセトや契約栽培の山田錦、さぬきよいまいなど香川県産米を中心に、手作業・少量仕込みで醸されています。米の味わいを生かした甘みと旨味が特徴で、純米オオセトや純米大吟醸、季節限定の生原酒などラインナップも幅広く展開されています。

炙りいりこ酒:香川県観音寺市の伊吹島産いりこを漬け込んだ、燗酒専用のリキュールです。65〜70℃の飛び切り燗で温めるといりこの旨味と香ばしさが引き立ち、付属のいりこを加えるとより深いコクが楽しめます。おでんや干物などとの相性がよく、2011年度かがわ県産品コンクールで最優秀賞を受賞しました。

讃岐くらうでぃ:香川の名物料理「骨付鳥」の脂やニンニクの風味に合わせる酒として開発された、アルコール度数約6パーセントの低アルコールにごり酒です。麹を通常の3倍(当社比)と白麹を使用し、乳酸菌飲料を思わせる甘酸っぱいフレッシュな味わいに仕上げています。日本酒に親しむきっかけになればとの思いも込められており、2012年度かがわ県産品コンクールで最優秀賞を受賞しました。

見学・購入

蔵見学

なし

直売所

蔵の直売施設では日本酒や酒器などを販売しており、試飲も可能です。敷地内の「せらびい工房」と鶴鳴館は毎月1〜5日(1月を除く)にオープンしています。川鶴資料館は通常非公開で、イベント開催時や年1回の酒蔵開きの際に見学できます。なお蔵内の見学受付は行っていません。

補足

所在地は香川県観音寺市本大町836番地で、高松自動車道さぬき豊中ICから車で約8分(4.5キロメートル)です。定休日は土曜・日曜・祝日で、駐車場も備えています。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

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出典

japansake.or.jp / sanuki-sake.com / kawatsuru.com / maff.go.jp / saketime.jp / sakenomy.jp / sugiura.biz / my-kagawa.jp / kanonji-kanko.jp / city.kanonji.kagawa.jp / jizake.com

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