アルザスのワイン産地のイラスト

WINE REGION — ALSACE

アルザス

ワイン産地 ・ フランス

フランス北東部、ドイツとの国境沿いに位置するアルザス地方は、ヴォージュ山脈の東側に広がる細長いワイン産地です。大陸性気候の影響を受け、日照量が多く降水量が少ないため、ブドウの成熟に適した環境が整っています。この地はフランス国内でも極めてユニークな存在であり、伝統的にブドウ品種名を表示するワイン造りが行われています。辛口の白ワインを中心に、芳醇なアロマと豊かな酸、そしてミネラル感を備えた高品質なワインを数多く産出しており、特にリースリングやゲヴュルツトラミネールなどの高貴品種によるワインは、世界中で高い評価を得ています。

詳細マップ

地図データ: OpenStreetMap contributors: ODbL

格付け・分類

位置

番号は地図の番号に対応。

  1. 01Alsaceアルザス

AOC 階層

  1. Alsace Grand Cruアルザス・グラン・クリュ / 51の特級畑 (リュー・ディ)
  2. Alsaceアルザス / 地方 AOC。単一品種表示が基本
  3. Crémant d'Alsaceクレマン・ダルザス / 瓶内二次発酵のスパークリング

基礎データ

品種貴品種
リースリング、ゲヴュルツトラミネール、ピノ・グリ、ミュスカの4品種がグラン・クリュの基本
気候気候
ヴォージュ山脈の雨影で乾燥し日照に恵まれる
法規・制度甘口の表記
ヴァンダンジュ・タルディヴ (遅摘み) とセレクション・ド・グラン・ノーブル (貴腐) が規定される
例外・注意点ボトル
細長いフルート型ボトルの使用が義務付けられる

出典

テロワール

アルザスはヴォージュ山脈が雨雲を遮るため、フランスで最も乾燥した地域の一つです。土壌は非常に多様で、花崗岩、石灰岩、砂岩、粘土質、泥灰土などが複雑に入り混じり、各区画の個性を決定づけています。代表品種は「アルザスの高貴品種」と呼ばれるリースリング、ゲヴュルツトラミネール、ピノ・グリ、ミュスカの4種です。これらに加え、ピノ・ブランやシルヴァネール、赤ワイン用のピノ・ノワールも栽培されています。冷涼な気候と多様な土壌の組み合わせにより、ブドウはゆっくりと成熟し、品種本来の華やかな香りと、土地由来の力強いミネラル感が見事に調和したワインが生まれます。

歴史

アルザスのワイン造りは古代ローマ時代に遡りますが、中世にはライン川を通じた交易により、神聖ローマ帝国全域で高く評価されるようになりました。しかし、その後はフランスとドイツの間で領有権が幾度も入れ替わる激動の歴史を歩みます。特に19世紀後半から20世紀前半にかけての二度の世界大戦は、この地に大きな爪痕を残しました。戦後、アルザスの生産者たちは品質向上に注力し、1962年にAOCアルザス、1975年にAOCアルザス・グラン・クリュが制定されました。現在では、伝統的なドイツ的要素とフランスの洗練された醸造技術が融合した、独自のワイン文化を確立しています。

有名な生産者

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