ボルドーのワイン産地のイラスト

WINE REGION — BORDEAUX

ボルドー

ワイン産地 ・ フランス

フランス南西部に位置するボルドーは、世界で最も有名かつ影響力のあるワイン産地の一つです。ジロンド川とその支流であるガロンヌ川、ドルドーニュ川が形成する流域に広がり、主に赤ワインの生産で知られます。格付け制度やシャトー単位のブランド構築など、現代ワインの流通や評価の基準を確立した地であり、伝統的なブレンド技術と高い熟成能力を持つワインは、世界中の愛好家から長年変わらぬ評価を得続けています。

詳細マップ

地図データ: OpenStreetMap contributors: ODbL

格付け・分類

主要アペラシオン

番号は地図の番号に対応。

  1. 01Médocメドック / ジロンド川左岸北部の地区 AOC。クリュ・ブルジョワの中心地
  2. 02Saint-Estèpheサン・テステフ / 1855年格付け5シャトー。粘土質が多く力強い赤
  3. 03Pauillacポイヤック / 1855年の第1級3シャトーを擁するメドックの中心
  4. 04Saint-Julienサン・ジュリアン / 格付けシャトー11。均整の取れた赤
  5. 05Margauxマルゴー / 第1級シャトー・マルゴー。格付けシャトー数はメドック最多
  6. 06Pomerolポムロール / 公式格付けを持たない右岸の銘醸地
  7. 07Saint-Émilionサン・テミリオン / 右岸メルロー主体。約10年ごとに改訂される独自の格付け
  8. 08Pessac-Léognanペサック・レオニャン / 第1級オー・ブリオンの地。赤白のグラーヴ格付け
  9. 09Sauternesソーテルヌ / 貴腐甘口。頂点はシャトー・ディケム

格付け制度

  1. Grands Crus Classés en 18551855年メドック格付け / 第1級から第5級まで61シャトー。改訂は1973年のムートン昇格のみ
  2. Sauternes-Barsac 18551855年甘口格付け / 特別第1級のディケムを頂点に27シャトー
  3. Crus Classés de Gravesグラーヴ格付け / 赤白合わせて16シャトー (1959年確定)
  4. Classement de Saint-Émilionサン・テミリオン格付け / 約10年ごとに改訂される
  5. Crus Bourgeois du Médocクリュ・ブルジョワ / メドックの格付け外シャトーの選定制度

基礎データ

品種主要品種
左岸はカベルネ・ソーヴィニヨン主体、右岸はメルロー主体のブレンド
気候気候
ジロンド川流域の温暖湿潤な海洋性気候
法規・制度1855年格付け
メドックの赤61シャトーの5級制と、ソーテルヌ・バルサックの甘口27シャトー
例外・注意点格付けの例外
ポムロールには公式格付けが無い。オー・ブリオンは1855年で唯一メドック外から選出
色・スタイルスタイル
複数品種のブレンドによる辛口赤が中心。ソーテルヌの貴腐甘口も世界的に有名

出典

テロワール

海洋性気候の影響を受け、温暖で湿潤な環境が特徴です。土壌は川を挟んで大きく異なり、左岸は砂利質が多くカベルネ・ソーヴィニヨンが主体で、骨格のしっかりした長期熟成型のワインが生まれます。一方、右岸は粘土質や石灰質が中心で、メルローを主体とした芳醇で柔らかな味わいのワインが特徴です。これらにカベルネ・フラン、プティ・ヴェルド、マルベックなどが補完的にブレンドされ、複雑味と調和を生み出しています。

歴史

ボルドーのワイン造りは、1世紀のローマ時代にまで遡ります。12世紀、アリエノール・ダキテーヌがイングランド王ヘンリー2世と結婚したことで、英国への輸出が本格化し、産地としての地位を確立しました。1855年のメドック格付けや、その後のシャトー・ムートン・ロートシルトの昇格など、品質を保証する制度が発展。20世紀には厳しい品質管理と技術革新を経て、世界最高峰のワイン産地としての名声を不動のものにしました。

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