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高千穂ムラたび

代表銘柄:神楽まいり・神呂木まいり・千穂まいり

宮崎県

MIYAZAKI

2012年創業

宮崎県高千穂町の秋元集落を拠点とする株式会社高千穂ムラたび(酒造部門の屋号は「まろうど酒造」)は、2012年に創業した事業者です。「高千穂どぶろく特区」の認定を受け、廃校となった小学校の給食室を醸造工場に転用してどぶろく造りを行っています。

造りの特徴として、標高600mの棚田で丹精込めて育てた自社米と、秋元神社の御神水と水源を同じくする諸塚山系の清らかな自然湧水を使用しています。代表銘柄の「御神水源どぶろく」シリーズには、やさしい甘口の「千穂まいり」、キレのある辛口の「神楽まいり」、ワイン酵母で発酵させた「神呂木まいり」などがあり、通常版の火入れ品のほか、酵母を生かした「冷凍生甕どぶろく」も手掛けています。

人口減少が進む限界集落において、伝統のどぶろく文化を継承し地域資源を活かした商品開発を行う取り組みが評価され、農林水産省の「ディスカバー農山漁村の宝」に選定された実績を持っています。

高千穂ムラたびの歩み

高千穂ムラたびは、宮崎県高千穂町の秋元集落を拠点とする会社です。秋元集落は人口100人ほどの小さな集落で、限界集落とも呼ばれています。2010年8月には、当時24歳だった2人が中心となって古民家を改装し、農村民宿「まろうど」を開業しました。「若い人の感覚でどぶろくを造ってくれないか」という一言をきっかけに、2011年10月には個人事業として酒類製造免許を取得して「まろうど酒造」を立ち上げ、同年12月に最初の商品となる御神水源どぶろく「千穂まいり」の販売を始めています。

この免許区分は清酒ではなく「その他の醸造酒」、つまりどぶろく(濁酒)です。高千穂町は三股町とともに2004年12月、国税庁の構造改革特別区域計画「神話・伝説のふるさとツーリズム特区」の認定を受けており、まろうど酒造はこの特区の枠組みで濁酒を製造する蔵であって、清酒を仕込む蔵ではありません。

翌2012年2月には、宿泊や飲食、ツーリズムの企画運営までを担う株式会社高千穂ムラたびが法人として設立されました。その後も2014年4月に専用の製造場を新設し、同年6月には米麹甘酒「あまざけ+乳酸菌 ちほまろ」の販売を開始しました。2016年8月には、それまで個人事業として営んでいたどぶろく造りを法人事業へ完全に移行し、まろうど酒造は株式会社高千穂ムラたびの酒造部門としての位置づけになりました。

2017年には玄米ともち麦を合わせた「もち麦入りあまざけ」も加わり、どぶろくと甘酒、米粉を使った焼き菓子を軸にした発酵食品メーカーへと事業を広げています。

地域ぐるみで進めてきた6次産業化の取り組みが評価され、地域の事業者らでつくる高千穂ムラたび協議会が、平成28年選定(第3回)の「ディスカバー農山漁村の宝」(農林水産省)でプロデュース賞を受賞しました。この回は769件の応募の中から30地区が選ばれたもので、直売所や加工品、農家民宿などの事業収益が平成23年度から27年度にかけて約800万円から約3,400万円へと約4倍に拡大したことが選定の理由となっています。

酒造りの特徴

どぶろくの仕込みに使うお米は、標高600メートルの棚田で育てた高千穂町産のひのひかりです。農薬や化学肥料の使用を抑えた特別栽培米で、社長みずから田んぼに通って育てています。高千穂町を含む高千穂郷・椎葉山地域は、山腹用水路と棚田を組み合わせた山間地農林業複合システムが評価され、2015年12月に国連食糧農業機関(FAO)の世界農業遺産に認定されています。仕込み水には、秋元神社の御神水と同じ水源から湧く諸塚山系の湧水を用いています。

御神水源どぶろくには、やさしい甘口の「千穂まいり」(アルコール分8度)、キレのある辛口の「神楽まいり」(同15度)、ワイン酵母で仕込んだ「神呂木まいり」(同12度)の3種類があります。いずれも300ミリリットル瓶入りで加熱殺菌(火入れ)を施した通常版として届けられるほか、火入れをせず酵母を生かしたまま甕に詰めて冷凍でお届けする「冷凍生甕どぶろく」も別に用意されています。冷凍生甕どぶろくは900ミリリットルの甕入りで、無添加・無濾過・火入れなしのまま酵母が生きた状態で届けられ、解凍してから飲みごろを楽しめます。

高千穂町は「神話の郷」と呼ばれ、今も舞い継がれる夜神楽には「酒こしの舞(御神体)」があり、イザナギノミコトとイザナミノミコトが酒を醸し、仲睦ましく過ごす様が表現されています。どぶろくは神様が飲んだお酒とも伝えられ、八百万の神々にささげる「お神酒」として、また厳しい労働をいたわる「寒造り」として、高千穂には古くからどぶろく文化が息づいてきました。まろうど酒造の醸造所は、農村民宿「まろうど」の敷地内にあり、樹齢500年の御神木などが林立する深い森に囲まれています。

精米から瓶詰めまでの全工程を手作業で担うため、一度に仕込める本数には限りがあります。

代表銘柄

神楽まいり

「神楽まいり」は、御神水源どぶろく3種のうち最も辛口のタイプです。アルコール分は15度で、きりっとしたキレと米の旨みを楽しめる、どぶろく通向けの一本に仕上がっています。とろりとした口当たりを残しながらも淡麗な後味で、日本酒好きの方にも向いています。300ミリリットル瓶入りの通常版のほか、酵母を生かした冷凍生甕どぶろくとしても届けられています。

神呂木まいり

「神呂木まいり」は、ワイン酵母で仕込んだ御神水源どぶろくです。アルコール分は12度で、白ワインを思わせる華やかな香りと果実感がありながら、日本酒のようなしっかりとした味わいも兼ね備えています。洋食や前菜と合わせやすい新しい感覚の一本で、300ミリリットル瓶入りの通常版と、酵母を生かした冷凍生甕どぶろくの両方が用意されています。

千穂まいり

「千穂まいり」は、御神水源どぶろく3種のうち最もやさしい甘口タイプです。アルコール分は8度と低めで、とろりとした口当たりのなかにすっきりとした甘みが広がります。どぶろく特有の辛さや強いアルコール感が苦手な方や、どぶろくを初めて飲む方にも向く一本として造られています。300ミリリットル瓶入りの通常版のほか、酵母を生かした冷凍生甕どぶろくもあります。

見学・購入

直売所
公式のオンラインショップや、高千穂町のふるさと納税の返礼品として購入できます。秋元集落には直売所「いろはや」や食堂「めしや しんたく」もあり、現地で買い求めることもできます。
補足
醸造所に隣接する農村民宿「まろうど」に宿泊することもできます。「まろうど」は「客人(まろうど)」という古語にちなんで名づけられた宿で、素泊まりのみで料理の提供はありません。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
宮崎県西臼杵郡高千穂町大字向山6604
創業
2012年
公式サイト
takachiho-muratabi.com

出典

m-tokusan.or.jp / takachiho-muratabi.com / chihomaro.com / sakedata.jp / discovermuranotakara.com / maff.go.jp / nta.go.jp / rakuten.co.jp

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