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木花之醸造所

代表銘柄:ハナグモリ

東京都

TOKYO

2020年創業

木花之醸造所の入口
木花之醸造所の入口(2023年撮影)「Konohanano Sake Brewery.jpg」 — 写真:Beryllium Transistor / CC BY-SA 4.0縮小・WebP変換

木花之醸造所は、2020年に東京都台東区駒形(浅草)で醸造を開始した都市型クラフトサケ醸造所で、2026年9月に浅草四丁目へ移転しました。名称は酒造りの神であり台東区の区木・桜にちなむ女神「木花之開耶姫」に由来します。代表銘柄「ハナグモリ」は、姫が咲かせた桜の中をくぐる幸福感を味わってほしいとの想いから命名されました。

小規模な都市型醸造所でありながら自前の麹室を備え、2022年時点では洗米や放冷、麹造りなどほぼ全ての工程を手作業で行っていました。日本酒と同様の三段仕込み技術を取り入れ、米を磨かずお米そのままの味わいを生かすシンプルな「濁酒(どぶろく)」をはじめ、焼酎用白麹を用いたクエン酸の効いた酒やホップ・フルーツ等を使ったクラフトサケを展開しています。醸造所にはバル「ALL (W)RIGHT -sake place-」を併設し、できたての酒を提供しています。

また、将来独立を目指す若手が数年単位で醸造長を務める「修行の場」としての役割も担っており、初代醸造長の岡住修兵氏(現・稲とアガベ代表)など、全国で活躍する醸造家を輩出しています。

木花之醸造所の歩み

木花之醸造所は、2020年6月に東京・浅草の駒形で誕生した、浅草初のどぶろく醸造所です。運営は株式会社ALL WRIGHTで、代表取締役の細井洋佑さんはもともとブルワリーパブを経営していました。クラフトビールのように、どぶろくや果実などを加えたお酒の広がりを目指して立ち上げた醸造所で、取得した免許は「その他の醸造酒」です。日本酒(清酒)とは異なる区分のため、自由度の高い醸造ができます。

醸造所の名は、酒造りの神様である木花之開耶姫(コノハナノサクヤビメ)にちなみ、台東区の区木でもある桜が咲くように美しい姫、という意味が込められています。定番銘柄の「ハナグモリ」は、姫が咲かせた桜の中をくぐるかのような幸福感を味わってほしいという思いから名づけられました。

この醸造所は、将来の独立を目指す若い醸造家の修行の場でもあります。醸造長として醸造や販売を経験し、免許取得や資金調達のノウハウも学んだうえで、全国で醸造所を立ち上げてもらうことが狙いです。初代の醸造長は、秋田の新政酒造で4年半働いた岡住修兵さんで、2021年11月に秋田県男鹿市で「稲とアガベ醸造所」を開業しました。2021年には日向勇人さんが二代目の醸造長に就きました。2024年6月時点で三代目の醸造長を務めていたのは木村柚月さんです。

東京農業大学で醸造科学を学び、日本醸造協会に勤めた経歴を持ち、このころは醸造長のほかに三人の仲間が作業を支えていました。

2021年6月には、WAKAZE三軒茶屋醸造所、haccobaと共通のテーマでお酒を造る企画を始め、第一弾としてそれぞれがホップを使ったお酒を仕込みました。2022年6月27日には、この3醸造所に稲とアガベ、LIBROM、LAGOON BREWERYを加えた6醸造所で、クラフトサケブリュワリー協会を設立しています。同協会は、クラフトサケを、日本酒の製造技術をベースにしながら、従来の「日本酒」では法的に採り入れられない工程を取り入れて、これまでにない多様な味わいを生み出す新しいジャンルと位置づけています。

酒税法上は「清酒」ではなく、「その他の醸造酒」などに区分されます。2024年には、細井さんがシンガポールでも醸造所「ORCHID Craft works」を展開し、現地での日本酒の醸造を始めました。Tokyo酒チャレンジでは、2025年にクラフト酒部門で「出汁パンチ」が金賞、2026年にもクラフト部門で「passionfruit sake [bartender waka collaboration]」が金賞に選ばれています。

2026年には、駒形から浅草四丁目へ醸造所を移しました。6月に駒形での営業を終え、9月に新しい醸造所と併設バルで営業を再開しています。

酒造りの特徴

木花之醸造所の最大の特徴は、醸造所の中に麹室を備え、麹を自分たちで造っていることです。麹から造ることで、味わいの幅を広げています。仕込みには日本酒と同じ三段仕込みや清酒酵母といった技術を取り入れ、ラベルに表示義務のない添加物は使いません。創業まもない2020年の仕込みでは、麹造りに麹蓋を使い、米は秋田県産の改良信交でした。2022年の時点では、醸造長が1人で酒造りを担い、機械類はほとんど使わず、洗米や放冷、麹造りまで手作業で行っていました。

定番の「ハナグモリ」は、国産米と国産米の米麹だけで仕込む濁酒(どぶろく)です。磨かないそのままのお米を使い、優しい甘さとほのかな酸味が持ち味で、アルコール分は13度です。焼酎用の白麹を使った「ハナグモリ〜THE 酸〜」は、白麹由来のクエン酸の酸味を生かしたドライでシャープな味わいで、アルコール分は12度です。

このほか、ホップを使ったどぶろくや桃を使ったお酒、醸造長が造りたい味を形にする「LAB」シリーズなどを、季節ごとに仕込んでいます。たとえば「LAB02 出汁パンチ」は、江戸時代の煎り酒をヒントに、仕込み水のかわりに鰹だしを使った全麹酒です。2024年6月時点の仕込み蔵は30平方メートルほどで、500リットルのタンクが三つ並んでいました。

木花之醸造所が自社で醸すお酒は、濁酒や、ホップ・フルーツなどを加えたクラフトサケが中心です。2021年10月には、輸出向けの清酒製造免許も取得しています。一方、商品名に「土田酒造×木花之醸造」と付く「ハナグモリ搾り」は、品目が清酒で、製造元は群馬県川場村の土田酒造です。木花之醸造所が自社で醸造するお酒ではなく、土田酒造が造る清酒との協働商品として販売されています。土田酒造は明治40年創業で、生酛による造りを行っている蔵です。

代表銘柄

ハナグモリ

木花之醸造所の定番のどぶろくで、名前は、木花之開耶姫が咲かせた桜の中をくぐるかのような幸福感を味わってほしいという思いに由来します。国産米と国産米の米麹だけで仕込む濁酒で、磨かないそのままのお米を使い、優しい甘さとほのかな酸味が特徴です。三段仕込みや清酒酵母といった日本酒の技術を取り入れ、ラベルに表示義務のない添加物は使いません。アルコール分は13度です。

見学・購入

直売所
併設バル「ALL (W)RIGHT -sake place-」(台東区浅草4丁目49-14 伊藤マンション1階)の店頭と、オンラインストアで購入できます。バルの営業は平日が17時から22時30分まで、土日祝は15時からで、月曜が定休日です。
補足
2024年6月時点では、見学を希望する場合は公式サイトの問い合わせフォームか、バルの予約時の備考欄に書き添えて申し込む形でした。2026年9月の移転後の見学の可否と受け付け方法は、事前に問い合わせてください。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
東京都台東区浅草4-49-14 伊藤マンション1階
創業
2020年
公式サイト
konohanano-brewery.com

出典

sakedata.jp / saketto.com / wikipedia.org / diamond.jp / sake-times.com / rakuten.co.jp / saketime.jp / konohanano-brewery.com / pon.sh / yuisake.com / a-iju.jp / jp.sake-times.com / t-navi.city.taito.lg.jp / prtimes.jp / tokyosakechallenge.com / x.com / tabelog.com / facebook.com / makuake.com / pref.gunma.jp / ja.wikipedia.org / kitasangyo.com / web.archive.org

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