SAKE BREWERY — TOKYO

小澤酒造

東京都青梅市沢井2-770 1702年創業

紹介

元禄15年(1702年)創業。東京都青梅市沢井に蔵を構え、300年以上の歴史を誇る老舗酒蔵です。代表銘柄の「澤乃井」をはじめ「蒼天」や季節限定酒「さわ音」などを手掛けています。酒銘の「澤乃井」は、かつて豊かな名水が沢となって流れていた「沢井村」という旧地名に由来します。仕込み水には、秩父古生層の岩盤を掘り抜いた洞窟奥から湧き出る中硬水や、井戸から採れる軟水を使用。奥多摩の清冽な水と豊かな自然を生かし、伝統的な生酛造りや木桶仕込みを取り入れた酒造りを行っています。その酒質は国内外で高く評価されており、「Kura Master」でのプラチナ賞受賞や「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」での金賞受賞など、多数の受賞実績を誇ります。また、敷地周辺にはオープンガーデンの「澤乃井園」や「きき酒処」、仕込み水を使った豆腐・湯葉料理店、美術館などが併設されており、酒造りや日本酒文化を親しめる体験型の施設としても知られています。

歴史

小澤酒造は元禄15年(1702年)、江戸と甲州を結ぶ街道筋にあたる武州沢井村(現在の東京都青梅市沢井)で創業しました。銘柄「澤乃井」は、豊かな清水が沢となって流れていたことに由来する旧地名「沢井村」から名付けられたものです。

同社に伝わる由緒によれば、蔵元小澤家の祖先はもと甲斐国(現在の山梨県)の出身で、武田家に仕えた家臣の系譜にあたるとされます。武田家が滅んだ後、一族は甲斐を離れて山を越え、奥多摩の沢井の地にたどり着いて永住の地と定めました。移住後しばらくは林業を家業として続けましたが、やがて七代目にあたる当主の代に酒造りを始め、これが元禄15年の創業として今日まで伝えられています。

以来三百年以上にわたり、澤乃井は東京・奥多摩の地酒として親しまれてきました。現当主の小澤幹夫氏は23代目にあたり、平成31年(2019年)に社長へ就任しています。蔵は水源保護と景観保全のために山林も保有し、地域とのつながりを大切にしてきました。1966年には酒蔵見学を開始し、翌1967年には多摩川のほとりに庭園「澤乃井園」を開設。以降もままごと屋(1979年)、きき酒処(1994年)、豆らく(2007年)、CAFE雫(2021年)と、酒蔵見学と飲食を楽しめる施設を順次拡充してきました。

小澤氏は蔵の歩みについて「22代続いてきて常に進化してきている」と語り、変化を単なる「変える」ではなく「昇華」と捉える姿勢を示しています。職人の勘に頼る部分を大切にし、デジタル化に頼りすぎないことが300年続いてきた理由のひとつだとも述べています。

酒造り

仕込み水には性質の異なる二つの水を使い分けています。ひとつは、蔵の岩盤を横に掘り抜いた洞窟の奥、約200年前に手掘りで築かれたと伝わる深さ140メートルの横井戸から湧き出る中硬水。もうひとつは、蔵から離れた山中の井戸から採れる軟水です。多摩川を挟んで水質が変わり、蔵のある側は硬水、対岸は軟水になるとされ、ミネラル分の多い硬水は酵母の働きを活発にして発酵を進める「男酒」に、ミネラル分の少ない軟水は発酵が穏やかに進む「女酒」に適するといい、ひとつの蔵で性質の異なる硬水と軟水の両方を仕込みに使える点は珍しいとされています。

酒造りでは、蔵に棲みつく乳酸菌を生かして酒母を育てる生酛造りや、樹齢300年の杉材から大阪の職人に作らせた木桶を用いた仕込みなど、伝統的な製法を一部の商品に取り入れています。こうした造りを含む澤乃井の酒は、全国新酒鑑評会で平成17・19・24・25・26・27年度、令和2・3・7年度に金賞を受賞しているほか、Kura Master 2024ではパリで開催されたコンクールで「澤乃井 芳醸参拾伍」(純米大吟醸酒部門)と「澤乃井 純米銀印」(純米酒部門)がそれぞれプラチナ賞を受賞するなど、国内外で高く評価されています。

蔵データ

所在地

東京都青梅市沢井2-770

創業

1702年(東京都)

公式サイト

www.sawanoi-sake.com

代表銘柄

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澤乃井:「澤乃井」は小澤酒造を代表する銘柄群で、蔵の仕込み水である中硬水と軟水を使い分けながら醸される奥多摩の地酒です。純米大吟醸「芳醸参拾伍」や純米酒「純米銀印」がKura Master 2024でそれぞれプラチナ賞を受賞したほか、全国新酒鑑評会でも平成17年度から令和7年度にかけて複数年金賞を受賞しています。

蒼天:「蒼天」は精米歩合55%まで磨いた純米吟醸酒で、低温でじっくり醸し、品の良い香りと米の旨味を引き出したすっきりとしたバランスが特徴です。SAKE selection 2018純米吟醸部門でゴールド賞、ロンドン酒チャレンジ2020でシルバー賞を受賞したほか、ワイングラスでおいしい日本酒アワードでも金賞を受賞しています。

さわ音:「さわ音」は精米歩合65%、アルコール度数13度の純米生酒で、毎年4月中旬から8月上旬までの季節限定で販売される一本です。米の旨味が口の中にひろがり、するりと流れるようなすっきりとした味わいが特徴で、冷やして楽しむのに適した爽やかな夏酒として親しまれています。

見学・購入

蔵見学

あり(要事前確認)

直売所

澤乃井園内の売店では、酒のほか、直営の料亭「ままごと屋」で手作りされた豆腐、手作りの酒まんじゅうやうの花まんじゅうなどを販売しています。営業時間は10時から17時で、月曜定休(祝日の場合は火曜)。購入した商品は庭園のあずまややテーブルで味わうことができます。

補足

蔵見学は予約制です。1〜10名は前日までのオンライン予約(700円、20歳未満は無料)、11〜30名は電話予約(0428-78-8215、3,000円/組、試飲なし)が必要です。所要時間は小人数で約40分、団体で約30分。酒蔵見学とテイスティング、オリジナルお猪口が付きます(20歳未満はゆずサイダー)。定休日は月曜(祝日の場合は火曜)です。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

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出典

japansake.or.jp / sawanoi-sake.com / wikipedia.org / sakenomy.jp / saketime.jp / meimonshu.jp / tanoshiiosake.jp / ohtama.or.jp / tokyo-westside.jp / note.com / shop.sawanoi-sake.com / ja.wikipedia.org / omekanko.gr.jp / hands-on-local.com

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