SAKE BREWERY — HYOGO

ヤヱガキ酒造

兵庫県姫路市林田町六九谷681 1666年創業

紹介

寛文6年(1666年)、長谷川栄雅が播磨国林田(現・兵庫県姫路市)で創業した350年以上の歴史を誇る酒蔵です。代表銘柄として「八重垣」のほか、酒造りの原点に立ち返り命名された「無」、出雲由来の希少米を復刻・使用した「佐久佐」などを醸造・販売しています。

酒造りには、名勝「鹿ヶ壺」を源流とする揖保川系林田川的伏流水や、兵庫県加東市産などの酒米「山田錦」を使用。寒仕込みを徹底し、伝統的な「蓋麹法(ふたこうじほう)」を用いて丹念に麹を造りあげるなど、丁寧な手造りにこだわっています。

海外でのコンペティションでも評価が高く、2016年の「IWSC(インターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・コンペティション)」にて「純米大吟醸 青乃無」が最高位(最高金賞&IWSC Trophy)を受賞したほか、海外コンテストで数々の賞を獲得しています。1987年にはアメリカに現地法人・工場を設立するなど、海外展開にも積極的に取り組んでいます。(397字)

歴史

長谷川家に伝わる家系図によれば藤原氏の一族とされ、その33代目にあたる長谷川栄雅が、1666年(寛文6年)に播磨国林田(現在の兵庫県姫路市林田町)で酒屋と材木商を開いたことにはじまる酒蔵です。1881年(明治14年)には古歌にちなみ酒銘を「八重墻(やゑがき)」と定め、1914年(大正3年)に長谷川合資会社を設立し、1962年(昭和37年)にヤヱガキ酒造株式会社として登記しました。以来350年以上にわたり、この地で酒造りを続けています。

酒造りで培った発酵の技術を土台に、1965年(昭和40年)には機械事業部を設立し、その後は醸造機械や発酵関連の分野にも事業を広げてきました。現在のヤヱガキグループは、日本酒や焼酎などの酒類製造を中核としながら、発酵技術を応用した食品事業なども手がけています。

海外展開にも早くから取り組んでおり、1987年(昭和62年)にはアメリカのアメリカン・パシフィック・リム社へ出資し、1999年(平成11年)にはヤヱガキ・コーポレーション・オブ・USAを設立しました。また、1994年(平成6年)には上海、1995年(平成7年)には台湾にも関連会社を設立するなど、海外にも拠点を広げてきました。

蔵の姿勢として、機械化による量産よりも丁寧な手造りを重んじる方針を大切にしており、杜氏をはじめとする蔵人たちが伝統的な製法を受け継ぎながら酒質の向上に取り組んでいます。

酒造り

酒造りには、兵庫県産の酒米「山田錦」を中心に、名勝「鹿ケ壺」を水源とする揖保川水系林田川の伏流水を仕込み水として使用しています。軟水であることから、きめ細やかで柔らかな酒質に仕上がるとされています。醸造は昔ながらの寒仕込みで行われ、麹造りには手間のかかる「蓋麹法」を採用しています。縦60センチ、横40センチ、深さ5センチほどの杉の平箱に米麹を一升程度ずつ小分けにし、一枚一枚の状態を丹念に確認しながら育てる、手間を惜しまない製法です。

現在は、2018年(平成30年)に杜氏に就任した佐藤直樹氏を中心に、蔵人たちが酒造りにあたっています。佐藤氏は、人の肌で温度や感触を確かめながら酒と向き合う姿勢を大切にしており、機械では読み取れない麹の状態や米の吸水具合を、手の感覚で捉えながら仕込みを進めています。前杜氏の田中博和氏は半世紀近くにわたり酒造りを担い、2012年には「現代の名工」に選ばれました。

近年は国内外のコンクールでも評価を受けています。フランスの日本酒コンクール「Kura Master 2025」では、「八重墻 純米大吟醸」が純米大吟醸酒(36-50%)部門でプラチナ賞と優秀賞を、「八重墻 特別純米」が純米酒(51-65%)部門でプラチナ賞と優秀賞を受賞しました。「全国燗酒コンテスト2024」では、「本醸造 八重垣」がお値打ちぬる燗部門で最高金賞(通算3度目)を、「八重墻 純米吟醸」がプレミアムぬる燗部門で金賞を受賞しています。また、世界的な酒類コンペティション「IWSC(インターナショナル・ワイン・アンド・スピリット・コンペティション)」では、「純米大吟醸 青乃無」がこれまでに金賞2回、銀賞6回、銅賞2回を受賞しており、2016年には金賞受賞酒の中から特に優秀な日本酒として選出されました。2024年にも改めて金賞を受賞しています。

蔵データ

所在地

兵庫県姫路市林田町六九谷681

創業

1666年(兵庫県)

公式サイト

www.yaegaki.co.jp

代表銘柄

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八重垣:ヤヱガキ酒造の看板銘柄です。1881年に定めた酒銘「八重墻(やゑがき)」に由来し、現在は商品によって「八重垣」「八重墻」の両表記が使われています。兵庫県産の山田錦などの酒米と揖保川水系林田川の伏流水を活かし、古今東西の料理に寄り添う食中酒としての存在感を大切にしているシリーズです。「本醸造 八重垣」はふくらみのある旨味とひかえめな酸味が調和した定番酒で、「八重墻 純米大吟醸」はフランスの日本酒コンクール「Kura Master 2025」でプラチナ賞を受賞しています。

:創業320年を迎えた1986年、記念事業の一環として発売した純米吟醸酒を始まりとし、酒造りの原点に立ち返るとの思いから名づけられたブランドです。現在は純米大吟醸を中心に展開しており、山田錦と五百万石を丁寧に醸した「青乃無(あおのむ)」と、なめらかで透明感のある味わいを持つ「黒乃無(くろのむ)」などがあります。「青乃無」は国際的な酒類コンペティション「IWSC」でこれまでに金賞2回を含む受賞歴があり、2024年にも金賞を受賞しました。

見学・購入

蔵見学

なし

直売所

JR姫路駅構内の商業施設「ピオレ姫路」に直営店「八重垣」があります。日本酒や焼酎、梅酒、季節限定商品などを取り扱い、一部商品は試飲もできます。営業時間は8時30分から20時までです。商品はオンラインストアでも購入できます。

補足

蔵での一般向け見学は実施していません。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

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出典

harima-sake.jp / yaegaki.co.jp / yaegaki.jp / wikipedia.org / ameblo.jp / himeji-kanko.jp / prtimes.jp / kuramotokai.com / japansake.or.jp / jrw-urban.co.jp / himeji-mitai.com

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