SAKE BREWERY — HYOGO

都美人酒造

兵庫県南あわじ市榎列西川247 1945年創業

紹介

都美人酒造は、1945年(昭和20年)に兵庫県淡路島南部の10軒の酒蔵が志を一つにして合併・設立された酒造会社です。「都美人」という酒銘は合併前の1軒が使用していた伏見の酒造家の商標から採用されました。

豊かな自然に恵まれた淡路島にて、創業以来の手間暇かけた伝統技法である「山廃仕込み」を軸とした酒造りを頑なに守り続けています。山廃と速醸を併用することで、厚みがありながらもスッキリとした深みのある味わいを生み出し、特に温めると旨味が際立つ「燗上がり」の酒として高い評価を得ています。

また、全国的にも非常に珍しい、天秤棒に吊るした石の重りでお酒を搾る伝統技法「槽掛け天秤搾り」を復活させて酒造りを行っている点も大きな特徴です。伝承された技を大切に受け継ぎながら、質の高い日本酒造りに取り組んでいます。

歴史

淡路島は、古事記や日本書紀に記される国生み神話の舞台として知られる島です。山や丘に囲まれたこの島は、古来「御食津国」とも呼ばれ、清らかな水と豊かな山海の幸に恵まれてきました。都美人酒造株式会社は、この淡路島南部にあった十軒の酒蔵が志を一つにして昭和二十年に合併し、誕生しました。

酒銘「都美人」は、合併した蔵の一軒がかつて用いていた商標に由来します。もとは京都・伏見の酒造家が持っていた商標で、創業当初に存在した複数の銘柄候補のなかから、もっとも響きの良い名前として採られました。

平成十三年には、天秤棒に石の重りを吊るして醪を搾る「槽掛け天秤搾り」を復活させました。全国的にも数軒しか残っていない手搾りの技法で、蔵の看板の一つとして受け継がれています。

令和五酒造年度からは、能登杜氏として約四十年の酒造経験を持つ家修氏が都美人酒造の杜氏に就任しました。就任初年度から結果を残し、令和六年七月にはイギリスのワインコンテスト「インターナショナル・ワイン・チャレンジ」のSAKE部門で、最高賞にあたる「チャンピオン・サケ」を純米吟醸「太陽」が受賞しています。兵庫県の日本酒がチャンピオン・サケに選ばれたのは、この受賞が初めてのことです。

現在の本社は兵庫県南あわじ市榎列西川にあり、代表取締役は久田浩嗣氏が務めています。

酒造り

都美人酒造では、酒造りの基本である山廃仕込みを創業以来守り続けています。山廃と速醸を組み合わせることで、やや厚みのある酒質でありながらすっきりとした奥行きの深い味わいに仕上げており、とりわけ燗をつけたときに旨味が引き立つ酒質として評価を受けています。「超上撰」は、近畿管内の清酒審査会で「お燗に美味しい酒」と認められ表彰された実績があります。数年前からは「数を求める蔵から質を求める蔵」への転換を進めています。

純米吟醸には、合鴨農法によって栽培された有機無農薬米も使用しています。稲作の段階から酒質にこだわる姿勢は、天秤搾りの復活とあわせて、手間ひまを惜しまない酒造りの表れです。チャンピオン・サケを受賞した純米吟醸「太陽」は、特A地区である兵庫県吉川産の山田錦を精米歩合55%まで磨き、山廃仕込みで醸した一本です。受賞後は人気が高まり、完売が続くほどの反響を呼びました。

現在の杜氏である家修氏は、能登半島を発祥とする職人集団「能登杜氏」の一人で、福井の「黒龍」、滋賀の「喜楽長」、石川の「萬歳楽」など、これまでに七軒の酒蔵で杜氏を務めてきました。米の旨味を生かしながらもきれいな味わいを引き出す造りを得意とし、創業以来山廃仕込みを続けてきた都美人酒造の蔵の環境とも相性が良いといいます。

全国新酒鑑評会では、平成十九酒造年度と平成二十一酒造年度に金賞を受賞したほか、平成二十酒造年度、平成二十六酒造年度、平成二十八酒造年度、令和二酒造年度にも入賞しています。

蔵データ

所在地

兵庫県南あわじ市榎列西川247

創業

1945年(兵庫県)

公式サイト

miyakobijin.co.jp

代表銘柄

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都美人:「都美人」は、都美人酒造の看板銘柄です。山廃仕込みと速醸を組み合わせた奥行きのある酒質を核に、山廃純米の「雲乃都美人」や特別純米の「風乃都美人」など、米の旨味を生かした食中酒が揃います。「風乃都美人」には和紙で包装した商品もあります。令和六年には純米吟醸「太陽」が、インターナショナル・ワイン・チャレンジのSAKE部門で最高賞「チャンピオン・サケ」を受賞しました。燗をつけると旨味が増す酒質です。

凛美:「凛美」は、都美人酒造の大吟醸シリーズです。酒米の最高峰とされる兵庫県産の山田錦を40%まで精米し、厳寒期に少量ずつ低温発酵で仕込んでいます。気品あふれる風味が特徴で、三百ミリリットルから一升瓶まで揃います。兵庫県三木市吉川町産の山田錦を使う「吉川」名のボトルや、天秤棒に石の重りを吊るして搾る「槽掛け天秤搾り」で仕上げた三百ミリリットル入りもあります。

風のまヽ:特別純米「風のまヽ」は、兵庫県産の山田錦を磨き上げ、厳寒期に山廃仕込みで醸してきた特別純米酒です。山廃らしいふくよかな香りが立ち、日本酒度+4.0のやや辛口に仕上がっています。季節限定で無濾過生原酒仕立てのタイプもあり、要冷蔵で旨味とコクのある味わいが楽しめます。酒米に五百万石を使う山廃純米「雲のごとく」を姉妹品としています。

見学・購入

蔵見学

あり(要事前確認)

直売所

蔵の直売所(日曜・祝日の10時から16時、土曜は休み)とオンラインショップで購入できます。平日は担当者が不在の場合があります。

補足

酒蔵見学を希望する場合は、事前に電話(0799-42-0360)で問い合わせる必要があります。担当者が不在の場合は対応できないことがあります。神戸阪急や阪急うめだ本店など阪急・阪神系の百貨店でも、試飲販売会が開かれてきました。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

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出典

japansake.or.jp / miyakobijin.co.jp / sakenomy.jp / sake-times.com / nihonshu-tourism.com / kandaya.biz / nrib.go.jp / jizake.com / jp.sake-times.com / miyako.shop-pro.jp

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