SAKE BREWERY — HYOGO
西山酒造場
紹介
1849年(嘉永2年)創業、兵庫県丹波市に所在する酒蔵です。代表銘柄の「小鼓(こつづみ)」は、1915年に俳人・高浜虚子により命名されました。かつて多くの文人墨客が集った舞台である主屋や三三庵などは、国の登録有形文化財に指定されています。
酒造りでは竹田川の伏流水(井戸水)や、兵庫県産の「山田錦」「兵庫北錦」、復活させた酒米「但馬強力」などの素材を使用しています。四季醸造を行い、年間を通してフレッシュなお酒を提供している点が特徴です。
銘柄「路上有花」シリーズの純米大吟醸「路上有花 葵」は、国際味覚審査機構(International Taste Institute)の優秀味覚賞で三ツ星を11年連続受賞したほか、モンドセレクション最高金賞や全国新酒鑑評会金賞など国内外で多数の受賞歴を持ちます。日本酒にとどまらず、焼酎やリキュール、発酵技術を生かしたノンアルコール製品の製造・販売、宿泊・飲食施設などの運営も手掛けています。
歴史
嘉永2年(1849年)、のちに兵庫県丹波市市島町中竹田となる地で酒造りを始めました。創業当初の銘柄は「国の礎」でしたが、大正4年(1915年)、俳人・高浜虚子の命名によって「小鼓」へと改められ、以来この名を代表銘柄として受け継いでいます。
三代目当主の西山亮三は「泊雲」の俳号で高浜虚子に俳句を学んだ人物で、弟の泊月とともに「丹波二泊」と呼ばれる文化人でした。虚子をはじめ、日本画家の小川芋銭など多くの文人墨客が蔵を訪れ、俳句や絵を残していきました。木造二階建ての主屋は明治24年(1891年)頃の建築で、塀・三三庵とあわせて国の登録有形文化財に登録されており、母屋には虚子が詠んだ句も残されています。
経営組織としては、昭和28年(1953年)5月に個人経営から合名会社西山酒造場となり、平成元年(1989年)10月に株式会社へ改組しました。現在の代表取締役社長・西山周三は六代目にあたり、読売テレビ放送での勤務を経て平成13年(2001年)に家業に入り、平成19年(2007年)に社長に就任しています。平成26年(2014年)8月には丹波地方を襲った豪雨により事務所や倉庫が浸水するなど大きな被害を受けましたが、全国から駆けつけたボランティアの協力を得て復旧を進め、翌月には自社店舗での営業を再開しています。
酒造り
仕込み水には、敷地内の井戸から湧く「椿寿天湶」を使用しています。蔵の前を流れる竹田川の伏流水にあたる超軟水で、清らかな酒質を支える水源となっています。原料米は兵庫県を代表する山田錦に加え、全国でも使用する蔵が少ない兵庫北錦、そして一度姿を消した但馬強力を積極的に使っています。但馬強力は昭和初期に高級酒向けの酒米として使われていましたが栽培の難しさから途絶え、平成11年(1999年)、有機栽培で知られる地元・市島町と協力し、減農薬・無化学肥料栽培によって約60年ぶりに復活させた品種です。
醸造は四季醸造で行い、一年を通してフレッシュな清酒を提供できる体制を整えています。杜氏は埼玉県出身の八島公玲で、平成7年(1995年)に蔵入りし、平成15年(2003年)から杜氏を務めています。「一度飲んでみたい幻の酒ではなく、また飲みたい一生の酒」を蔵の酒造りの理念とし、清酒の醸造技術を競う全国選抜清酒品評会では通算3度の1位を受賞するなど、高い評価を得ています。
全国新酒鑑評会では2006年、2007年をはじめ、2013年、2018年、2019年、2021年、2022年、2025年に金賞を受賞しています。国内外のコンクールでも実績が多く、モンドセレクションでは複数の商品が最高金賞を受けているほか、国際味覚審査機構(iTQi)の優秀味覚賞でも高い評価を重ねてきました。清酒に加えて焼酎やリキュール、発酵技術を生かしたノンアルコール製品、スイーツなども手掛けており、丹波の発酵文化を広く伝える酒蔵となっています。
蔵データ
代表銘柄
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小鼓
770円
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- 丹波美酒
- 路上有花 葵
丹波美酒:「丹波美酒」は、看板銘柄「小鼓」とともに西山酒造場が自らの酒を表すときに用いる呼び名です。竹田川の伏流水である井戸水「椿寿天湶」や、山田錦・兵庫北錦・但馬強力といった兵庫県産の酒米など、丹波の風土から生まれる素材を生かした酒づくりを続けている蔵の姿勢を示す言葉として使われています。
小鼓:「小鼓」は西山酒造場の代表銘柄で、大正4年に俳人・高浜虚子が命名しました。半世紀にわたり親しまれてきた定番の純米吟醸をはじめ、袋吊りでしぼる希少な大吟醸「心楽」、国内外で受賞を重ねる「虚天楽」、発泡性の「美白酵酒」など幅広いラインナップを展開しています。竹田川の伏流水と四季醸造によって、いつでもフレッシュな味わいを楽しめる酒として親しまれています。
路上有花 葵:「路上有花 葵」は純米大吟醸で、世界が認めた小鼓の代表作と位置づけられています。モンドセレクションでは最高金賞を、国際味覚審査機構(iTQi)の優秀味覚賞では三ツ星を10年以上にわたって受賞するなど、国内外のコンクールで高い評価を積み重ねてきました。丹波の水と米、丹波杜氏の技が結実した、蔵を象徴する一本です。
見学・購入
あり(要事前確認)
西山酒造場蔵元直売所(兵庫県丹波市市島町中竹田1171、10時から17時、年末年始を除き営業)。日本酒のテイスティング(1杯440円から)や飲み比べセットも用意されています。
有料の蔵見学(1枠4,950円、要予約)があり、蔵に伝わる俳句や登録有形文化財を見学できますが、醸造を行う蔵の内部の見学はできません。敷地内には2024年8月に開業した、酒・発酵・芸術をテーマにした複合施設「鼓傳」もあり、発酵にちなんだカフェやおやつショップ、宿泊プランなどを備えています。
見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。
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出典
kotsuzumi.co.jp / sakenomy.jp / tambacity-kankou.jp / sasayamaya.ne.jp / tsuzumiya.com / securite.jp / tanba.jp / nrib.go.jp / burari-tambaji.com / web.pref.hyogo.jp / imadeya.co.jp
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