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田治米

代表銘柄:竹泉

兵庫県

HYOGO

1702年創業

元禄15年(1702年)、創業者が和泉国より酒造りに適した環境を求めて兵庫・但馬の地に移り住んだことに始まります。銘柄「竹泉」は、円山川上流の「竹の川」の水と、先祖の出身地である和泉国に由来しています。「一粒の米にも無限の力あり」を信条に掲げ、2012年からは全量純米仕込みを行っています。酒米は蔵から半径30km以内の契約栽培農家が育てる地元産(山田錦や雄町、どんとこい等)を使用し、炭素ろ過を行わずに日本酒本来の黄金色と複雑な味わいを残した酒造りを特徴としています。

また、季節物を除き多くの商品を2〜3年ほど蔵内で貯蔵・熟成させてから出荷しており、料理の味を引き立てる食中酒や温めて美味しい燗酒としての展開に注力しています。

田治米の歩み

田治米合名会社は、元禄15年(1702年)に創業した酒蔵です。創業者は、故郷の和泉国田治米村(現在の大阪府岸和田市田治米町)から、酒造りに適した水を求めて但馬の地(現在の兵庫県朝来市)に移り住みました。酒銘の「竹泉」は、仕込み水に使う円山川上流の「竹の川」の伏流水と、先祖の出身地、和泉国の田治米村に由来します。蔵は「一粒の米にも無限の力あり」を理念に掲げ、自然に感謝し先祖を尊ぶ気持ちを酒銘に込めています。

蔵がある朝来市は、天空の城として知られる竹田城跡や生野銀山を抱える山あいの土地で、夏は暑く、冬は雪深い気候です。現在の当主は19代目の田治米博貴さんで、2006年に代表社員に就任しました。酒蔵の建物は、明治蔵・大正蔵・昭和蔵に分かれ、それぞれ建てられた時代にちなんで呼ばれています。この蔵は、2020年1月に兵庫県の景観形成重要建造物に指定されました。

蔵は2002年を境に熟成酒へ舵を切り、毎年120パーセント程度ずつ造る量を増やして熟成の在庫を育てました。その結果、5年後には1年熟成、10年後には2年熟成の酒がそろいました。2012年からは全量を純米酒とする純米蔵になり、2015年からは地元産の米だけを使っています。2018年時点では、但馬杜氏から受け継いだ技を20代から40代の蔵人たちが担い、平成25年からこの体制で酒を造っていました。ラベルも改められ、記録に残る最も古い竹泉のロゴ、髭文字を読みやすく整えて用いています。

全国新酒鑑評会では、平成14酒造年度から平成23酒造年度までの10年間、毎年入賞しています。そのうち金賞は7回で、平成15・16・17・18・19酒造年度の5年連続と、平成21・22酒造年度の2回です。平成14・20・23酒造年度は入賞でした。いずれも商標「竹泉」での出品です。

フランスで開かれる日本酒コンクールのKura Masterでは、2017年に純米部門の金賞(純米吟醸 雄町)と純米大吟醸部門の金賞(特別栽培米 純米大吟醸 幸の鳥)を受けました。純米酒の「香色」は、純米酒部門で2018年から2020年まで3年連続の金賞です。幸の鳥は2019年にも純米大吟醸酒部門で金賞を受け、同じ部門で純米大吟醸 山田錦も金賞でした。2021年は五百万石部門の金賞(醇辛)、2022年は古酒部門のプラチナ賞(純米 山田錦)です。

生酛純米 兵庫錦 幸の鳥は、2023年と2024年にクラシック酛部門でプラチナ賞を受けました。梅酒では、純米山田錦の梅酒が2023年の梅酒コンクールで金賞、2024年に同コンクールでプラチナ賞でした。2026年は、秘蔵10年 熟成酒 生酛 幸の鳥が古酒部門で、純米吟醸仕込 ゆず酒が柑橘酒部門で、それぞれ金賞を受けています。ロンドンで開かれるIWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)でも、2019年に古酒部門で純米 山田錦(2012〜2013年の酒)がシルバーメダルを受けました。

蔵元は香港やフランス、イタリアなど海外にも出向き、熟成・純米・燗酒の魅力を伝えています。

酒造りの特徴

竹泉は、純米酒だけを造る蔵の酒です。2012年から全量純米仕込みで、米は兵庫県産が中心で、山田錦と五百万石は兵庫県産、兵庫錦(幸の鳥)は朝来市産です。ほかに和田山産の雄町や朝来市産のどんとこい米も使います。2021年時点では、米はすべて蔵から半径30キロメートル以内の朝来市と豊岡市の契約栽培農家が育てたものでした。コウノトリ育む農法で栽培された米でも酒を醸しており、冬の田んぼに水を張り、有機質肥料を使い、無農薬または減農薬で育てるのが特徴です。酵母は7号酵母だけを使います。

仕込み水には、円山川上流の竹の川の伏流水を使います。かつて蔵の井戸は深さ約8メートルの浅井戸で、水質が天候に左右されたため、新たに井戸を掘りました。最初は53メートルまで掘って機械が壊れ、場所を変えて188.5メートルまで掘ると、よい水が出ました。岩盤の下から汲む水に変わると、酒の色まで変わりました。2023年に発表したSDGs宣言では、酒造りで出る酒粕を全量商品として販売し廃棄物を出さないこと、リサイクル瓶を使うこと、照明をLEDに替えることなどを掲げています。

造りは昔ながらの手造りが基本です。精米は最新の精米機で、水流と気泡で米ぬかを取り除きます。蒸しは前日に洗った米を早朝に大釜で行い、麹は手造りで仕上げます。酒母で酵母を育てたあと、添・仲・留の三段仕込みで、もろみの温度は低温でじっくり発酵させる但馬流の厳寒仕込みです。上槽の時期は杜氏の勘で決め、袋搾りや圧搾機など搾り方の違いで味わいが変わります。搾り方を変えるため、半自動の設備を手動に替えるなど、少量生産に向けた設備投資も行っています。自慢は、米のうまみをすべてアルコールに変える完全発酵です。

貯蔵と熟成は蔵の最大の特徴です。季節物の新酒、夏の生酒、ひやおろしを除いて、すべての銘柄を2年から3年熟成してから出荷します。熟成はタンクと瓶の2通りで、温度はマイナス5度、0から5度、常温の3段階に分けて管理しています。常温といっても蔵の中で、夏でも25度程度までしか上がりません。活性炭によるろ過を抑えているため、酒は黄金色になります。蔵のコンセプトは、食中、熟成、純米、燗の4つです。一升瓶を開けてから日がたつほど美味しくなるように酒質を設計し、料理と合わせるとさらに真価を発揮する酒を目指しています。

代表銘柄

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竹泉

竹泉は、食中・熟成・純米・燗をコンセプトにした蔵の看板銘柄です。季節物を除いて2年から3年熟成してから出荷し、活性炭によるろ過を抑えているため黄金色になります。定番は兵庫県産米の純米酒「香色」で、山田錦の純米大吟醸、和田山産雄町の純米吟醸、朝来市産どんとこい米の純米酒もそろいます。精米歩合40パーセントの純米大吟醸「幸の鳥」は、Kura Masterの純米大吟醸部門で2017年と2019年に金賞を受けました。

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見学・購入

蔵見学
あり(要事前確認)
直売所
公式オンラインショップで購入できます。蔵の営業時間は8時から17時で、日曜・祝日と一部の土曜は休みです。
補足
見学は予約制で、時間は9時から16時(12時から13時を除く)、見学料は無料です。日曜・祝日・お盆・正月は休みです。2020年時点では、見学の後に試飲コーナーで味わえました。アクセスは、JR山陰本線の梁瀬駅から徒歩約10分、車では北近畿豊岡自動車道の山東ICから約2キロメートルで、駐車場は3台分あります。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
兵庫県朝来市山東町矢名瀬町545
創業
1702年
公式サイト
www.chikusen-1702.com

出典

sakenomy.jp / returnable-navi.com / chikusen-1702.com / binosato-umashisake.jp / sakeworld.jp / city.asago.hyogo.jp / goshu-pro.jp / sakagura-press.com / tajima.or.jp / kuramaster.com / jp.sake-times.com / asabura.jp / rurubu.jp / sasi-d.com

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