SAKE BREWERY — YAMAGUCHI

中島屋酒造場

山口県周南市土井2-1-3 1823年創業

紹介

文政6年(1823年)創業、山口県周南市に所在する200年以上の歴史を誇る酒蔵です。四代目国五郎を始祖とし、永源山の麓を流れる川の合流地点にて良質な井戸水を使用し、代々酒造りを継承してきました。

社訓「酒中在心」を掲げ、熟練の手造りの技と化学的知識を融合させ、「一麹、二酛、三造り」の格言を大切にしながら醸造酒としての豊かな味わいを追求しています。

銘柄には、古くから祝儀酒・地元の酒として親しまれてきた「寿」をはじめ、屋号を冠した「中島屋」、伝統的な生酛(きもと)造りで醸され旨みと力強い酸味が際立つ「カネナカ」などがあります。

全国新酒鑑評会での金賞・入賞のほか、インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)での部門金賞やトロフィー(最高賞)受賞、Kura Masterでの金賞獲得など、国内外で高い実績と評価を得ています。

歴史

中島屋酒造場は文政6年(1823年)、四代目国五郎を始祖として創業しました。蔵は永源山の麓を流れる神代川と富田川の合流地点にあたる富田土井(現在の山口県周南市土井)に構えられ、以来この地で200年以上にわたり酒造りを続けています。創業以来の酒名「寿」は古くは「ことほぎ」と呼ばれ、長命や寿命を願い祝い事やその儀式に使われてきた酒で、地元ではラベルの意匠から「鶴・亀・寿」とも呼ばれ親しまれています。

社訓に「酒中在心」を掲げ、量産では出せない味わいを一心に追い求める姿勢を代々受け継いできました。11代目当主は平成6年(1994年)、蔵の屋号である「中島屋」を冠した銘柄を新たに立ち上げ、時代を見据えた商品づくりに乗り出しました。その後、江戸時代から伝わる正統的な醸造法「生酛造り」を用いた銘柄「カネナカ」を発売し、注目を集めています。

現在は12代目・中村信博氏が蔵を率いています。中村氏は2007年に東京農業大学応用生物科学部醸造科に入学し2011年に卒業した後、山形県の酒田酒造で研修を積み、2013年に中島屋酒造場へ入社しました。中村氏は「山口県は有名な御蔵が多いですが、やっぱり『中島屋酒造』だよなと言われる存在になりたい」と抱負を語っています。2023年には創業200周年を迎え、地元での販売を中心としながら海外でも評価される酒造りを地道に積み重ねてきたと地元紙で報じられています。

酒造り

麹造りには秋田杉を用いた麹室を採用するなど、伝統的な設備で丁寧な造りに取り組んでいます。仕込みは、永源山の麓で神代川と富田川が合流する立地に育まれた水を用いて行われています。

代表銘柄「カネナカ」は、17世紀後半の江戸時代から続く酒母の製法「生酛造り」で醸されています。人工的に乳酸を添加する速醸酛に対し、生酛では「酛摺り(山卸)」と呼ばれる工程で櫂を使い、蒸米と麹をペースト状に一番摺り・二番摺り・三番摺りと3回にわたって丁寧に摺りつぶします。さらに暖気樽で酛の温度を少しずつ上げながら蔵に棲みつく乳酸菌を育て、乳酸を生成させて雑菌を淘汰していきます。こうして生まれた酒は抗酸化性が高く劣化しにくいうえ、奥深い味わいとなるのが特徴です。2020年には「カネナカ 生もと純米 山田錦」が、インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)SAKE部門 純米酒の部でトロフィーを受賞しています。

「カネナカ」は瓶詰め後も土蔵の中で1年以上熟成させてから出荷されます。この熟成期間を置くことで、生酛特有の酸味と味わいのバランスが整えられます。

蔵データ

所在地

山口県周南市土井2-1-3

創業

1823年(山口県)

公式サイト

nakashimaya1823.jp

代表銘柄

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カネナカ:「カネナカ」は、今や希少となった江戸時代からの正統的な醸造法「生酛造り」で醸される銘柄です。生酛に由来する個性豊かな香りと、旨みやふくらみのある酸味が特徴で、瓶詰め後は土蔵で1年以上熟成させてから出荷されます。2020年のインターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)SAKE部門純米酒の部では、「カネナカ 生もと純米 山田錦」が純米トロフィーを受賞しました。

中島屋:「中島屋」は、11代目当主が平成6年(1994年)に蔵の屋号を冠して立ち上げた銘柄です。純米吟醸は華やかな果実のような香りとしっかりした旨み、純米大吟醸は華やかで上品な香りとほのかな甘みが広がるなど、商品ごとに個性豊かな味わいを展開しており、時代の嗜好を見据えた商品開発が続けられています。

見学・購入

蔵見学

なし

直売所

事務所兼店舗での直売は現在休止中で、公式オンラインショップや全国の取扱酒販店、ふるさと納税サイトでの購入が案内されています。

補足

公式サイトには、酒蔵見学はただいま受け付けていないと明記されています。受け付けを行っていた際の案内では、酒造期にあたる11月から3月は見学不可、予約制で10名程度まで、キャンセルは1週間前までとされていました。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

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出典

y-shuzo.com / maff.go.jp / nakashimaya1823.jp / note.jp / ec.nakashimaya1823.jp / jp.sake-times.com / sakeworld.jp / jozo.or.jp / chugoku-np.co.jp

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