SAKE BREWERY — YAMAGUCHI
獺祭
紹介
山口県岩国市にある株式会社獺祭(旧・旭酒造株式会社)が醸造する銘柄です。1770年に創業し、1948年に設立されました。1984年に三代目蔵元の桜井博志が経営を継承したのち、普通酒の製造を取りやめ、1990年に「獺祭」の販売を開始しました。造りの特徴として、原料米には酒造好適米である山田錦のみを使用し、醸造アルコールを用いず精米歩合50%以下の全量純米大吟醸酒に特化しています。また、従来の杜氏制度を廃止し、データ管理と職人の技術を融合させた社員の手による「四季醸造」体制(年間を通じた酒造り)を構築しました。海外展開にも積極的で、フランスの「Kura Master」での審査員賞・金賞や、「インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)」でのゴールド受賞など国際的にも高く評価されています。アメリカ・ニューヨークでの酒蔵「DASSAI BLUE」の設立や宇宙での醸造挑戦など、絶えず革新的な酒造りを続けています。
歴史
旭酒造は1770年創業と伝わる山口県岩国市周東町の酒蔵で、1948年に法人として設立されました。三代目蔵元の桜井博志は一度家業を離れて石材卸業を興し年商2億円規模まで育てましたが、1984年に父の急逝を受けて34歳で経営を継承しました。当時の旭酒造は地元でも決して名の知られた酒処ではなく、経営は厳しい状況にありました。
銘柄名の「獺祭」は、蔵の所在地である獺越(おそごえ)の地名から一字をとって名付けられました。そのうえで、カワウソ(獺)が捕らえた魚を岸に並べる習性を祭りになぞらえた「獺祭魚」という故事や、明治の俳人・正岡子規が自らを「獺祭書屋主人」と号したことにもちなみ、変革と革新を重ねながらより優れた酒を創り出そうという思いが込められています。
桜井は普通酒中心の経営から脱却し、6年の試行錯誤を経て1990年に精米歩合50%・40%の「獺祭」を発売、1992年にはさらに磨き込んだ精米歩合23%の「獺祭 磨き二割三分」を世に送り出しました。当時の日本酒業界では例のない高精白率で、全量純米大吟醸に特化する路線を確立しました。
2000年には従来の杜氏制度を廃止し、杜氏の経験と勘に依存していた造りを徹底的に数値化・データ化することで、社員が通年で酒造りを担う体制へ転換しました。2016年には売上高が100億円を超えました。
2018年7月の西日本豪雨では蔵が浸水し製造を全面停止する事態に見舞われましたが、同月中に製造を再開しました。海外展開にも力を入れ、旭酒造にとって初の海外醸造拠点となる「DASSAI BLUE SAKE BREWERY」を、マンハッタンから車または鉄道で約2時間のニューヨーク州ハイドパークに設立しました。元スーパーマーケットの建物を改修した施設で2023年5月から醸造を始め、同年9月に「DASSAI BLUE Type 23」「DASSAI BLUE Type 50」の販売を開始しました。2024年には国際宇宙ステーションでの日本酒醸造試験が承認され、2025年末に宇宙空間での発酵試験を実施し、2026年3月に帰還したもろみから清酒を完成させました。2025年6月には商号を「旭酒造株式会社」から「株式会社獺祭」に変更しました。品質面でも国際的な評価を受けており、主力商品「磨き二割三分」はフランスの日本酒コンクール「Kura Master 2025」でプラチナ賞を、「インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC) 2025」ではゴールドメダルを受賞しています。
酒造り
獺祭は原料米に酒造好適米の最高峰とされる山田錦のみを用い、醸造アルコールを添加しない純米造りで、精米歩合50%以下の純米大吟醸酒に全量を特化させています。仕込み水には、蔵周辺の地下水を井戸から汲み上げて使用しています。
最大の特徴は、杜氏という一人の経験と勘に依存する伝統的な酒造りを廃し、精米から発酵管理、瓶詰めに至る工程を徹底的に数値化・データ化して社員が酒造りを担う点にあります。この仕組みにより季節を問わず醸造できる四季醸造の体制を構築し、年間を通じて安定した品質の酒を供給できるようになりました。
主力商品「磨き二割三分」は精米歩合23%まで米を磨き込むことで雑味となる成分を極限まで取り除き、華やかな上立ち香、口に含んだ際の蜂蜜を思わせる清らかな甘み、長く続く余韻を特徴とする味わいに仕上げています。
蔵データ
代表銘柄
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獺祭
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獺祭:山田錦のみを使い醸造アルコールを添加しない純米大吟醸に特化した銘柄です。杜氏制度を廃しデータに基づく酒造りで四季醸造を実現し、精米歩合23%まで磨いた最高峰の「磨き二割三分」では、華やかな香りと蜂蜜のような清らかな甘み、長く続く余韻が特徴です。
見学・購入
あり(要事前確認)
本社蔵の近くに建築家・隈研吾氏が設計した木造建築の「獺祭ストア 本社蔵」があり、獺祭各種のほかオリジナル商品を販売しています。
蔵見学は事前予約制で毎日実施(1日2回、10時・14時)、各回定員5名。見学代1,000円(白衣代・お土産込み)に加え希望者は有料試飲(500円)も可能です。
見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。
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出典
wikipedia.org / japansake.or.jp / shiawasewine-c.com / rikunabi.com / mynavi.jp / nippon.com / cace.jp / jizake.com / ntt.com / asahishuzo.ne.jp / dassai.com / ja.wikipedia.org / toyokeizai.net / goetheweb.jp / kuramaster.com / jp.sake-times.com
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