本文へ移動

武の井酒造

代表銘柄:青煌

山梨県

YAMANASHI

1865年創業

1865年(慶応元年)に創業した山梨県北杜市高根町の酒蔵です。社名は初代・清水武左衛門の「武」と、八ヶ岳の伏流水が湧く井戸の「井」に由来しています。仕込み水には、日本名水百選にも選ばれている「三分一湧水」がある八ヶ岳山麓の伏流水を使用しています。酒造りの大きな特徴として、東京農業大学で花から分離・培養された「花酵母」を中心に採用している点が挙げられます。2007年に誕生した代表銘柄「青煌(せいこう)」は、ツルバラの花酵母と八ヶ岳の名水で醸され、旨味がありつつもすっきり爽やかな味わいを特徴としています。

伝統的な銘柄「武の井」や、ナデシコの花酵母を用いた純米焼酎なども製造しており、八ヶ岳の恵みと豊かな香りを活かした酒造りを続けています。

武の井酒造の歩み

慶応元年(1865年)、初代の清水武左衛門が、現在の北杜市高根町にあたる箕輪村で創業しました。「武の井」という名は、初代の「武」の字と、八ヶ岳の伏流水が湧く井戸の「井」の字に由来します。代々、清水家が当主を継ぎ、1884年に二代目の只一郎、1909年に三代目の二萬、1940年に四代目の武文、1986年に五代目の武一、2014年に六代目の元章が就任しました。清水酒造店として営まれてきた蔵は、1972年(昭和47年)に武の井酒造株式会社として法人化しています。

平成に入ると蔵の体制が大きく変わります。1997年(平成9年)には杜氏を外から招く制度をやめ、完全な社内製造へ切り替えました。純米本格焼酎は1920年代から造り続けており、1999年には焼酎の新銘柄「八ケ岳の舞」の販売を始めました。2001年にはナデシコ酵母(花酵母)の使用を開始しています。2003年には東京農大花酵母研究会が設立されました。

2000年代前半まで、蔵は普通酒が中心でした。東京農業大学の醸造学科で学び、茨城県の来福酒造で修業して蔵に戻った清水紘一郎が、このままでは先がないとして特定名称酒の醸造を会長に進言します。会長は、醸造から販売まで一人で担うことを条件に許可しました。こうして2007年(平成19年)に生まれた純米ブランドが「青煌」です。最初は4石、一升瓶で400本の仕込みでしたが、2012年には純米大吟醸の販売を始め、2020年には25倍の100石にまで増えています。

2017年(平成29年)には、伝統の銘柄「武の井」でも特定名称酒に力を入れ、四季の花の酵母で仕込む「四季シリーズ」を発売しました。2018年に海外輸出を始め、2020年には契約栽培米のひとごこちを使った純米酒を世に出しています。品質面では、東京国税局酒類鑑評会の清酒純米燗酒部門で、令和3年と令和5年に「青煌」が優等賞に選ばれました。令和5年の同鑑評会では、清水紘一郎が外部審査員も務めています。

2024年(令和6年)には、創業家の清水家が代々暮らした場所に、ショールーム「NOBU SAKAGURA Cellar Door」を開きました。ショップは3月8日、テイスティングスペースは4月5日の開業です。店名の「NOBU」は、四代目清水武文の妻で、明治に東京・大森に生まれ、夫を支えて酒蔵を盛り立てた申(のぶ)にちなんでいます。

酒造りの特徴

仕込み水は、日本の名水百選に選ばれた三分一湧水のある八ヶ岳山麓の伏流水です。安山岩の溶岩層をくぐるためカルシウムやマグネシウムなどのミネラルがバランスよく含まれた中硬水で、この水と寒造りで酒を醸します。蔵は標高683メートルにあり、冬は八ヶ岳おろしが吹いて外気温がマイナス10度以下になります。純米焼酎も造るため、仕込みのシーズンは10月から5月ごろまでと、一年の半分以上に及びます。

酒造りは親族経営の少人数で行っています。2024年時点では、専務で醸造責任者の清水紘一郎が日本酒の杜氏を、常務取締役の弟・大介が米焼酎の杜氏を務めており、二人とも東京農業大学の醸造学科の出身です。作業場は2階、タンクは1階にあり、蒸した酒米は専用の蒸し器から引き上げ、ベルトコンベアで発酵に適した温度まで冷ましてからタンクに移します。お酒を構成する素材の一つ一つを活かすこと、主張しすぎず食事と合わせやすいことを大切にし、飲み疲れせず暮らしに寄り添う酒を目指しています。

酵母は、東京農業大学が花から分離した花酵母を主に使います。「青煌」はつるばら酵母だけで仕込み、酒米の産地や品種の違いを飲み比べられるようにしています。「武の井」の四季シリーズは、米、精米方法、アルコール度数をそろえたうえで、冬は椿、春は桜、夏はヒマワリ、秋はコスモスと季節ごとに花酵母を替え、ラベルにもその花が描かれています。蔵の説明では、花酵母研究会に属する蔵の中で、一つのブランドで一つの酵母だけを使うラインナップは同社だけです。協会酵母の酒も造っています。

「武の井」の通年品には、特別本醸造の古酒と、地元の北杜市産のひとごこちを使った純米酒、純米吟醸酒があり、純米酒と純米吟醸酒のひとごこちは、地理的表示「GI山梨」の認証品です。限定品には「Mt.AQUA」などがあります。焼酎は純米本格焼酎で、蔵の発表では山梨県内で唯一の造り手です。「武の井」と「八ヶ岳の舞」の名で、25度の古式伝統仕込、ナデシコの花酵母で仕込む25度、樫樽で長期熟成させた35度などがあり、戦前から使われてきた蒸留機と新しい蒸留機の2機を用いています。

代表銘柄

[PR] 本セクションは楽天アフィリエイトのリンクを含みます。画像は銘柄に関連する販売商品の一例です。

青煌の関連商品画像関連商品・楽天市場

青煌

2007年に生まれた、蔵の純米ブランドです。名は、水の青さと、日本酒が世界できらめくようにという願いに由来します。つるばら酵母だけで仕込み、雄町の純米吟醸、愛山の純米大吟醸、辛口の特別純米など、酒米の違いを冷やして飲み比べられます。味わいは旨みがありつつ、すっきり爽やかです。初しぼりやにごり酒、夏の「爽」、ひやおろしといった季節限定品も出しています。

楽天で商品を見る

見学・購入

蔵見学
なし
直売所
NOBU SAKAGURA Cellar Door のショップは9:00〜17:00の営業で、正月三が日と8月15日が休みです。日本酒と純米本格焼酎などを販売しています。
補足
酒造りの様子は通常は公開されていません。併設のテイスティングスペースは11:00〜16:00で、金・土・日曜に営業し、月〜木曜は休みです。売り場で扱う日本酒と純米本格焼酎は、このスペースで試飲できます。日本酒3種の利き酒セット、純米本格焼酎3種の利き酒セット、地元の食材を使ったランチ、酒粕入りのパンなどがあり、お酒を飲まない人向けのドリンクもそろっています。営業日や時間は変わることがあるため、来訪前に最新の案内を確かめると安心です。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
山梨県北杜市高根町箕輪1450
創業
1865年
公式サイト
takenoishuzo.jp

出典

sakenomy.jp / takenoishuzo.jp / sakedata.jp / japansake.or.jp / pref.yamanashi.jp / hakkou-marche.com / nobu-sakagura.com / nta.go.jp / sakagura-press.com / diamond.jp / porta-y.jp / yatsugatakewalk.com / katerial.jp

本ページは自動収集した情報を編集したものです。公開資料に基づく記事で、現地取材・実飲による評価ではありません。内容に関するご指摘はお問い合わせへお寄せください。