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腕相撲酒造

代表銘柄:腕相撲

山梨県

YAMANASHI

1924年創業

1924年(大正13年)に創業した山梨県笛吹市御坂町に所在した酒蔵です。代表銘柄「腕相撲」は、相撲や腕相撲が得意で強かった前社長の逸話に由来し、「力強い酒でありたい」との思いを込めて命名されました。

地域密着型の酒造りを行っており、代表銘柄「腕相撲」のほか、地元の美和神社にちなんだ大吟醸「美和乃帝」、旧鎌倉街道に由来する吟醸「御坂路」、地元の歴史的人物である甲州の侠客をモチーフにした甲州侠客傳シリーズ(「黒駒の勝蔵」「竹居の吃安」)など、地域文化や歴史を反映した商品を展開していました。

2021年に後継者不在のため酒造りをやめ、翌2022年に廃業しました。

腕相撲酒造の歩み

腕相撲酒造は、大正13年(1924年)に、現在の山梨県笛吹市御坂町夏目原にあたる地で創業した酒蔵です。御坂町は桃やぶどうの果樹栽培で知られる土地で、蔵は笛吹市で唯一の日本酒の蔵元として、地元に根ざした酒造りを続けました。

社名と代表銘柄の由来は、先代の社長、渡辺善三です。善三は相撲や腕相撲が好きで、しかも大変強かったといいます。腕力に自信のある人々が近隣の村から集まり、社長を負かせば賞品として日本酒一升がもらえるとあって、酒蔵の前には行列ができたそうです。力強い酒でありたい、この酒を飲んで強くなってほしいという願いから、「腕相撲」と名付けられました。

地元の歴史や風土を銘柄に映した商品づくりも、この蔵の特色でした。地元の美和神社のお杜をイメージした大吟醸「美和乃帝」、旧鎌倉街道にあたる御坂路が歴史の道百選に選ばれたことを記念した吟醸「御坂路」、地元の黒駒で甲州に一大勢力を築いた侠客にちなんだ「甲州侠客傳」シリーズの「黒駒の勝蔵」と「竹居の吃安」などです。

「黒駒の勝蔵」はにごり酒で、普通の酒のほかに原酒があり、720ミリリットルと1.8リットルの瓶に加えて、300ミリリットル入り12本のケース売りも用意されていました。蔵は通信販売も行い、2019年の時点で代表者は渡辺善久でした。

その後、蔵は2021年に後継者不在のため酒造りをやめ、翌2022年に廃業しました。蔵の廃業によって、笛吹市内から日本酒の酒蔵はなくなりました。

酒造りの特徴

蔵が掲げたのは、「手造りで、少量を大切に」をモットーに、淡麗できめこまかな酒造りを目指すことでした。御坂路の恵まれた風土のなかで、少量を手間をかけて醸すという姿勢が、地元の歴史や風土を映した銘柄づくりにもつながっていました。

代表的なにごり酒「黒駒の勝蔵」は、膳を囲んで男伊達が集い、語り合う場にいつも地酒があった、そんな男たちの遠いロマンに思いを馳せて造られた酒です。2013年12月製造の「黒駒の勝蔵 にごり」は、アルコール分15度以上16度未満で、国産米と国産米の米こうじに醸造アルコールと糖類を加えた造りでした。甕詰めの限定品は、もろみの中の蒸米や麹の粒を細かく砕き、目の粗い布でこしてあり、米本来の旨味を保っています。口当たりはさらりとして甘く、なめらかで、甘酒のように飲めました。

甕に直接詰めることで、まろやかな味わいに仕上がり、贈答や新年のお祝いに甕のお酒を酌み交わすことが勧められていました。

大吟醸「美和乃帝」は、大寒のころに大切に醸した酒で、果実のような香りと、口の中でふわっと広がる爽快さが持ち味でした。吟醸「御坂路」は辛口で、すっきりとした辛さのなかに淡麗でフレッシュな喉越しがあり、冷やでのほか、ぬる燗にすると辛さが増して意外においしいとすすめられていました。純米吟醸「竹居の吃安」は、飽きのこない味わいで濃い味付けの料理とよく合いました。ラベルには、博徒だった吃安にちなんで花札の猪、鹿、蝶と桜吹雪があしらわれていました。

このほか、腕相撲酒造は「甲州正宗」や「うまいじゃん」という銘柄の佳撰も扱っていました。「甲州正宗」は、上撰純米にも佳撰にもその名がつけられていました。

代表銘柄

腕相撲

蔵の名を冠した代表銘柄で、先代社長が相撲と腕相撲に強かったことから、力強い酒でありたいとの願いを込めて名付けられました。上撰、佳撰、純米酒、上撰純米、吟醸生貯蔵酒と揃え、純米酒は飲みやすいながら旨味がしっかり残る味わい、上撰純米はすっきりした中に米の味が生きる酒、吟醸生貯蔵酒は淡雪のような飲み口で喉越しがすっきりとした酒でした。

見学・購入

蔵見学
なし
補足
蔵は廃業しており、蔵見学や蔵元での購入はできません。かつて蔵元では電話やファクスでの注文にも応じ、通信販売も行っていました。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
山梨県笛吹市御坂町夏目原1374
創業
1924年
公式サイト
www.udezumou.co.jp

出典

fuefuki-shokokai.jp / japansake.or.jp / sake-times.com / tanoshiiosake.jp / konan-u.ac.jp / hatenablog.com / udezumou.co.jp / sakenomy.jp / minkara.carview.co.jp / kazemiti.exblog.jp / kitasangyo.com / getahead5640.wordpress.com / saketime.jp

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