SAKE BREWERY — YAMANASHI

笹一酒造

山梨県大月市笹子町吉久保26 1661年創業

紹介

1661年(寛文元年)に「花田屋」として創業し、1919年(大正8年)に現在の「笹一酒造」へ改名されました。社名の「笹」は酒を意味する酒造りの女房詞、「一」は富士山に由来し、日本一の酒を目指す思いが込められています。仕込み水には、明治天皇の行幸の際にも携行されたと伝わる「御前水」と呼ばれる富士山起点の地下天然水(自家井戸水)を使用しています。かつては普通酒を中心に大量生産を行っていましたが、2013年酒造年度を最後にパック酒などの大量生産方式を全廃し、麹造りや酒母工程を手作業で行う伝統的な製法へと一転しました。素材の旨味とバランスの良い酸味を備えた究極の食中酒を目指すブランド「旦(だん)」をはじめ、「笹一」「さ々一」「武蔵国分寺」、焼酎の「木火土金水」などを手がけています。また、1953年からは日本ワインブランド「OLIFANT」を醸造するなど幅広い酒造りを行っています。

歴史

笹一酒造の始まりは、1661年(寛文元年)に甲州街道随一の難所とされた笹子峠の手前、笹子の地に構えられた宿「花田屋」にさかのぼります。花田屋は旅籠として旅人を迎えるかたわら、味噌や醤油、日本酒の醸造も手がけていたと伝えられており、これが酒蔵としての起点となりました。

現在の社名につながる転機は1919年(大正8年)に訪れます。花田屋を継いだ天野久は、酒を意味する女房詞の「笹」と、霊峰富士にちなみ日本一を目指す「一」を組み合わせて「笹一酒造」へと改名し、日本一の酒造りという理念を込めました。なお、天野久は笹子酒造の醸造権と施設を買収して「山梨酒造」を興したとの記録もあり、戦後に山梨酒造は解散し笹一酒造となり、1951年(昭和26年)に株式会社化しました。

高度経済成長期には普通酒を中心とした大量生産により首都圏へ販路を拡大し、最盛期には年間15,000石近い製造規模を誇る山梨県内有数の酒蔵となりました。しかし日本酒市場全体の縮小とともに販売量は減少し、蔵は経営の転機を迎えることになります。

2012年に4代目蔵元・天野行典が社長に就任すると、長男の天野怜とともに「量より質」への方針転換を打ち出しました。2013酒造年度を最後に大量生産設備を全廃し、麹造りや酒母造りを手作業に戻す伝統的な製法へと回帰しています。翌2014年には能登杜氏の伊藤正和を杜氏として迎え入れ、従来の「笹一」ブランドと差別化した新ブランド「旦」を立ち上げました。旦のラベル文字は書家・金澤翔子によるもので、すべての始まりと富士山頂から見た日の出の情景が込められています。その後、杜氏は佐藤洋介へと引き継がれ、現在も蔵の酒造りを担っています。

酒造り

仕込み水には、蔵の敷地内、地下40mから湧き出る「御前水」と呼ばれる天然水を使用しています。御前水は富士・御坂山系に降った雪解け水が溶岩層を経て何十年もかけて濾過された硬度3の軟水で、明治天皇が東京から京都へ行幸した際に携行する水として選ばれ、江戸城の茶会でも用いられたと伝わる名水です。不純物の少ないこの水を用いることで、柔らかな飲み口とふくらみのある米の旨味を引き出しています。

酒米は、地元山梨県で契約栽培された「夢山水」を中心に、兵庫県産「山田錦」や「備前雄町」、希少米「愛山」などを他県からも取り寄せて使用しています。2013酒造年度を最後に大量生産用の設備を廃止して以降は、洗米や蒸米、麹造り、酒母造りといった基本工程を手作業で行う小仕込み体制に転換し、低温でじっくりと発酵させることで、特定の料理に偏らない食中酒としての調和を追求しています。

蔵データ

所在地

山梨県大月市笹子町吉久保26

創業

1661年(山梨県)

公式サイト

www.sasaichi.co.jp

代表銘柄

[PR] 本セクションは楽天アフィリエイトのリンクを含みます。

笹一:蔵の看板ブランドで、社名の由来ともなった銘柄です。純米酒は精米歩合65%ほどの辛口で、冷やから燗まで楽しめる食中酒として親しまれています。上位クラスの特撰純米大吟醸は山田錦を35%まで磨き上げ、和三盆を思わせる上質な甘みと滑らかな口当たりに仕上げています。

:2014年に能登杜氏・伊藤正和を迎えて立ち上げられた特約店限定の食中酒ブランドです。ラベルの文字は書家・金澤翔子による揮毫で、すべての始まりを意味します。ブリュッセル国際コンクールSAKE selectionやインターナショナル・ワイン・チャレンジ、Kura Masterなど国内外のコンクールで度々受賞しており、2025年にはANA国際線ファーストクラスやスイートラウンジでの提供も決定しています。

武蔵国分寺:東京都国分寺市観光協会公認の日本酒で、名水百選に選ばれた国分寺崖線の湧水「真姿の池の湧水」にちなんだ銘柄です。瓜を思わせるほのかな上立ち香を持ち、後半にしっかりとした辛味とキレを感じる軽快な辛口酒に仕上げています。

木火土金水:笹一酒造が手がける蕎麦焼酎で、御前水を仕込み水に、蕎麦・米麹・大麦を原料としてアルコール度数27度に仕上げています。五行思想にちなんだ名を持ち、蕎麦の爽やかな香りと上品なコク、飲み飽きしないキレの良さを備えた、日本酒蔵ならではの焼酎です。

見学・購入

蔵見学

なし

直売所

直売施設「酒遊館」を併設しています。約500平米の館内には有料・無料の試飲カウンターとギャラリースペースがあり、笹一の酒粕や山梨県産素材を使ったカフェも併設されています。営業時間は9時30分から18時まで、年中無休です。

補足

所在地は山梨県大月市笹子町吉久保26で、JR笹子駅から徒歩5分、中央自動車道大月インターチェンジから車で約25分です。酒蔵自体の定期見学は行っていませんが、酒遊館での試飲や購入は可能です。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

同じ山梨県の酒蔵

出典

sakenomy.jp / japansake.or.jp / sasaichi.co.jp / yamanashi-sake.jp / jatm.or.jp / nakasake.com / sipory.jp / yamanashi-kankou.jp / prtimes.jp / jp.sake-times.com / nihonmono.jp / ja.wikipedia.org / saketime.jp / jizake.com

本ページは自動収集した情報を編集したものです。内容の正確性を保証するものではありません。