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堀江酒場

代表銘柄:金雀

山口県

YAMAGUCHI

1764年創業

山口県岩国市錦町にて1764年(明和元年)に創業した歴史ある酒蔵です。清流・錦川の豊かな水と自然環境に恵まれた立地で、伝統的な家伝の技法に最新の醸造技術を組み合わせた酒造りを行っています。代表銘柄の「金雀」は、豊作や吉兆の象徴とされる雀に由来します。地元農家が育てた錦町産の山田錦を使うほか、古代米(黒紫米)を用いた「黒まいん」や、錦川清流線のトンネルで金雀を5年間眠らせた日本酒タイムカプセル「夢眠」の企画など地域に根ざした商品開発も進めています。生酛造りや長期熟成といった技法を取り入れた丁寧な造りが特徴です。

世界規模の品評会「IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)」SAKE部門にて、「プレミアム金雀」が2017年と2018年の2年連続で純米大吟醸の部最高位(トロフィー)を獲得するなど国内外で高く評価されており、全国新酒鑑評会では2003年以降に9回入賞(うち金賞1回)しています。

堀江酒場の歩み

堀江酒場は、山口県岩国市錦町広瀬にある、1764年(明和元年)創業の酒蔵です。錦町は広島県と島根県の県境に近い山あいの盆地で、県下最大の錦川が町の中央を流れています。蔵は山口県下最古の蔵で、毛利氏の家臣だった堀江家が宝暦から明和にかけて造り酒屋を興したのが始まりです。現在は12代目の堀江佳夫さんが社長を務め、屋号は「雀集堂」です。

創業当初は「堀江」の名で流通し、のちに銘柄を「金雀」「銀雀」「福雀」としましたが、級別制度のもとで銘柄を金雀に統一しました。雀は豊作の象徴で、吉兆を表す存在とされています。設備は、1955年に木桶からホーロータンクへ、1958年に水車精米から自動精米機へ、1973年に天秤搾りから自動醪圧搾機へと改められました。2005年には無濾過の純米原酒を瓶で低温熟成させる「堀仙江輪」シリーズの発売を始め、あわせて長期熟成酒研究会が主催する東京農業大学の100年貯蔵プロジェクトでの貯蔵を開始しました。

2007年には15年長期熟成の「金雀 秘蔵酒」を発売しています。

地域と組んだ商品づくりも続けてきました。2008年には、岩国市山代地域で栽培される古代米の黒紫米を原料に、やまぐち桜酵母で醸した「黒まいん」と、発泡タイプの「黒まいん湧泡」を発売しました。農家と商工会、蔵元の連携による商品で、第1回「やましろブランド」にも認定され、「黒まいん」と、その酒粕から商工会女性部が開発した「べっぴんアイス」は、2017年度の山口県特産品振興奨励賞を受けています。

2012年には錦川鉄道の開業25周年にあわせ、錦川清流線のトンネル内に「金雀」を専用ボトルで貯蔵し、5年後の2017年9月に開封式を開いた日本酒タイムカプセル「夢眠」を行いました。

全国新酒鑑評会では、2003年以降に限っても9回入賞しています。2006年に入賞し、2008年は「清流錦川」の大吟醸で金賞、2010年から2012年までの3年と、2014年から2017年までの4年は「金雀」で入賞しました。広島国税局清酒鑑評会では、2010年に「清流錦川」の純米大吟醸、2012年に「金雀 飛翔」と「清流錦川」の純米大吟醸、2013年に「金雀 飛翔」、2014年・2015年・2016年に「金雀」が優等賞に選ばれています。蔵は2010年の「清流錦川」と2012年の「金雀 飛翔」を首席優等賞としています。

山口県新酒鑑評会でも、蔵の発表では平成20年度、22年度、23年度に優等賞を受けています。南部杜氏自醸酒鑑評会では、平成20年度に「金雀 大吟醸」と「清流錦川 大吟醸」がともに優等賞でした。世界規模のIWCでは、「プレミアム金雀」が2016年の純米大吟醸の部でゴールドメダルを受け、2017年と2018年には純米大吟醸のトロフィーを2年続けて獲得しました。2021年には「金雀」の精米歩合40%と45%の2点がともにゴールドメダルに選ばれ、2024年にも「金雀」がシルバーとブロンズのメダルを受けています。

近年は有機栽培への取り組みが目立ちます。有機栽培の山田錦と有機米麹だけで仕込んだ有機純米大吟醸「青山緑水」は、県内初の有機JAS認証を受けたオーガニック日本酒です。有機純米大吟醸の国内リリースは2024年7月に始まりました。2026年3月には、有機山田錦の純米大吟醸を低温で熟成させ、異なる年代の原酒を組み合わせた「Eternal 金雀」が加わっています。2024年には、ブロックチェーンを使った流通の証明システム「SIMENAWA」を一部商品に取り入れました。

酒造りの特徴

仕込み水と原料米は、蔵のある錦町の恵みです。錦町は県下最高峰の寂地山をはじめ1,000メートル級の山々に囲まれ、銘水百選に選ばれた良質で豊富な水と、盆地特有の大きな昼夜の寒暖差に恵まれています。上位の酒には地元農家が育てた山田錦を使い、2016年の「金雀 飛翔」は錦町産の酒造好適米「山田錦」を100%使っていました。2016年時点では、五百万石、八反錦、雄町を使った商品もありました。2014年には、山田錦の田植えも行っています。

造りを担うのは、当主の長男で南部杜氏の堀江計全さんです。東京農業大学の醸造学科を卒業後、関西の蔵元で修行を積み、蔵を継ぐために帰郷しました。この蔵の杜氏は、代々、田布施杜氏、大津杜氏と受け継がれ、現在は南部杜氏が務めています。蔵は家伝の技法に最新の技術を織り交ぜた酒造りを掲げ、生酛系の造りにも取り組んでいます。2016年時点の商品には、古法の生酛を用いた「純米吟醸 秘伝隠生酛」や、山廃仕込みの「純米吟醸 伝承山廃造り」がありました。

看板の「プレミアム金雀」は、精米歩合40%の純米大吟醸原酒です。生酛造りで醸し、徹底した温度管理のもとで長期熟成させます。農薬の使用を抑え、厳しい独自基準をクリアした最高ランクの酒米だけを使い、長期熟成を前提に造ります。収穫年度と醸造年度をラベルに記すので、年ごとの味わいと熟成の度合いを比べられます。純米大吟醸の「金雀 飛翔」は、丁寧に磨いた山田錦と清冽な水で仕込み、袋吊りで無濾過に仕上げます。

長期熟成は蔵の得意分野で、2016年時点では、長期熟成酒研究会の認定古酒である20年熟成の大吟醸「秘蔵長期熟成吟醸」も販売していました。

有機の酒米を使った造りでは、化学肥料を一切使わず、有機農法で育てた地元産の山田錦だけを使います。伝統的な技法で仕込み、有機JAS認証の審査基準に適合した酒にしています。

代表銘柄

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金雀

山口県岩国市錦町の堀江酒場の主力銘柄です。雀は豊作の象徴で吉兆を表すとされます。創業当初は「堀江」の名で流通し、のちに金雀・銀雀・福雀の銘柄を経て、級別制度のもとで金雀に統一されました。純米大吟醸の「飛翔」や、精米歩合40%の「プレミアム金雀」、有機山田錦の「青山緑水」などが揃います。プレミアム金雀は2017年と2018年にIWCの純米大吟醸の部でトロフィーを受けました。

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見学・購入

直売所
販売場は岩国市錦町広瀬6746-1にあり、電話番号は0827-72-2527です。
補足
2021年6月に、来訪者向けの駐車場が蔵の近くの岩国市錦町広瀬6768-5に整備されました。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
山口県岩国市錦町広瀬6781
創業
1764年
公式サイト
horiesakaba.com

出典

japansake.or.jp / horiesakaba.com / note.com / e-yamashiro.com / ameblo.jp / sakedata.jp / nishikigawa.org / nta.go.jp / nrib.go.jp / jp.sake-times.com / y-shuzo.com / makuake.com / web.archive.org / houjin-bangou.nta.go.jp

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