SAKE BREWERY — NAGANO

玉村本店

長野県下高井郡山ノ内町大字平穏1163 1805年創業

紹介

株式会社玉村本店は、1805年(文化2年)に創業した志賀高原の麓(長野県山ノ内町)に位置する酒蔵です。初代が修業した上州玉村(現在の群馬県玉村町)にちなんで屋号が付けられました。当初の銘柄「星の井」から、大正時代に当主の喜惣治の名にちなみ「縁喜」へと改められました。

寒冷な気候と志賀高原深層の湧水を活かし、厳冬期に仕込む「寒つくり」で酒造りを行っています。蔵人自らが自家栽培する「美山錦」など長野県産酒米を使い、キレのある旨口と「最良の食中酒」を目指した酒造りが特徴です。自家栽培米を生かした日本酒シリーズ「NEW ENGI」を展開するほか、2004年からは「志賀高原ビール」的醸造も手掛け、麦芽粕を自家製堆肥として酒米作りに活用するなど、地域に根ざした素材循環型の醸造に取り組んでいます。

歴史

株式会社玉村本店は、文化二年(1805年)に初代喜惣治が志賀高原の麓、長野県下高井郡山ノ内町の沓野に創業した酒蔵です。屋号「玉村」は、初代が酒造りの修業をした上州玉村(現在の群馬県佐波郡玉村町)にちなんで名付けられました。この地の清冽な水、清澄な空気、寒冷な気温の中で醸された酒は、創業以来多くの人々に親しまれてきました。

志賀高原がスキーの名所として全国に知られる以前、この一帯は松代藩に属する未開の地でした。御用係として奥山林の調査を命じられた佐久間象山は、当時の銘柄「星の井」の酒九樽を氏神である天川神社に献上し、無事を祈ったと伝えられています。その後、旧草津街道の往来が増えるとともに、湯田中・渋温泉郷の湯治客にも「星の井」は親しまれるようになりました。

明治40年(1907年)には宮内省の買い上げにより明治天皇御用品となり、その後大正天皇御大典を機に、銘柄名は当主喜惣治の名にちなんで「星の井」から「縁喜」へと改められました。大正14年(1925年)には新嘗祭の献上米を御共進した実績もあり、現在はその水田で収穫された美山錦が酒造りに使われています。

現在の代表取締役社長は佐藤栄吾氏、会長は佐藤喜惣治(七代)が務めています。玉村本店では日本酒づくりを祖業としながら、2004年からはクラフトビール「志賀高原ビール」と、ベルギービールに着想を得た「山伏」の醸造も手がけ、ホップなどの原料づくりにも自ら携わっています。

酒造り

玉村本店の清酒「縁喜」は、冷蔵設備が普及した現代でも一貫して冬場のみ仕込む「寒づくり」を守り続けています。「縁喜」に使う酒米は美山錦、金紋錦、ひとごこち(新美山錦)、山恵錦という、いずれも長野県生まれ・長野県育ちの品種で、夏場には蔵人自らが美山錦の作付けから収穫までを手がけています。

仕込み水には、志賀高原の雪解け水が長い年月をかけて地下深くに浸透した湧水を用いています。地獄谷温泉の少し上、仏岩と呼ばれる場所を源泉とするミネラル分の少ない軟水で、「縁喜」の味わいを決定づける要因です。醸造にあたっては、仕込み開始からもろみを搾るまでの期間を普通酒で約30日、大吟醸で約45日と長くとる長期低温発酵を行い、麹づくりは全量、機械を使わず手作業による箱麹法で行っています。

2003年からは酒米「美山錦」の自家栽培を始め、2004年のビール醸造開始以降は仕込みで生じる麦芽粕を自家製堆肥として酒米づくりに活用しています。2020年に耕作面積を拡大して「金紋錦」の栽培を開始し、2021年には「山恵錦」、2023年には大阪の秋鹿酒造の協力を得て「山田錦」の栽培も加わり、同年時点の自社田は約4haに達しました。この自家栽培米を中心につくられているのが「NEW ENGI」シリーズで、金紋錦・山恵錦の精米歩合55%・65%の商品からスタートし、現在は精米歩合75%の商品も加わるなど、品種と仕様の幅を広げながら展開されています。

蔵データ

所在地

長野県下高井郡山ノ内町大字平穏1163

創業

1805年(長野県)

代表銘柄

[PR] 本セクションは楽天アフィリエイトのリンクを含みます。

縁喜:「縁喜(えんぎ)」は、大正天皇御大典を機に旧銘柄「星の井」から改称され、ここ100年以上にわたり玉村本店がつくり続けてきた看板銘柄です。淡麗辛口ではなく、志賀高原の寒冷な気候と深層湧水を活かした、キレのある端麗旨口を目指しています。均質化のすすむ地方にあって、万人受けする酒ではなく、個性ある田舎の個性ある酒を、丹念に適正規模でつくっています。

雪猿:「雪猿 Snow Monkey」は、長野県産酒米「山恵錦」を100%使用した純米にごり酒です。通常のにごり酒に比べてにごりの度合いを薄くしており、もろみ由来のなめらかな味わいを持ちながらも飲み口はすっきりとしています。精米歩合は65%、アルコール度数は15%です。もともと300mlサイズのみで販売されていた人気商品で、要望に応える形で720mlサイズも追加されました。

NEW ENGI:「NEW ENGI」は、蔵人自らが農薬を一切使わず、自家製堆肥を中心とした有機肥料も最低限に抑えて育てた自家栽培米だけを使う純米酒シリーズです。ラベルはタナカノリユキ氏が「縁喜」を新たに解釈してデザインしたものです。生酒を除き、しぼった酒を冷たいまま瓶詰めして熱処理・急冷する瓶燗火入れをおこない、低温貯蔵することで品質の変化を抑えています。香りよりも食事とのバランスを重視した「最良の食中酒」を目指しています。

見学・購入

蔵見学

なし

直売所

敷地内の「酒蔵美術館 ギャラリー玉村本店」で、清酒「縁喜」やNEW ENGI、志賀高原ビール、山伏の直売と、購入希望者向けの有料試飲を行っています。約150年前に建築された酒蔵の一部を改良したギャラリーで、当主佐藤家に伝わる日本画コレクションも展示されています。営業時間は月曜〜土曜9:00〜17:30(日曜定休)で、団体様向けの設備がないため大型バス・観光バスでのご来店は受け付けていません。

補足

有料試飲は、ご購入を検討される方向けの試飲コーナーで行っており、店内での飲食や長居はご遠慮いただいています。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

同じ長野県の酒蔵

出典

go-nagano.net / tamamura-honten.co.jp / naganosake.jp

本ページは自動収集した情報を編集したものです。内容の正確性を保証するものではありません。