大塚酒造
代表銘柄:浅間嶽
長野県
NAGANO
1841年創業
大塚酒造株式会社は、長野県小諸市に所在する1841年(天保12年)創業の酒蔵です。城下町や宿場町として栄えた小諸の地で昔ながらの手造りを守り続けており、現在では小諸市唯一の酒蔵となっています。代表銘柄「浅間嶽(あさまだけ)」は、浅間山の古名にちなんで名付けられました。
酒造りの大きな特徴は仕込み水にあります。軟水主体の蔵が多い信州にあって、小諸の水は長野県内でも随一の硬度を誇る浅間山の伏流水(硬水)であり、このミネラル豊富な硬水を生かすことで、控えめな香りと瑞々しいコク、キレのある力強い味わいを醸し出しています。
また、明治の詩人・島崎藤村が『千曲川旅情の歌』で「にごりざけ」と詠んだお酒は、当蔵のにごり酒であると伝えられています。伝統を守りながらも評価を高めており、「IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)2026」のSAKE部門・熟成酒(Jukuseishu)カテゴリーにおいて「長野県トロフィー(Nagano Aged Sake Trophy)」を受賞しています。
大塚酒造の歩み
大塚酒造は、浅間山を北に仰ぐ長野県小諸市で、天保12年(1841年)に創業した酒蔵です。小諸は小諸城の城下町であり、北国街道の主要な宿場町として、物流や善光寺参りの旅人で大いににぎわった町でした。蔵が構えるのは、小諸駅から歩いて5分ほどの町なか、古い蔵や商店が残る一角です。創業から180年を超えた今も小諸で唯一の酒蔵として、清酒「浅間嶽」を造り続けています。
銘柄の「浅間嶽」は、浅間山の古名にちなむ名前です。霊山の厳しさと美しさを酒の味わいで表現したいという思いが込められています。小諸は、詩人の島崎藤村が小諸義塾の英語教師として6年を過ごした地でもあります。藤村が『千曲川旅情の歌』に詠んだ「にごりざけ」は、この蔵のにごり酒だと伝わっています。
現在の蔵元は8代目の大塚白実さんで、代表者は大塚孝子さんです。白実さんは高校で畜産を、大学で動物行動学を学ぶなど、酒造りとは縁のない道を歩んでいました。そこへ杜氏の高齢化と後継ぎの問題が持ち上がり、蔵を継ぐことを決意して2011年に入社しました。前杜氏や酒類総合研究所で酒造りを学び、2015年から杜氏として自ら醸造を担っています。
白実さんが掲げるのは、流行り廃りのない、大塚酒造ならではの酒を造ることです。近年は地元の農家と連携して小諸の酒米で酒を醸し、地域を盛り上げることにも力を入れています。佐久地域の13蔵の若手蔵元でつくる「佐久若葉会」にも加わり、共同醸造やイベントの活動に取り組んでいます。2023年には、会の企画で地元の花コスモスの花酵母「SAKU1」を使った酒を大塚酒造で醸造して販売し、3、4か月のうちに完売しました。
IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)2026のSAKE部門では、「浅間嶽 無濾過生原酒」が熟成酒(Aged Style)のカテゴリーで長野県トロフィー(Nagano Aged Sake Trophy)を受賞しました。
酒造りの特徴
仕込みに使うのは、浅間山の伏流水です。信州の酒蔵は軟水を使うところが多いなか、小諸の水は長野県内でも随一の硬度を誇る硬水で、この水が「浅間嶽」の酒質の核になっています。ミネラルが豊富な硬水は発酵を力強く後押しするため、味がしっかり出て輪郭のある、キレのよい酒に仕上がります。杜氏の白実さんは、硬水は鑑評会の大吟醸には向かないとしながらも、この水こそが蔵の価値であり、この場所で造る意味だと語っています。
大塚酒造は、その硬水の個性を生かしながら、控えめな香りと瑞々しいコク、飽きのこない飲み口を加えることを目指しています。浅間山の麓では、浅間おろしの冷たい風が吹きます。こうした環境も、味のしっかりした酒を育てる条件になっています。
原料米は、ひとごこち、美山錦、山恵錦といった長野県産の酒造好適米を使っています。山恵錦は地元の米農家が育てる酒米で、小諸の風土と水で育った米は酒との相性がよいというのが蔵の考えです。造りは昔ながらの手造りで、古い道具を大切に使いながら醸しています。酵母は、協会7号や1401号、長野県の酵母などを商品によって使い分けています。
商品は、純米大吟醸、純米吟醸、無ろ過の生原酒などがあります。口開けから飲み終わりまで、時に荒々しく、時にまろやかに、日ごとに表情が変わっていくのが「浅間嶽」の持ち味で、蔵は「ちょい冷え」くらいの温度を勧めています。料理と合わせるほどに楽しみが広がる酒です。
代表銘柄
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浅間嶽
小諸で唯一の酒蔵・大塚酒造の看板銘柄で、名は浅間山の古名にちなみます。浅間山の伏流水を使い、控えめな香りと瑞々しいコク、キレのよい味わいが特長です。純米吟醸のほか純米大吟醸、無ろ過生原酒などがあり、IWC2026では無濾過生原酒が熟成酒カテゴリーで長野県トロフィーを受賞しました。口開けから日ごとに表情が変わり、ちょい冷えがお勧めです。
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- 蔵見学
- なし
- 直売所
- 蔵の営業時間は8時30分から16時まで(12時から13時は準備中)。日曜・祝日・お盆・年末年始は休みです。駐車場は5台分あります。
- 補足
- 蔵見学は受け付けていません。小諸駅から徒歩約5分で、古い蔵や商店が残る町なかの散策がてら立ち寄れます。
見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。
蔵の基本情報
- 所在地
- 長野県小諸市大手2-1-24
- 創業
- 1841年
- 公式サイト
- www.asamadake.com
出典
asamadake.com / sakenomy.jp / komoro-tour.jp / shimizuya.info / go-nagano.net / nagano-sake.or.jp / tjournal.co.jp / osaketei15.com / note.com
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