SAKE BREWERY — NAGANO

酒千蔵野

長野県長野市川中島町今井368-1 1540年創業

紹介

株式会社酒千蔵野は、長野県長野市川中島町に拠点を置く1540年(天文9年)創業の酒蔵です。長野県内では最古、全国でも7番目に古い歴史を誇り、戦国時代の「川中島の戦い」の折に武田信玄が同蔵の酒を召し上がったとも伝えられています。代表銘柄の「川中島」「Kawanakajima」「けんちの」「麻輝」「御苑」のほか、「川中島 幻舞」などを醸造しています。長野県初の女性杜氏である18代目の千野麻里子氏が酒造りを担い、「心で醸す酒」を理念に伝統的な手作業と感性を重んじた酒造りを行っています。仕込み水には、北アルプス源流の犀川や八ヶ岳源流の千曲川の伏流水を使用しています。受賞歴も豊富で、1990年の関東信越国税局酒類鑑評会における首席金賞をはじめ、同鑑評会や全国新酒鑑評会などで数々の金賞を獲得しています。(380字)

歴史

酒千蔵野は、天文9年(1540年)に信州・長野市川中島町で創業した酒蔵です。戦国時代に武田信玄と上杉謙信が幾度も戦いを繰り広げた川中島の合戦場に近い立地で、その頃にはすでに酒造りを営んでいたとされ、長野県内では最古、全国でも7番目に古い歴史を持つと伝えられています。武田信玄がこの地を訪れた折に蔵の酒を口にしたという逸話も残されており、480年を超える歩みの中で幾度もの時代の転換を経てきました。

蔵の造りは千野家に連なる杜氏が担ってきました。1963年に有限会社千野酒造場として法人化し、2007年に株式会社酒千蔵野へ商号変更しています。長い歴史を持つ一方で、蔵の酒造りのあり方は決して一様ではなく、時代とともに商品構成や造りの方針を見直しながら続けられてきました。

大きな転機となったのが、2000年春に千野麻里子氏が18代目杜氏に就任したことです。麻里子氏は蔵元の一人娘として川中島に生まれ育ち、東京農業大学で醸造学と微生物学を学んだのち、国税庁醸造試験所で2年間の研修を積みました。本来はさらに数年の準備期間を経てからの就任が想定されていましたが、先代杜氏が急病に見舞われたことから、予定より2年早く杜氏の重責を担うことになったといいます。長野県内では先駆けとなる女性杜氏の誕生でした。

就任当時、蔵の主力商品は普通酒が中心でしたが、麻里子氏は特定名称酒の開発に力を注ぎました。その象徴が、無濾過生原酒のブランドとして立ち上げた「川中島 幻舞」で、現在では幻舞シリーズだけで13種類ものラインナップに育っています。杜氏就任からわずか2年目には関東信越国税局酒類鑑評会で金賞を受賞するなど、早い段階から実力が認められ、以後も鑑評会での受賞を重ねてきました。

近年は、地元の休耕田を活用した酒米の契約栽培にも20年以上にわたって取り組んでおり、ひとごこちや美山錦といった長野県産米を育てています。この取り組みは長野市内にとどまらず、近隣の町村にも広がりを見せているとされ、原料米の生産段階から地域と関わり続ける姿勢がうかがえます。

酒造り

酒千蔵野の酒造りを貫く理念は「心で醸す酒」「心が感じる酒」という言葉に表れています。杜氏の千野麻里子氏は、杜氏という仕事について「杜氏は酒を育み、一人前として送り出す、学校の先生のような存在に似ています」と語っており、効率や利便性を優先するのではなく、人の手作業と感性を重んじる造りを大切にしています。目指すのは、日常に手が届く価格でありながら「ひとつ上のランク」と感じてもらえる酒だといいます。

仕込み水には、敷地内の井戸から湧き出る水を用いています。この井戸は460年以上にわたって涸れることなく湧き続けているとされ、北アルプスを水源とする犀川と、八ヶ岳・千曲川水系の伏流水が扇状地に浸透したものです。

原料米は、長野県産のひとごこちや美山錦を中心に用いています。地元の休耕田を活用した契約栽培にも取り組み、ひとごこちや美山錦を自ら育てる取り組みを20年以上続けています。銘柄によっては山田錦を用いる商品もあり、精米歩合49%まで磨いた純米吟醸や純米大吟醸クラスの酒も手がけています。

蔵データ

所在地

長野県長野市川中島町今井368-1

創業

1540年(長野県)

公式サイト

shusen.jp

代表銘柄

[PR] 本セクションは楽天アフィリエイトのリンクを含みます。

川中島:酒千蔵野の看板銘柄で、出荷量の約3割を占める純米にごり酒が主力です。長野県産の美山錦を65%まで磨き、もろみを丁寧に裏濾しすることでとろりとした口当たりに仕上げています。まったりとしながらもキメの細かな飲み口と、上品な甘味・繊細な旨味の融合が持ち味で、SSI主催の2008年日本酒大SHOW『にごり酒ランキング』で第1位を獲得しました。蔵を代表する地元の定番酒です。

Kawanakajima:「川中島」をローマ字表記で展開する、従来の清酒の枠に収まらない発泡タイプのラインです。代表的な商品が瓶内で二次発酵させたスパークリング清酒「Kawanakajima-Fuwarin」で、長野県産美山錦と信州の水を用い、アルコール度数12度前後の軽やかな口当たりに仕上げています。華やかでフルーティーな香りとジューシーな味わいが特徴です。

麻輝:流通を限定して展開されるプライベートブランドで、複数のタイプがそろいます。美山錦を精米歩合49%まで磨いた純米吟醸や、山田錦を用いた精米歩合59%の特別純米酒などがあり、甘くフルーティーな香りと濃醇な甘旨みが広がる味わいが特徴として紹介されています。取り扱う酒販店が限られる、やや入手しづらい銘柄です。

御苑:精米歩合49%の純米大吟醸で、皇居内にある宮内庁生活協同組合限定で販売される、非常に流通の限られた銘柄です。日本酒度は+3とされ、やや辛口に仕上げられています。一般の酒販店では取り扱われておらず、皇居を訪れた際にのみ手にできる特別な一本として知られています。

見学・購入

蔵見学

なし

補足

酒蔵見学は実施しておらず、蔵での直売も行っていません。購入は全国の酒販店を通じて行う形になっています。所在地は長野県長野市川中島町今井368-1です。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

同じ長野県の酒蔵

出典

japansake.or.jp / shusen.jp / note.com / sakenomy.jp / saketime.jp / sakehaji.net / naganosake.jp / nihonmono.jp / nagano-cvb.or.jp / sakeno.com / sake-guide.com / sakenote.com

本ページは自動収集した情報を編集したものです。内容の正確性を保証するものではありません。