SAKE BREWERY — NAGANO

EH酒造

長野県安曇野市豊科高家1090-1 1810年創業

紹介

EH酒造は長野県安曇野市に位置する酒蔵です。1810年頃創業の蔵などを前身とし、1961年に江戸時代から続く3つの酒蔵(亀屋酒造店、飯野屋、務台酒造店)が合併して「酔園」が設立されました。その後、EH(エクセルヒューマン)グループの傘下となり「EH酒造株式会社」としてその歴史を受け継いでいます。

仕込み水には北アルプスの豊かな伏流水を使用し、原料米には長野県産の「ひとごこち」や「美山錦」(一部自社や契約農家による合鴨農法米含む)などを採用。杜氏の経験や勘に加え、科学的データや設備を融合させた丁寧な酒造りを行っています。代表銘柄には「酔園」「逢醸」「幻の酒」などがあり、お米の旨みとコクを活かした味わいが特徴です。

受賞歴も豊富で、全国新酒鑑評会での金賞受賞や、モンドセレクションにおける最高金賞受賞(「純米大吟醸 どん蔵」「大吟醸 鬼かん」など)をはじめ、国内外で高い評価を獲得しています。

歴史

EH酒造は長野県安曇野市豊科高家に蔵を構える酒蔵です。文化年間にあたる1810年頃、安曇野の地で亀屋酒造店(酒名「亀波」)と飯野屋(酒名「好み笹」)が相次いで酒造りを始め、明治初頭の1870年頃には務台酒造店が「蔦泉」の名で創業しました。

1961年(昭和36年)、この亀屋酒造店・飯野屋・務台酒造店の3蔵が合併し、「酔園」が誕生しました。1973年(昭和48年)には、戦後の米不足を背景に主流となっていた三増酒の製造をいち早く取りやめ、品質を重視した純米酒の製造・販売へと舵を切りました。このとき生まれた酒が、のちの代表銘柄「幻の酒」の原型となっています。1996年には全国・関東甲信越・長野県のすべての新酒品評会で三賞を受賞し、1997年には関東甲信越新酒品評会で三賞を連続受賞、2001年には集大成となる大吟醸「男の涙」を全国新酒鑑評会に出品して金賞を受賞し、あわせて関東甲信越・長野県の品評会でも三賞を受賞しました。

2001年にはエクセルヒューマン(EH株式会社)の出資を受けて酔園の伝統を引き継ぎ、2003年、新社屋の完成にあわせて「EH酒造」へ社名を改め、新たな酒造りを始めました。同グループは米カリフォルニア州でワイナリーも運営しており、酔園はその商品ラインナップに日本酒として加わりました。

全国新酒鑑評会では、2008年、2009年、2011年、2013年、2019年、2022年に金賞を受賞しています。国際的な品評会であるモンドセレクションでは、大吟醸「鬼かん」が2010年に金賞、2011年から2023年までの13年連続で最高金賞を受賞し、純米大吟醸「どん蔵」も2015年から2023年までの9年連続で最高金賞を受賞しました。2024年と2025年は両銘柄がそろって金賞を受賞しています。2025年には「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」で純米吟醸ワイン酵母仕込が最高金賞を受賞しました。2008年には関東信越国税局酒類鑑評会での優秀賞、長野県清酒品評会での優等賞も受賞しました。

酒造り

仕込み水には、北アルプスの雪解け水に由来する柔らかな軟水の伏流水を、自社の井戸から汲み上げて使用しています。原料米は「美山錦」「ひとごこち」など長野県産の酒米を中心に用い、一部は契約する安曇野アイガモ会が合鴨農法・無農薬で栽培した米を採用しています。大吟醸クラスの仕込みには、酒米の王様と呼ばれる兵庫県特A地区(吉川町)産の「山田錦」を、蔵元自らが現地に赴いて交渉し取り扱いを認められたうえで用いています。

洗米から浸漬までの工程は「うまい酒の土台づくり」と位置づけられ、大吟醸クラスでは精米歩合40%以下まで磨いた米を、杜氏が秒単位で浸漬時間を調整しながら仕込みます。蒸米は表面が硬く内部が柔らかい「外硬内軟」を理想とし、「一麹、二酛、三造り」の言葉どおり麹づくりと酒母づくりに時間をかけます。もろみは添仕込・仲仕込・留仕込からなる三段仕込みで仕立て、20日から40日ほどかけて発酵させたのち、上槽・ろ過・火入れを経て貯蔵・熟成し、瓶詰めしています。

現在の杜氏は鈴木達也氏です。信州大学農学部で微生物学を学び、稲作農家として合鴨農法による酒米づくりにも携わりながら、29歳の頃から冬場の酒造りに関わり、2021年に杜氏へ就任しました。日本酒は微生物によって造られるものであり、管理するのではなく見守ることが大切だという考えのもと、蔵人どうしの和を大切にしながら、味わいがありながら後口に残らない、飲み飽きしないすっきりとした酒を目指しています。

蔵データ

所在地

長野県安曇野市豊科高家1090-1

創業

1810年(長野県)

公式サイト

www.eh-shuzo.com

代表銘柄

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酔園:「酔園」は、亀屋酒造店・飯野屋・務台酒造店の合併によって1961年に生まれた蔵の中核ブランドです。北アルプスの伏流水と長野県産の「美山錦」「ひとごこち」を中心に、大吟醸クラスには兵庫県産の「山田錦」も用い、辛口純米やうま辛本醸、やわ口吟醸から純米大吟醸まで幅広い酒質をそろえています。米の旨みとコクを生かした味わいが特徴で、季節ごとの生酒やひやおろしなども手がけています。

逢醸:「逢醸」は「あいがも」と読む純米吟醸原酒です。名前は、安曇野アイガモ会が合鴨とともに無農薬で育てた酒米「ひとごこち」を用いていることに由来します。精米歩合59%、アルコール分18度、日本酒度+3のやや辛口で、原酒ならではの濃醇な旨みが持ち味です。角びん入りの贈答用商品としても販売されています。

幻の酒:「幻の酒」は、1973年に三増酒の製造をやめて純米酒に転換した際に生まれた、品質にこだわった酒を象徴する銘柄です。現在は「幻の酒ブルー」として、地元産「ひとごこち」を使った純米吟醸に姿を変えています。精米歩合59%、アルコール分15度、日本酒度±0で、安曇野の青い空をイメージした爽やかな飲み口が特徴です。

見学・購入

蔵見学

あり(要事前確認)

直売所

蔵に併設するテイスティングコーナーで直接購入できるほか、「酔園」のECサイトでも通信販売を行っています。

補足

見学は9時から17時まで、所要時間は約30分から40分です。定休日は日曜・お盆休み・年末年始で、1名から40名まで対応しており、電話・FAX・メールでの事前連絡が推奨されています。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

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出典

sakenomy.jp / suien.co.jp / eh-shuzo.com / sakagura-press.com / naganosake.jp / suien-sake.com / sipory.jp / nrib.go.jp / mgpress.jp

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