戸塚酒造
代表銘柄:寒竹
長野県
NAGANO
1653年創業
長野県佐久市に位置する戸塚酒造は、1653年(承応2年)創業という県内でも屈指の長い歴史を誇る老舗酒蔵です。代表銘柄は「寒竹」。徳川家の家臣であった戸塚平右衛門が故郷・駿河で得た知識を生かし、この地で酒造りを始めたことが発祥とされています。
「品質一筋」を信条に掲げ、原料米には美山錦をはじめとする長野県産米を使用し、仕込み水には八ヶ岳山麓の伏流水を採用しています。また、本醸造酒などで用いる醸造アルコールにも米由来のものを使用するなど、厳選された素材による酒造りを徹底しています。さらに、日本酒だけでなくトマト焼酎や麦焼酎、芋焼酎の製造も手がけています。信州の恵まれた自然環境と伝統の技術を守りながら、地元で長く愛される酒を醸し続けています。
戸塚酒造の歩み
戸塚酒造は、承応2年(1653年)に創業した酒蔵です。創業の地は、いまの佐久市岩村田にあたります。蔵では、初代の戸塚平右衛門が徳川家の家臣として岩村田周辺の統治を任され、故郷の駿河で学んだ酒造りの知識を生かして、どぶろく造りを始めたのが始まりだと言い伝えられています。岩村田は中山道と佐久甲州街道が交わる交通の要衝で、江戸時代には宿場町として賑わい、街道を行き交う旅人に酒を出しながら商いを続けてきました。2023年時点で16代目が受け継いでいます。
長野県内でも3本の指に入る古さで、佐久地域では最も長い歴史を持つ酒蔵です。
酒銘「寒竹」の由来は、蔵に3つ伝わっています。1つめは、竹の切り株に雀が米を運び、それが発酵して酒になったという酒の起源にあやかったとする説です。2つめは、10代目の戸塚竹治朗昌保が修験道の霊山である御嶽山を篤く信仰し、いまも「寒竹霊神」として祀られているからという説です。3つめは、ほかの竹が春に筍を出すのに、寒竹だけは冬に出るという実在の竹の特徴を、極寒の佐久で冬にしか生まれない清酒に重ねたという説です。蔵は、3つめが酒の特徴をもっともよく表し、2つめが寒竹を造り続ける精神を表していると説明しています。
全国新酒鑑評会では、平成14酒造年度以降に限っても12回入賞しており、そのうち金賞は平成22酒造年度、平成24酒造年度、令和2酒造年度、令和5酒造年度の4回です。関東信越国税局酒類鑑評会では、吟醸酒の部で優秀賞を第86回から第89回まで4回続けて、第91回から第95回まで5回続けて受けました。第96回は純米吟醸酒の部で優秀賞です。これより前にも、第74回と第82回の吟醸酒の部、第78回の常温審査の部、第81回の純米酒の部で優秀賞を受けています。
全国燗酒コンテストでは、2020年、2021年、2023年から2026年に金賞以上を受け、2025年にはお値打ちぬる燗部門で「寒竹 特別純米酒」が最高金賞に選ばれました。ワイングラスでおいしい日本酒アワード2022では、「寒竹愛山 純米吟醸」がプレミアム純米部門で金賞を受けています。
酒造りの特徴
蔵は企業方針に「第一にうまい酒造り」を掲げ、「品質ひと筋」を受け継ぐ姿勢を大切にしています。2015年時点で、手造りに徹し、手間やコストがかかっても醸造用糖類を一切使わず、アルコールには米由来のものを用いるとしていました。使う米はすべて長野県産で、酒造りに適した品種を選んでおり、美山錦もその1つです。軽井沢産の酒造好適米「山恵錦」を100%使い、麹造りの米も軽井沢産にした「寒竹 軽井沢 純米大吟醸」(精米歩合49%)のように、土地の米を前面に出した酒も造っています。
仕込み水は八ヶ岳山麓の伏流水(軟水)です。法定の製造基準より精米歩合を低く削り込むことを、蔵は製造上の特徴に挙げています。たとえば「寒竹 手造り吟醸」は精米歩合55%、「寒竹 特別純米酒」は59%です。2025年時点の杜氏は西村和彦さんです。
原料づくりにも関わります。田植えの時期には農家の人たちと一緒に田植えをし、秋には収穫します。焼酎の原料になる芋や麦も自分たちで栽培し、焼酎を造る過程で出た搾りかすは畑の肥料にしています。貯蔵にも工夫があり、純米大吟醸を風穴で貯蔵して低温でじっくり熟成させた「寒竹 風穴貯蔵 純米大吟醸」や、数量と季節を限った「氷雪貯蔵」の特別純米があります。
日本酒のほかに焼酎も造っています。信州産トマトを使った「草笛 トマト焼酎」、軽井沢産の麦を使った麦焼酎「しろがっぱ」、芋焼酎の「こてさんね」「てんてこ舞」があります。
代表銘柄
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寒竹
「寒竹」は戸塚酒造の代表銘柄で、名は冬に筍を出す寒竹という竹に由来するという説が蔵に伝わります。特別本醸造、特別純米酒、純米吟醸、大吟醸、軽井沢産米の純米大吟醸などを揃え、長野県産米と八ヶ岳山麓の伏流水を使い、アルコールは米由来のものです。全国燗酒コンテストでは2020年、2021年、2023年から2026年に金賞以上を受け、2025年は「寒竹 特別純米酒」が最高金賞に選ばれました。
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- 直売所
- 蔵の店頭(佐久市岩村田752)で販売しています。営業時間は午前8時から午後5時、休みは日曜・祝日と、不定期で土曜です。
- 補足
- 最寄り駅はJR小海線の岩村田駅で、徒歩約9分です。車では上信越自動車道の佐久ICから約5分で、駐車場は普通車5台分あります。蔵見学の可否は事前に電話(0267-67-2105)で問い合わせてください。
見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。
蔵の基本情報
- 所在地
- 長野県佐久市岩村田752
- 創業
- 1653年
- 公式サイト
- www.kanchiku.com
出典
sake-times.com / sakubussan.jp / naganosake.jp / kanchiku.wixsite.com / sakazuky.com / sakucci.or.jp / saku-sake.com / saketime.jp / nta.go.jp / nrib.go.jp / kansake.jp / finesakeawards.jp / pref.nagano.lg.jp / jstage.jst.go.jp / yukawabrewery.com
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