SAKE BREWERY — HYOGO

此の友酒造

兵庫県朝来市山東町矢名瀬町508 1690年創業

紹介

元禄3年(1690年)に創業した兵庫県朝来市に所在する老舗酒蔵です。地元の兵庫県産米(山田錦や五百万石など)を厳選し、中国山脈系の粟鹿山から湧き出る清冽な天然水と但馬杜氏伝統の技を用いて、郷土に根ざした丁寧な酒造りを徹底しています。昔ながらの製法に基づく但馬流低温長期醸造法にこだわり、手間暇をかけて深い味わいの酒を醸しています。代表銘柄の「但馬」をはじめ、養父市能座地区で栽培された酒米を使用した「能座ほまれ」「但馬ほまれ」、創業時の屋号に由来する「加古屋」などを手がけています。また、但馬地方で唯一の地焼酎製造蔵でもあります。全国新酒鑑評会で数多くの金賞を受賞しているほか、大阪国税局酒類鑑評会でも優秀賞を受賞するなど、品質の高さが専門家からも高く評価されています。

歴史

此の友酒造株式会社は、兵庫県北部の但馬地方、朝来市山東町矢名瀬町に蔵を構える元禄3年(1690年)創業の酒蔵です。創業した木村家は、武田信玄に仕えた家臣・飯尾右京之進直利の子孫にあたるとされ、天正10年の武田氏滅亡後に姓を木村と改め、屋号を「加古屋」と名乗って酒屋を始めたと伝わります。寛永2年頃には播州加古川から矢名瀬(現在の兵庫県朝来市山東町にあたる地)へ移り住みました。元禄3年の創業以来、三百年以上にわたって酒造りを続けています。

酒銘「此の友」は、謡曲『猩々』の一節「友に逢うぞうれしき 此の友に逢うぞうれしき」にちなんで名付けられました。大正8年(1919年)には株式会社加古屋酒店として法人化し、この時に酒銘として「此の友」を採用しています。その後、昭和63年(1988年)に社名を此の友酒造株式会社へ改め、あわせて酒銘も「但馬」へと移りました。現在は代表取締役社長・木村祥三のもと、8名という小規模な体制で酒造りを続けています。

但馬地方は「但馬杜氏」の本拠地として知られ、日本四大杜氏の一つに数えられています。此の友酒造では、蔵元後継者である木村有沙が但馬杜氏の技術を受け継いで杜氏を務めており、長く厳しい冬の寒さの中、蔵人たちとともに麹づくりから搾りまでを担って丁寧な酒造りを実践しています。

酒造り

此の友酒造は、米・水・技・心を酒造りの四本柱に掲げています。原料米には兵庫県産の山田錦や五百万石など厳選した酒造好適米を用い、仕込み水には但馬と丹波の境にそびえる粟鹿山系から湧き出る地下水を、洗米から仕込みまですべての工程で使用しています。

醸造では「但馬流長期低温醸造法」と呼ばれる昔ながらの製法にこだわり、低温でじっくりと時間をかけて発酵させています。凍てつく冬の夜に何度も目を覚まして麹室の温度を見守るなど、赤子を育てるような細やかな手間をかけて酒を仕上げているのが特徴です。

日本酒に加えて、但馬地方で唯一の地焼酎製造蔵として、米・大麦・そば・あわ・きびの五穀を原料にした焼酎「天のひぼこ」や、ゆず酒などのリキュール類も手がけています。看板銘柄「但馬」は普通酒から純米酒、大吟醸まで幅広いラインナップを揃えており、2016年には創業時の屋号「加古屋」にちなんだ「純米吟醸 加古屋 や」も誕生しました。晩酌に向く酒から一本一万円ほどの純米大吟醸まで、特定の主力商品を定めずに幅広く手がけているのがこの蔵の特徴です。

品質面では、全国新酒鑑評会において平成26年から令和5年にかけて、金賞の審査が行われた年度はすべて金賞を受賞しています。新型コロナウイルスの影響で決審が中止され金賞が選定されなかった令和2年発表分(この年も入賞は果たしています)を除くと、9年連続の金賞受賞という実績になります。大阪国税局清酒鑑評会でも、燗酒用清酒部門を中心に平成19年度以降十数回にわたって優秀賞を重ねており、令和3年度から令和5年度までは3年連続で優秀賞を受賞、うち令和4年度は吟醸酒部門との2部門同時受賞となりました。さらに2016年にはSAKE COMPETITIONの吟醸部門で「但馬 大吟醸」が全国第1位を獲得しており、専門家からも高い評価を受けています。

蔵データ

所在地

兵庫県朝来市山東町矢名瀬町508

創業

1690年(兵庫県)

公式サイト

konotomo.jp

代表銘柄

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但馬:此の友酒造の代表銘柄で、普通酒から純米酒、大吟醸まで幅広いラインナップを展開しています。兵庫県産の山田錦や五百万石を厳選し、但馬と丹波の境の粟鹿山系から湧く伏流水と、但馬杜氏伝統の技によって丁寧に醸されており、全国新酒鑑評会でも長年にわたり金賞を重ねてきました。2016年にはSAKE COMPETITIONの吟醸部門で「但馬 大吟醸」が全国第1位を獲得した、蔵の実力を象徴する看板銘柄です。

能座ほまれ:兵庫県養父市の能座地区で、農業特区の認定を受けた休耕田を活かして栽培された酒米・五百万石を100パーセント使用した純米酒です。農業特区の制度を通じて能座に入り、土づくりから米づくりに取り組んだ生産者の米を、此の友酒造が醸しており、やや辛口で落ち着いた香りとキリッと引き締まった味わいが特徴です。魚料理や味の濃い料理との相性がよい一本です。

但馬ほまれ:「能座ほまれ」と同じく兵庫県養父市能座産の酒米を用いた純米吟醸酒で、こちらは味と香りのバランスに優れ「酒米の王者」とも称される山田錦を使用しています。生産者が丹精込めて育てた米を、此の友酒造が但馬の水と伝統の技で醸し上げており、地域の米づくりと酒造りの結びつきを感じさせる一本です。

見学・購入

蔵見学

あり(要事前確認)

直売所

酒蔵の入口に併設された直売所で、蔵を代表する銘柄を取り揃えています。営業日・営業時間は事前に電話などでご確認のうえ来店するのがおすすめです。

補足

蔵見学は5月から10月にかけて、事前予約制・無料で受け付けています(10月は醸造期前にあたり、案内が難しい場合があります)。仕込み蔵や貯蔵蔵などをスタッフの案内で見学でき、有料の試飲も楽しめます。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

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出典

japansake.or.jp / konotomo.jp / wikipedia.org / sakagura-press.com / maff.go.jp / city.asago.hyogo.jp / amnak.co.jp / sakeworld.jp / binosato-umashisake.jp / 5stars-hyogo.com / furusato-tax.jp / nrib.go.jp / sakecompetition.com / nta.go.jp / hyogo-tourism.jp

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