基山商店
代表銘柄:基峰鶴
佐賀県
SAGA
1920年創業
明治初期に近隣の地主数名が共同で酒造りを始めたのが起こりで、1920年(大正9年)に設立された佐賀県基山町の酒蔵です。代表銘柄の「基峰鶴(きほうつる)」は、国の特別史跡である基肄城(きいじょう)がそびえる基山の山懐を悠然と舞う鶴の姿から名付けられました。佐賀県と福岡県の県境近くに位置し、脊振山系の九千部山や基山より湧き出る清らかな伏流水を仕込み水に使用しています。原料米には地元契約農家が栽培する山田錦などを厳選し、水の柔らかさと素材の魅力を生かした酒造りを行っています。
2015年のインターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)の大吟醸・吟醸部門で『基峰鶴 大吟醸』が金賞を受賞したほか、2017年のフランスの日本酒品評会(Kura Master)純米大吟醸部門でも『基峰鶴 純米吟醸 山田錦』がプラチナ賞を受賞するなど、国内外で高い評価を獲得しています。
基山商店の歩み
基山商店は、佐賀県の東端、福岡県との県境にある基山町の酒蔵です。明治初期、近隣の地主数名が共同で酒造りを始めたのが起こりで、初代は小森初蔵です。現在の合資会社基山商店は、1920年(大正9年)9月24日の設立です。蔵のある一帯は、かつて長崎街道の間宿として栄えた木山口町にあたります。
街道沿いの実松川のほとりには、昭和15年(1940年)築とされる主屋と、昭和9年(1934年)築の精米所、大正末から昭和初期に建てられた酒造蔵、昭和34年(1959年)築の仕込蔵が並びます。町内にはかつてもう一軒の造り酒屋、松隈酒造場がありましたが操業を終え、基山商店は基山町で唯一の酒蔵として酒造りを続けています。
銘柄の「基峰鶴(きほうつる)」は、国の特別史跡である基肄(きい)城跡がそびえる基山の山懐を、悠然と舞う鶴の優美な姿にちなんで名づけられました。専務で杜氏の小森賢一郎さんは東京農業大学を卒業し、奈良県の梅乃宿酒造で修業を積んだ人物で、2022年時点では常務の綾子さんとともに蔵を支えていました。同じ2022年にはラベルを一新し、製造量の約1割は、フランスやアジア各国への輸出でした。かつて酒造りに使った建物の一部は、展示やライブに使えるギャラリー基肄に生まれ変わっています。
全国新酒鑑評会では、平成14酒造年度以降に限っても、平成16酒造年度と令和6酒造年度に金賞を受賞し、平成26酒造年度と平成29酒造年度にも入賞しています。令和6酒造年度の金賞は「基峰鶴 純米大吟醸 山田錦」です。福岡国税局が福岡・佐賀・長崎で造られた酒を審査する酒類鑑評会では、平成15年(2003年)の吟醸酒の部で優等賞、平成20年(2008年)には吟醸酒の部(大吟醸 鶴)と純米酒の部(脊振湧水)の両方で優等賞を受けました。
純米酒の部では平成21年(脊振湧水)、平成22年(純米酒 基峰鶴)、平成23年(脊振湧水)と3年続けて金賞に選ばれ、平成30年(2018年)にも特別純米酒 脊振湧水が金賞でした。
吟醸酒の部では、平成30年(2018年)に「基峰鶴 純米大吟醸 山田錦」が最上位の大賞を受け、令和元年(2019年)・令和5年(2023年)・令和7年(2025年)にも同じ純米大吟醸 山田錦が金賞に選ばれています。純米酒の部では令和3年(2021年)にも特別純米酒 脊振湧水が金賞です。海外では、2015年のIWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)の大吟醸・吟醸部門で「基峰鶴 大吟醸山田錦」が金賞を受賞しました。
2019年から2026年にかけても、純米吟醸山田錦や純米大吟醸 北雫、日日などで銀賞を計10点受けており、2022年は純米吟醸山田錦・日日・純米大吟醸 北雫の3銘柄がいずれも銀賞です。フランスの日本酒コンクールKura Masterでは、プラチナ賞が2017年・2020年・2022年・2023年・2024年に計6点、金賞が2021年・2023年・2026年に計3点あります。
2017年は「基峰鶴 純米吟醸 山田錦」が純米大吟醸部門のプラチナ賞に加えて上位10銘柄に選ばれ、2020年も同じ酒が山田錦部門のプラチナ賞と上位18銘柄に入りました。蔵の発表では、米国の全米日本酒歓評会(第19回)でも、特別純米 脊振湧水がグランプリに選ばれています。
酒造りの特徴
蔵は、酒米の最高峰とされる山田錦を100%使用した純米酒にこだわってきました。約30年前から地元の契約農家による山田錦の栽培に取り組み、杜氏は契約農家のもとへ毎年出向いて、田植えや稲刈りを手伝っています。基山町小倉地区で育てた山田錦も、原料米の一部に使われています。
仕込み水は、蔵の敷地内から湧き出る井戸水です。脊振山系の九千部山と基山から湧く伏流水で、2022年には、地下70メートルから汲み上げる脊振山地の伏流水が、ほどよく柔らかくやさしい水だと杜氏が語っています。
酒造りは、敷地内の精米所で米を精米するところから始まり、仕込蔵と酒造蔵で10月初旬に仕込みが始まります。酒はタンクごとに仕込まれ、それぞれが各銘柄になります。最も早い酒は年内に仕上がり、新酒として出荷されます。ラベル貼りは精米所の建物の中で手作業です。2025年3月に出したDX宣言では、IoTによる温度管理や在庫管理システム、HACCPに沿った管理項目のクラウド管理を進める方針を示しています。
商品は、特別純米 脊振湧水や純米酒、上撰など地元流通を中心にする酒と、純米大吟醸 山田錦、純米大吟醸 北雫、純米吟醸 山田錦、純米吟醸 雄町などの特約店限定の酒に分かれます。杜氏が挑む紬シリーズでは、2025年に扁平精米の「紬2025 壱」と、リンゴ酸酵母を使い名尾手すき和紙のラベルをつけた「紬2025 弐」を出しました。2025年の純米ひやおろしは全量を山田錦で仕込み、あえてあまり精米せず、原料米本来の味わいを引き出しています。
代表銘柄
[PR] 本セクションは楽天アフィリエイトのリンクを含みます。画像は銘柄に関連する販売商品の一例です。
基峰鶴
基山の山懐を舞う鶴にちなむ、蔵の代表銘柄です。純米大吟醸 山田錦や純米吟醸 山田錦、特別純米 脊振湧水、超辛口純米、とうとうとなど幅広く造り、地元向けと特約店向けに分かれます。令和6酒造年度の全国新酒鑑評会では純米大吟醸 山田錦が金賞を受け、その雫取りが数量限定で販売されました。Kura Masterでもプラチナ賞や金賞を重ねています。
楽天で商品を見る見学・購入
- 蔵見学
- なし
- 直売所
- 公式サイトのオンラインストアで購入できます。全国の取扱店のほか、近くに店がない場合は郵送にも対応しています。
- 補足
- 蔵見学は行っていません。築約130年の酒造の建物の一部を改装したギャラリー基肄では、展示やライブなどのイベントが開かれ、貸出しもしています。2026年2月には、新酒を味わう「基峰鶴で楽しむ会」がチケット制で3日間開かれました。
見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。
蔵の基本情報
- 所在地
- 佐賀県三養基郡基山町大字宮浦151
- 創業
- 1920年
- 公式サイト
- www.kihotsuru.com
出典
kiyamanet.com / kihotsuru.com / sagasake.or.jp / hands-on-local.com / meimonshu.jp / sakenomy.jp / kuramaster.com / nta.go.jp / nrib.go.jp / web.archive.org / town.kiyama.lg.jp
本ページは自動収集した情報を編集したものです。公開資料に基づく記事で、現地取材・実飲による評価ではありません。内容に関するご指摘はお問い合わせへお寄せください。