SAKE BREWERY — SAGA

天山酒造

佐賀県小城市小城町岩蔵1520 1875年創業

紹介

天山酒造は佐賀県小城市に所在する1875年(明治8年)創業の酒蔵です。1861年(文久元年)に水車業(精米・製粉・製麺業)として事業を興し、近隣の酒蔵を引き継いで酒造業を開始しました。敷地内にある「明治蔵」「大正蔵」「昭和蔵」や竪型水車は国の登録有形文化財に指定されています。

仕込み水には、名水百選に数えられる祇園川など天山山系の伏流水(中硬水)を使用しています。地元佐賀県産米を中心に良質な酒米を用い、米の旨味を引き出した酒造りを行っています。「不易流行」の精神のもと、伝統的な技法を守りつつ、若手社員が企画・製造する試験醸造シリーズ「re:echo(リ:エコー)」やスパークリング日本酒の開発など新しい挑戦を重ねています。主な銘柄には「天山」「七田」「岩の蔵」などがあります。

国内外での評価も高く、フランスの品評会「Kura Master 2017」では「七田 純米吟醸 雄町50」が最高賞のプレジデント賞を受賞したほか、IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)や全国新酒鑑評会などでも多数の賞を獲得しています。

歴史

天山酒造のルーツは、1861年(文久元年)に七田家が佐賀県小城市を流れる祇園川から水を引き、水車を動力とした精米・製粉・製麺業を興したことにさかのぼります。水車業を営んでいた七田家は、1875年(明治8年)に廃業する近隣の酒蔵から酒造りの道具と蔵舎を購入し、初代蔵元・七田利三のもとで酒造業へと乗り出しました。これが天山酒造の創業です。

1936年(昭和11年)には二代目蔵元・七田秀一が合名会社七田本店を設立しました。この二代目七田秀一は建築にも造詣が深く、蔵の敷地内に明治蔵・大正蔵・昭和蔵と竪型水車を建てています。これらの建物と水車は現在、国の登録有形文化財と佐賀県遺産にそれぞれ登録されており、酒造りと水車業から始まった蔵の歩みを今に伝えています。1959年(昭和34年)には三代目蔵元のもとで天山酒造株式会社に改組し、1971年(昭和46年)には四代目蔵元・七田直男が資本金を増資しました。1976年から2009年11月までは五代目蔵元・七田利秀が経営にあたり、1997年には九州地区限定で流通する「岩の蔵」ブランドを立ち上げています。2009年12月には六代目蔵元・七田謙介が代表取締役に就任しました。

「七田」ブランドは、六代目蔵元・七田謙介が2001年に立ち上げた特約店限定の純米酒です。21世紀の現代の食生活とともに輝く酒を目指し、地元佐賀県産の酒米を中心に、上槽後は加水も活性炭による濾過も行わず、一回火入れをしたのち低温で瓶貯蔵するという造りを特徴としています。

近年は、2019年に20代から30代の若手社員8名(平均年齢27歳)が企画から製造・販売までを手がける試験醸造シリーズ「re:echo」を立ち上げるなど、伝統の継承と並行して新しい酒造りにも取り組んでいます。「re」にはrelaxやrefreshの意味を、「echo」には響くという意味を込め、造り手の思いが飲み手に響くようにという願いが込められています。

酒造り

仕込み水には、天山山系の中腹から湧き出る伏流水を使用しています。この伏流水が流れ落ちる「清水の滝」は名水百選に選ばれています。蔵の前を流れる祇園川は天山山系の水を集める清流で、源氏蛍の里としても知られます。天山山系の伏流水は鉄分を含まず、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル分を多く含む中硬水で、酒造りに理想的な水とされています。

使用する酒米は約8割が佐賀県産で、山田錦とさがの華を中心に用いています。2005年には契約栽培農家とともに「天山酒米栽培研究会」を設立し、年数回の勉強会を通じて栽培技術を高め合う取り組みを続けています。

杜氏は後藤潤氏が務めています。天山酒造では平成7年(1995年)頃から酒造りを徐々に社員によるものへとシフトさせ、「酒屋万流」という考え方のもと、蔵ごとの個性を生かした酒造りを志向しています。

蔵データ

所在地

佐賀県小城市小城町岩蔵1520

創業

1875年(佐賀県)

公式サイト

tenzan.co.jp

代表銘柄

[PR] 本セクションは楽天アフィリエイトのリンクを含みます。

七田:「七田」は、六代目蔵元・七田謙介が2001年に立ち上げた特約店限定の純米酒ブランドです。地元佐賀県産の酒米を中心に、上槽後は加水せず活性炭濾過もしないまま一回火入れをし、低温で瓶貯蔵します。穏やかで気品ある香りと、米の旨味と酸味のバランスが取れた味わいが特徴です。フランスの日本酒コンクール「Kura Master」の2017年度審査では、「七田 純米吟醸 雄町50」が最高賞にあたるプレジデント賞を受賞しました。

純天山:「純天山」は、香りは控えめながら力強いコクを感じる特別純米酒です。冷やしても燗でも楽しめる懐の広さがあり、特にぬる燗から熱燗にかけての温度帯でマイルドな旨味へと変化し、ほどよい酸のバランスで飲み疲れない味わいになります。杜氏自身が燗酒での飲用をすすめる、天山酒造の定番銘柄のひとつです。

岩の蔵:「岩の蔵」は、五代目蔵元・七田利秀が1997年に立ち上げた九州地区限定流通のブランドです。日本酒をふだん飲み慣れない人にも楽しんでもらえることをコンセプトに掲げています。主力の「岩の蔵 純米吟醸」は華やかな香りと甘みのある味わいが特徴で、「華やかな香りと甘み、九州の酒」というキャッチコピーとともに親しまれています。

遊花:「遊花」は、山田錦を精米歩合55%まで磨いた純米吟醸の生貯蔵酒です。天山山系の伏流水で仕込まれ、フレッシュな果実を思わせる香りが米の旨味や酸味と調和する味わいとされます。10〜12度程度に冷やして楽しむことがすすめられており、公式の現行ラインナップには常時掲載されていない、限定流通・不定期の銘柄です。

re:echo:「re:echo」は、2019年に発足した20代から30代の若手社員8名(平均年齢27歳)による試験醸造シリーズです。若手メンバー自身が商品の企画から製造、販売までを手がけています。「re」にはrelaxやrefreshの意味を、「echo」には響くという意味を込め、造り手の思いが飲み手に響いてほしいという願いが込められています。香り高いタイプやデザート感覚で楽しめる一本など、多彩な試験醸造酒を展開しています。

見学・購入

蔵見学

あり(要事前確認)

直売所

敷地内に直販ストアを併設しており、蔵見学の最後に立ち寄ることができるほか、オンラインストアでも商品を購入できます。売店では試飲も可能です(運転者を除く)。

補足

来場での蔵見学は予約制で所要約40分、概要説明・見学・試飲・直販ストア見学の順に進みます。オンライン蔵見学(予約制、約30分)も実施しています。明治蔵・大正蔵は営業時間内であれば見学が可能で、竪型水車とともに国の登録有形文化財・佐賀県遺産に登録されています。所在地は佐賀県小城市小城町岩蔵1520です。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

同じ佐賀県の酒蔵

出典

sakenomy.jp / kuramaster.com / tenzan.co.jp / saga-collective.com / ogi-kankou.com / wakamatsuyasaketen.com / kabuto-live.com / ja.wikipedia.org / jp.sake-times.com / sakagura-press.com / urano-saketen.com / winentaste.com

本ページは自動収集した情報を編集したものです。内容の正確性を保証するものではありません。