SAKE BREWERY — SAGA
天吹酒造
紹介
天吹酒造は、佐賀県みやき町に所在する1688年(元禄年間)創業の老舗酒蔵です。蔵名は北東にそびえる「天吹山」に由来します。
造りの最大の特徴は、アベリアやいちご、なでしこなど自然界の花から分離・培養された「花酵母」を多様に使用している点です。佐賀平野で育まれた酒米と脊振山系の伏流水を仕込み水とし、花酵母特有の華やかな香りと個性を引き出した酒造りを行っています。また、杜氏の日下信次氏が手がけた銘柄「日下無双」の醸造でも知られています。
敷地内にある明治・大正期建築の主屋や仕込蔵など9件の建造物が国の登録有形文化財に指定されています。受賞歴も数多く、福岡国税局酒類鑑評会の吟醸酒の部において令和5年・6年・7年の3年連続で金賞を受賞するなど、高い評価を得ています。
歴史
天吹酒造は、佐賀県三養基郡みやき町東尾に蔵を構える、江戸時代の元禄年間(1688年〜1704年)創業の酒蔵です。蔵の名前は、蔵元の北東にそびえる「天吹山」に由来しています。現在の代表者は木下壮太郎氏で、弟の木下大輔氏が蔵の製造を担っています。木下壮太郎氏は東京農業大学の醸造科で醸造学を学びました。天吹酒造は「東京農大花酵母研究会」の会員蔵として活動しています。
蔵の敷地内には、樹齢300年を超えるけやきや、明治期に建てられた仕込み蔵、大正期に建てられた麹室などが残っています。主屋や仕込み蔵、貯蔵庫、煙突といった建造物は、平成25年(2013年)12月に文化庁の国登録有形文化財として登録されました。現在も現役の酒造場として稼働しながら、こうした歴史的な建物群を蔵見学で公開しています。
天吹酒造では、令和元年(2019年)から令和7年(2025年)頃まで、日下信次氏が杜氏として「日下無双」を醸していました。日下氏は1965年に広島市で生まれ、山口県岩国市の村重酒造に在籍していた際に、自らの名を冠した銘柄「日下無双」を生み出しました。平成30酒造年度に村重酒造を退職し、若手蔵人の育成を望んでいた天吹酒造の思いと一致したことから、天吹酒造の中であらためて「日下無双」を醸造することになりました。
酒造り
天吹酒造最大の特徴は、東京農業大学の中田久保教授が開発した「花酵母」を、多くの品種にわたって巧みに使い分けている点です。なでしこ、いちご、アベリア、ひまわり、しゃくなげなど、自然界の花から分離した酵母を用いており、2016年からは『バナナ酵母』を用いた仕込みも加わりました。
仕込み水には、地下約85メートルから汲み上げる脊振山系の伏流水を使用しています。ミネラル分の少ない軟水で、まろやかな味わいを生み出しています。酒米は佐賀平野で収穫された米を中心に、山田錦や雄町などを用いています。花酵母がもたらす華やかな香りをじっくりと生かしながら、天吹らしい味わいを作り出しています。
福岡国税局が主催する酒類鑑評会では、吟醸酒の部において高い評価を得ています。令和5年(2023年)には「天吹 純米大吟醸」が金賞を受賞したことが同局の公表資料で確認できるほか、令和7年(2025年)の酒類鑑評会でも「天吹 純米大吟醸 山田錦」が金賞を受賞しており、蔵の公式発表によれば3年連続の受賞となっています。
蔵データ
代表銘柄
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天吹:天吹酒造の代表銘柄です。なでしこやいちご、アベリアなど自然界の花から分離した「花酵母」を使い分け、脊振山系の伏流水と佐賀平野産の酒米で仕込むことで、酵母ごとに異なる華やかな香りと、軟水らしいやわらかな味わいを引き出しています。令和5年には福岡国税局酒類鑑評会の吟醸酒の部で金賞を受賞しています。
日下無双:杜氏だった日下信次氏が自らの名を冠した銘柄です。山口県岩国市の村重酒造に在籍していた頃に生み出し、平成30酒造年度に同蔵を退職しました。令和元年(2019年)に天吹酒造へ迎えられ、天吹酒造の銘柄として新たに醸造されるようになりましたが、日下氏は令和7年(2025年)頃に天吹酒造を離れており、現在は天吹酒造で醸造されていません。
見学・購入
あり(要事前確認)
天吹酒造ネットショップ(amabukihanbai.com)で日本酒を通信販売しているほか、全国各地の取扱店でも購入できます。
蔵見学は平日のみ実施しており、①9時〜10時30分、②13時30分〜15時30分という二つの時間帯が用意されています。見学希望日の1週間以上前までに、電話または公式サイトの専用フォームから予約する必要があります。見学自体は無料ですが、試飲を希望する場合は500円かかります。酒造りが行われる11月から4月頃は、蔵元が見学におすすめしている時期です。
見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。
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出典
amabuki.co.jp / japansake.or.jp / wikipedia.org / sagasake.or.jp / sakenomy.jp / sake-fujimotoya.com / kyoto2940.shop / tanoshiiosake.jp / miyakikankou.jp / asobo-saga.jp / ja.wikipedia.org / nta.go.jp / facebook.com / jizake.com
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