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角口酒造店

代表銘柄:北光正宗

長野県

NAGANO

1869年創業

角口酒造店は、新潟県との県境近くに位置する長野県飯山市で、明治2年(1869年)に創業した長野県最北端の酒蔵です。創業当時は「今泉」という銘柄で酒造りを始め、のちに現在の代表銘柄である「北光正宗」へ改称しました。銘柄名は、北の夜空に輝く柄杓型の北斗七星に由来しています。

同店は創業以来「地元の人たちに愛されてこそ本当の地酒である」という理念を掲げており、地域に根ざした酒造りを行ってきました。仕込み水には、ブナの原生林をいただく麗峰・鍋倉山から湧き出る豊かな清流水を使用。長野県産の酒造好適米である「金紋錦」「美山錦」「しらかば錦」「ひとごこち」などをふんだんに用い、キレがよくクリアな味わいを追求しています。全国新酒鑑評会で金賞を3回(平成26・28酒造年度、令和2酒造年度)受賞するなど数々の実績を持ち、伝統を受け継ぎながら丁寧な酒造りが続けられています。

角口酒造店の歩み

角口酒造店は、明治2年(1869年)に創業した長野県飯山市の酒蔵です。新潟県との県境に近く、冬の間は3メートル以上の雪に覆われる日本有数の豪雪地帯にあり、県内最北端の蔵元です。同じ飯山市でも市街地ではなく北部の常郷に蔵を構え、JR戸狩野沢温泉駅から車で3分ほどの場所です。

創業者の村松彦三郎は、現在の蔵と同じ場所で「こくや」の屋号で米穀商を営んでいました。酒造業を始めたのは明治2年で、創業当初の銘柄は蔵のある地名「今井」から名づけた「今泉」でした。のちにこれを「北光正宗」に改称しています。村松家の仏壇の引き出しからは、初代彦三郎が書いたと思われる「明治弐年 我慢 彦三郎」の書が見つかっており、酒造りに踏み出した当時の覚悟がうかがえます。

社名の「角口」には由来があります。酒造業を始めるにあたって近くの寺に屋号を相談したところ、「門口」(かどぐち)の名をいただきました。蔵の場所が寺へ続く参道の入り口の角にあたるためですが、それでは直接的すぎるとして「角口」の字を当てたと伝わっています。昭和29年(1954年)10月に法人化して現在の株式会社となり、当主は初代彦三郎、2代源作、3代憲太郎、4代一郎と受け継がれ、現在は5代目の村松茂樹が代表を務めています。

創業者の理念は「地元の人たちに愛されてこそ本当の地酒である」というものです。2016年時点で、北光正宗は地元の塩味の強い食事に合わせた辛口の酒として、冠婚葬祭や祭りなどの行事に何本持っていくかと数えるほど地元に根づいており、蔵は県外や海外への販路拡大を目標に掲げていました。当時すでにカナダ、香港、ドイツとの取引がありました。杜氏は1984年生まれの村松裕也で、飯山醸友会に所属する飯山杜氏です。酒類総合研究所の清酒専門評価者(第24号)にも認定されています。

全国新酒鑑評会では、平成14酒造年度以降に16回入賞しており、そのうち金賞は平成26酒造年度、平成28酒造年度、令和2酒造年度の3回です。蔵の発表では、このほか平成13酒造年度にも金賞を受けています。関東信越国税局酒類鑑評会では、第74回から第96回までのうち16回で優秀賞を受賞しており、第89回から第91回は吟醸酒の部、純米吟醸酒の部、純米酒の部の3部門すべてで受賞しました。令和7年の第72回長野県清酒品評会では、吟醸酒部門で県知事賞を受けました。

蔵の発表では、県知事賞は平成14〜16年、平成21年、平成25〜30年、令和3年にも受けています。このほか、昭和59年から4期連続の優良申告法人の表敬、平成8年の第1回いいやま景観賞(建築の部)、平成26年の長野県百年企業としての県知事表彰などがあります。

酒造りの特徴

北光正宗は昔ながらの寒仕込みで造られます。一年中販売する酒を、冬の間にすべて仕込みます。仕込み水は、日本有数のブナの原生林をいただく鍋倉山から湧き出る清らかな水です。杜氏の村松裕也は「キレの良い酒造り」と「コンセプトに沿った酒造り」の2つを念頭に置き、毎日飲む普通酒から鑑評会用の大吟醸まで、可能な限り丁寧に手をかけて醸しています。

原料米は長野県産の酒造好適米が中心で、金紋錦、美山錦、ひとごこち、山恵錦などを使い分けており、しらかば錦も使ってきました。使用する米は全量を、長野県内のアルプス搗精工場で精米しています。金紋錦は長野県農事試験場でたかね錦と山田錦を交配して生まれた長野県育成の品種で、蔵では味に広がりがあり熟成に耐える酒米としています。蔵は木島平村産の契約栽培の金紋錦を使い、ひとごこちは飯山産の契約栽培米を用いています。

金紋錦のお酒は精米歩合ごとに揃います。純米大吟醸は精米歩合39%で超長期低温発酵により醸した蔵の最上位酒、大吟醸も39%で各種品評会への出品酒です。純米吟醸は49%、特別純米は59%ですが、特別純米は大吟醸とまったく同じ工程で仕込みます。金紋錦を80%まで磨いて伝統的な山廃造りで醸す秋の山廃純米80もあります。美山錦の春の純米吟醸、山恵錦の夏の純米吟醸、金紋錦のひやおろしなど、季節ごとの酒も造っています。

ひとごこちの酒には、飯山産ひとごこち59%の純米吟醸雪明かり、70%の純米酒、自然の発酵力でガス感を持たせた純米生スパークリングがあります。純米酒はもともと輸出用として造っていたものを、のちに国内でも発売した酒です。鑑評会出品用に酒袋で搾った大吟醸原酒の光吟の露もあります。信州の昭和59年度生まれの蔵元跡取りによるユニット「59醸」は2014年の結成から10年間活動し、最終年の2024年には角口酒造店の商品として「59醸純米吟醸2024」も出ています。

代表銘柄

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北光正宗

北光正宗は、北の夜空に光る柄杓の形をした北斗七星にちなんで命名された角口酒造店の主銘柄で、創業時の銘柄「今泉」から改称されました。方針は「キレの良い酒造り」です。精米歩合39%の金紋錦の純米大吟醸から、美山錦の春の純米吟醸、飯山産ひとごこちの雪明かりまで、長野県産の酒造好適米を使い分けて醸しています。

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見学・購入

蔵見学
なし
直売所
蔵に直営店があります。所在地は飯山市大字常郷1147、営業時間は9時から18時です。
補足
蔵見学は行っていません。直営店は臨時休業や早仕舞いの場合があるため、事前の問い合わせをおすすめします。JR戸狩野沢温泉駅から車で3分、徒歩約15分、上信越自動車道の豊田飯山ICから車で20分です。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
長野県飯山市大字常郷1147
創業
1869年
公式サイト
www.kadoguchi.jp

出典

the-shinshu.com / kadoguchi.jp / sakenomy.jp / naganosake.jp / osaketei15.com / value-press.com / nta.go.jp / nrib.go.jp

本ページは自動収集した情報を編集したものです。公開資料に基づく記事で、現地取材・実飲による評価ではありません。内容に関するご指摘はお問い合わせへお寄せください。