山縣本店
代表銘柄:かほり・山縣・防長鶴
山口県
YAMAGUCHI
1875年創業
山口県周南市の旧山陽道沿いに位置する山縣本店は、1875(明治8)年に毛利家の家臣を祖先にもつ初代・山縣要助によって創業された酒蔵です。杜氏の目標である「美しい酒をつくる」ことを掲げ、中国山地の天然水や「山田錦」「西都の雫」といった山口県産の酒米・素材を用いた丁寧な酒造りを行っています。1970年代の日本酒需要低下期には、全国に先駆けて冷やして飲む生酒「かほり」を開発し、冷酒・生酒ブームの先駆けとなりました。また、2019年には創業当初のブランドである「防長鶴」を美しく現代に合わせて復活・刷新させています。
「かほり」「防長鶴」「山縣」などの代表銘柄をはじめとする日本酒のほか、地元産の芋や梅を使用した焼酎や梅酒も製造しています。山口県新酒鑑評会での優等賞受賞歴もあり、品質への追求を続けています。
山縣本店の歩み
山縣本店は、瀬戸内海に面した旧山陽道沿い、山口県周南市久米に蔵を構える酒蔵です。毛利家の家臣を先祖に持つ初代・山縣要助が、1875年(明治8年)に新たな家業として酒造りを始めたことに由来します。以来、地域に根差した小さな蔵として、丁寧な酒造りを積み重ねてきました。
1984年(昭和59年)には、冷やして楽しむ生酒「かほり」を発売しました。翌1985年には米焼酎「かほり鶴」、1998年には梅酒「梅のかほり」を世に送り出し、日本酒だけでなく焼酎やリキュールにも領域を広げています。2001年には山口県オリジナルの「やまぐち桜酵母」を使った「花かほり」、2005年には地元産の紅芋を使う芋焼酎「要助」、2014年には純米大吟醸「松陰」を発売するなど、地元の米や芋、梅を生かした商品づくりを続けてきました。
近年では、ファームつるの里の山田錦を全量使用した米焼酎に蔵の畑で育てた無農薬レモンを合わせたクラフトジン「89GIN」も手がけ、日本酒の枠を超えた商品展開を進めています。
現在も主力銘柄の一つである「毛利公」は、平成25酒造年度の全国新酒鑑評会で金賞を受賞したほか、山口県新酒鑑評会でも平成26酒造年度に優等賞、平成29酒造年度に最優等賞を受けています。本醸造毛利公は平成27年の広島国税局清酒鑑評会燗酒の部で優等賞を、超特撰大吟醸毛利公は全米日本酒歓評会2018でグランプリを獲得するなど、国内外で高い評価を積み重ねてきました。
そして2019年、山縣本店は創業当初のブランド名であった「防長鶴」を、現代の感覚に合わせて刷新し復活させました。「防長」とは、7世紀頃から山口県の一帯を指した「周防国」と「長門国」を総称した古称で、蔵の近くにナベヅルが飛来していたことから、創業当時の銘柄は「防長鶴」と名付けられていました。刷新にあたっては、ナベヅルを模したシンボルマークに自然への感謝の思いが込められています。
「防長鶴」は復活後も評価を重ね、令和4酒造年度と令和6酒造年度の全国新酒鑑評会で金賞を受賞したほか、令和元酒造年度から令和3酒造年度にかけても入賞を果たしています。山口県新酒鑑評会でも、吟醸酒の部で平成30酒造年度と令和2酒造年度に優等賞を受けました。海外のコンクールでも、インターナショナル・ワイン・チャレンジ2019で純米大吟醸酒部門のゴールドメダルを、KuraMaster2019で純米大吟醸酒部門の金賞を受賞するなど、高い評価を得ています。
酒造りの特徴
山縣本店の杜氏が掲げる目標は「美しい酒をつくる」ことです。毎年、前年よりも良い酒をという思いのもと、ひとつひとつの工程を丁寧に行い、道具の手入れや蔵の掃除まで手を抜かない姿勢を大切にしています。仕込み水には、中国山地の山々に降った雨や雪が地層でゆっくりと濾過された、清く澄んだ天然水を使用しています。
酒米は山口県産にこだわり、「酒米の王様」と呼ばれる「山田錦」と、山口県独自の酒米「西都の雫」を使用しています。なかでも「防長鶴(青)純米吟醸無濾過原酒」と「防長鶴(青)純米吟醸」は、山口県八代盆地でナベヅルに優しい減農薬栽培を行う契約農家「ファームつるの里」の山田錦を全量使用してつくられています。
仕込みは、創業当初から続く伝統的な「寒造り」で、寒い季節に行われます。杜氏の小笠原光宏さんは、しぼりたての酒をあえてアンバランスな設計でつくり、1〜2年ほど低温で貯蔵してから出荷することで、深みと柔らかな旨味、そして最後のキレを引き出す酒質設計を特徴としています。
日本酒の仕込みを終えた初夏には、収穫したての梅を長期熟成させた米焼酎に漬け込み梅酒を仕込み、秋には地元産の紅芋を使った芋焼酎を仕込むなど、一年を通じて酒蔵の営みが続いています。
代表銘柄
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かほり
日々の晩酌として長く愛されているロングセラーの純米吟醸酒シリーズです。なかでも「純米吟醸かほり」は、心ひかれるフルーティな香りとさらりとした優しい口当たりが持ち味で、精米歩合60%、アルコール度数14.5度に仕上げ、冷やして楽しむお酒として親しまれています。1984年(昭和59年)には、冷やして飲む生酒として発売され、地域に根差した定番の一本として飲み継がれてきました。
山縣
杜氏・小笠原光宏さんが手がける「小笠原流辛口純米」シリーズとして展開されている銘柄です。雄町や山田錦を原料にした無濾過生原酒やおりがらみなど複数のバリエーションがあり、しぼりたてをあえてアンバランスに仕込んで低温でじっくり熟成させてから出荷するのが特徴です。鋭いキレとお米の厚みある旨味を両立させた、個性派の辛口として酒販店を中心に流通しています。
防長鶴
山縣本店創業当初のブランド名を、2019年に現代の感覚に合わせて刷新し復活させた銘柄です。「防長」は山口県の古称である周防国と長門国を総称した呼び名で、蔵の近くにナベヅルが飛来していたことから名付けられました。山口県産の「山田錦」や県オリジナル米「西都の雫」を使った純米大吟醸から無濾過生原酒まで幅広く展開し、令和4酒造年度と令和6酒造年度の全国新酒鑑評会で金賞を受賞しています。
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- 蔵見学
- なし
- 直売所
- 自社のオンラインストアや山口県内外の酒販店で取り扱われているほか、蔵の売店でも購入できます。
- 補足
- 電話でのお問い合わせは平日9時から17時まで、土日祝日は休みです。
見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。
蔵の基本情報
- 所在地
- 山口県周南市久米2933
- 創業
- 1875年
- 公式サイト
- yamagt.jp
出典
japansake.or.jp / yamagatahonten.jp / shunancitypromotion.jp / sakeworld.jp / stores.jp / yamagt.jp / nrib.go.jp / sakenomy.jp / saketime.jp / concept-workers.com / tokuyamap.com / sakenowa.com / sakesen.com / y-shuzo.com
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