天領譽酒造
代表銘柄:天領誉・白銀天領
長野県
NAGANO
1880年創業
長野県中野市に蔵を構える天領誉酒造は、1880年(明治13年)に酒造りを始めた造り酒屋「中村屋」を前身とし、戦後に7社の合同で設立された酒蔵です。代表銘柄は「天領誉」で、鑑評会には商標「褒紋天領誉」で出品してきました。全国新酒鑑評会では平成17・20酒造年度に金賞、関東信越国税局酒類鑑評会の吟醸酒の部では第79回から第82回まで4年連続で優秀賞を受けています。
蔵は「米、水、そして杜氏も信州産!」をモットーに掲げ、契約栽培の長野県産米と、志賀高原からの伏流水を逆浸透膜ろ過装置に通した仕込み水で地酒を造っています。2000年代初めには、一部の吟醸酒や純米酒の醪にクラシック音楽を聴かせる醸造も行っていました。
清酒のほか、バラの名所として知られる中野市にちなみ、バラの花を漬け込んだバラ酒「プリティエンジェル」などのリキュールも手がけています。見学は2021年時点で、受付10:00〜16:00(年末年始と仕込み中は休み)、事前に電話での問い合わせが案内されていました。
天領譽酒造の歩み
天領誉酒造は、長野県北部の中野市岩船にある酒蔵です。蔵のある岩船は、後方に志賀高原を配する扇状地の先端にあたり、水が豊富に湧き出る土地です。ここで1880年(明治13年)に酒造りを始めた造り酒屋「中村屋」が、天領誉の前身にあたります。
戦後の統制が解けたのち、7社の合同で「天領誉酒造株式会社」となりました。蔵名にも銘柄にも冠された「天領誉」は、江戸時代に中野が幕府直轄の天領で、中野代官所が置かれていたことにちなんだ命名です。蔵は「米、水、そして杜氏も信州産!」をモットーに掲げ、年間の生産量は大手メーカーに及ばないものの、おいしい酒を造りたいという思いでは負けないと語っています。代表者は中嶋博司さんです。
全国新酒鑑評会には「褒紋天領誉」の商標で出品してきました。平成14酒造年度以降に限ると、入賞は平成16酒造年度、平成17酒造年度、平成20酒造年度の3回で、このうち平成17酒造年度と平成20酒造年度は金賞です。蔵は、北信地区で初めての全国新酒鑑評会金賞受賞蔵になったと発表しています。
関東信越国税局酒類鑑評会では、吟醸酒の部で第79回(平成20年)から第82回(平成23年)まで4年連続して優秀賞を受賞しました。いずれも「褒紋天領誉」での受賞です。蔵はこれを北信地区で唯一の4年連続の優秀賞と案内しています。また蔵の発表では、低アルコール酒の開発で「日経優秀製品・サービス賞」も受賞しています。
中野市は、600種以上のバラが咲く一本木公園のバラまつりで知られます。2004年に中野市で全国ばらサミット(第13回ばら制定都市会議)が開かれることが決まったのを記念して、蔵はバラの花を漬け込んだバラ酒「プリティエンジェル」を開発しました。2003年5月31日、第10回一本木公園なかのバラまつりのプレイベントで300mlを初めて発売し、2004年5月に180ml、12月に720mlのパーティーサイズも加わりました。清酒づくりに加え、地元ならではのリキュールにも取り組む蔵です。
酒造りの特徴
仕込み水は、志賀高原から流れる伏流水です。蔵は、酒の7割は水と考え、この水を逆浸透膜ろ過装置(ピュアウォーターシステム)に通して、さらにクリアな仕込み水に仕上げています。蔵のある岩船は扇状地の先端で、湧き水が豊富な土地です。米は長野県産にこだわり、契約栽培米を使っています。特別純米は長野県産美山錦を精米歩合55パーセントまで磨き、吟醸には長野県産ひとごこちを使います。酒米の代表品種である山田錦を精米歩合39パーセントまで磨く大吟醸は、全国の鑑評会にも挑戦している蔵の自信作です。
2000年代初めには、一部の吟醸酒や純米酒の醪にクラシック音楽を聴かせて醸造していました。酵母は、大吟醸などにアルプス酵母、本醸造や特別本醸造などに9号酵母を使っていました。また雪中貯蔵酒も手がけ、2000年代初めには、平均温度0度、湿度100パーセントで空気の対流がない5メートルの雪蔵に、5月まで貯蔵していました。
現在のラインアップには、大吟醸、純米吟醸、特別純米、吟醸、吟醸辛口、寒造りのにごり酒「白銀天領」があります。純米吟醸は精米歩合55パーセントでアルコール分14.5度、特別純米は精米歩合55パーセントでアルコール分15.4度です。吟醸辛口は精米歩合59パーセントで日本酒度は+5、にごり酒は精米歩合65パーセントでアルコール分15.7度、日本酒度は-8です。
リキュールは、バラの花とはちみつを使うアルコール分5度のバラ酒「プリティエンジェル」のほか、巨峰酒もあります。南米の果実カムカムを使ったアルコール分8度の「ヘルシーカムトゥルー」は、蔵の説明では東京農業大学と共同開発した世界初のお酒です。清酒に焼酎を合わせたアルコール分20度の「日本酎 誉」もあります。
代表銘柄
天領誉
蔵の主銘柄で、江戸時代に中野が幕府直轄の天領で代官所が置かれたことにちなんで名付けられました。大吟醸には山田錦を精米歩合39パーセントまで磨いて使い、特別純米には長野県産美山錦を使います。吟醸にはひとごこちを用い、純米吟醸や吟醸辛口も揃います。全国新酒鑑評会や関東信越国税局酒類鑑評会には「褒紋天領誉」の商標で出品し、平成17酒造年度と平成20酒造年度に全国新酒鑑評会で金賞を受賞しています。
白銀天領
天領誉のにごり酒で、信州産の水と米で造った酒を、目の荒い布で漉して瓶詰めする寒造りの商品です。精米歩合は65パーセント、アルコール分は15.7度、日本酒度は-8で、濃厚な飲み応えが持ち味です。蔵は、逆浸透膜ろ過を通した仕込み水を使うため、濃厚でありながら後味がすっきりすると説明しています。冷やして飲むのが定番で、夏はロックや炭酸割りにも向くと案内している、蔵の人気商品です。
見学・購入
- 直売所
- 蔵での直売については、見学の際に電話でご確認ください。
- 補足
- 2021年時点では、見学の受付時間は10:00〜16:00で、年末年始と仕込み中はお休みでした。見学の前に、電話(0269-22-2503)でお問い合わせください。
見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。
蔵の基本情報
- 所在地
- 長野県中野市大字岩船190
- 創業
- 1880年
出典
sake-labo.com / sakedata.jp / go-nagano.net / tenryohomare.com / tenryohomare.co.jp / go-centraljapan.jp / nta.go.jp / nrib.go.jp / web.archive.org / sakenomy.jp / kotobank.jp / furusatonosake.com / nihonshiseki.hatenablog.com
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