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大橋酒造

代表銘柄:笠置鶴

岐阜県

GIFU

1908年創業

岐阜県中津川市蛭川に所在する大橋酒造(有限会社 大橋酒造)は、1908年(明治41年)に創業した酒蔵です。代表銘柄の「笠置鶴(かさぎつる)」は、地元の名峰である笠置山にちなんで命名されました。

「人の和が酒の味、酒の心を伝えます」をモットーとし、2023年時点では蔵元夫妻を中心に丁寧な手造りによる酒造りを行っています。仕込み水には、御影石の産地として知られる地元で湧き出る「御影地下水」と呼ばれる大変柔らかい水を使用しています。また、岐阜県の酒造好適米である「ひだほまれ」などを原料米に使用し、代表酒の純米は、ひだほまれを使ったコクとまろみのある味わいです。歴史を感じさせる木造建築の蔵で、地元に根差した良酒造りを続けています。

大橋酒造の歩み

大橋酒造は、岐阜県中津川市蛭川にある1908年(明治41年)創業の蔵です。蛭川は旧蛭川村にあたる集落で、良質な花崗岩「蛭川みかげ石」の一大産地として知られ、採石場があちこちに点在しています。蔵では、この花崗岩から湧き出る水で酒を醸しています。蔵を見守る笠置山(標高1128m)にちなんで名づけた銘酒「笠置鶴」が、地元の人々に愛されています。蔵の案内では、寅さんでおなじみの映画「男はつらいよ」第44作の最後のシーンに登場する酒蔵とされています。

重厚な木造の蔵は、笠置山の向こう側にあった大庄屋の屋敷を移築したものです。11代続いた屋敷を三分の一ずつ、ここと恵那、中津川に移したと伝わります。昭和初期に主流だった銘柄は「エビス正宗」でしたが、いまはビールメーカーが「エビス」を商標登録しているため使えません。蔵のモットーは「人の和が酒の味、酒の心を伝えます」で、「酒の味は人の味」とも語られています。

2022年時点で蔵元杜氏を務めるのは5代目の大橋豊尚さんです。24歳で酒造りを始め、当時新潟から来ていた寺泊出身の杜氏に学び、ともに酒質の向上を研究しました。当時の新潟杜氏は研究熱心で、造った酒を鑑評会にも出品しました。心白が大きく山田錦に匹敵するような米をつくろうと何度も試みましたが、途中で断念しています。2023年時点では、奥さんと二人で酒を造っています。

蔵の周辺では、毎年春に蛭川伝統の杵振り祭りが行われ、5月にはヒトツバタゴの花を楽しむ祭りも開かれます。秋には松茸の収穫期を迎え、蔵元は松茸料理に合う酒だと自負しています。2012年4月には岐阜県酒造組合の新酒鑑評会の本醸造酒の部で連合会会長賞を受賞しました。

酒造りの特徴

仕込み水は、敷地内にある2本の井戸から引いています。蛭川は御影石の産地で、「御影地下水」と呼ばれる非常に柔らかい軟水がよい酒をもたらすと、蔵元は語ります。原料米は国産米で、岐阜県の酒造好適米「ひだほまれ」を使います。2023年には、蔵元が吟醸も山田錦ではなくひだほまれだけで、50%まで磨いて造ると語っていました。「幻の酒 笠置鶴」は、ひだほまれを高精白し、すべて手作業で仕込み上げる杜氏秘伝の酒です。

2022年時点では、先代の越後杜氏の教えを守り、昔ながらの和釜で米を蒸し、佐瀬式の搾り機で2日間かけてゆっくり搾っています。生産量は決して多くありません。もろみの温度や経過は逐一データを取り、味のわずかな違いを見極めようと分析も欠かしません。「酒造りは子守りみたいなもの。毎回違うから、極みがなくておもしろい」というのが、蔵元の言葉です。

通年酒は、上撰・精撰・吟醸・純米・本醸造・本醸造辛口のほか、「幻の酒 笠置鶴」と、岐阜県が42年ぶりに開発した酒造好適米「酔むすび」を使った純米吟醸です。季節酒には、夏の生酒(大吟醸・本醸造・本醸造辛口の300ml 6本セット)、秋の吟ひやおろし、新米新酒(吟醸と本醸造の「初花」、微発泡にごり吟醸の「しゅわわせ気分」)があります。12月初旬に限定発売する吟醸の一番搾り(初花)は、うすにごりの吟醸生酒です。酒粕は板粕と練粕があります。

酒以外では、知多に住む蔵元の兄のもとで枇杷がたくさん採れることから、2009年ごろに農商工連携で枇杷の食前酢を商品化し、蔵元は2023年にはなかなか評判がよいと話していました。

代表銘柄

笠置鶴

蔵を見守る笠置山にちなんだ主銘柄です。純米は越後杜氏の技を受け継ぎ、地元のひだほまれで醸した、コクとまろみのある味わいです。2022年時点の純米は精米歩合60%、日本酒度+1、酸度2.1で、燗にすると穏やかになり幅広い温度で楽しめます。本醸造は清純で奥深く、後味がキリッと締まります。

見学・購入

直売所
蔵の店頭で販売しています。営業は月曜から金曜の9時から17時で、通信販売も行っています。
補足
見学の受け入れについては蔵に問い合わせてください。2012年には、地元の蛭川小学校の児童の見学や、酒販店主催の東美濃酒蔵めぐりツアーの訪問を受け入れていました。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
岐阜県中津川市蛭川1119-1-1-2
創業
1908年
公式サイト
k-tsuru.com

出典

kankou-ena.jp / japansake.or.jp / sakenomy.jp / enasan-net.ne.jp / nakatsugawa.town / ameblo.jp / tarutsuna.jp / k-tsuru.com / gifuproduct.jp

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