SAKE BREWERY — GIFU

玉泉堂酒造

岐阜県養老郡養老町高田800-3 1806年創業

紹介

岐阜県養老郡養老町に位置する玉泉堂酒造は、1806年(文化3年)創業の酒蔵です。孝子伝説で知られる「養老の滝」や名水百選「菊水泉」を源流とする養老山系の超軟水(地下伏流水)を仕込み水に使用しています。昭和20年代の一時期は量産主義をとっていましたが、昭和50年代後半より手造り・小仕込みを重視する品質主義へと原点回帰しました。兵庫県産山田錦や岐阜県産ひだほまれなどの酒造好適米を厳選して自社精米し、手洗い洗米や独自開発したコンピューター制御の洗米・吸水設備を活用した丁寧な酒造りを行っています。「引き算の美学」や「上品で品格のある味わい」を追求し、透明感と旨味のある酒造りを目指しています。代表銘柄には「美濃菊」「醴泉」「無風」「なぶら」などがあり、平成元年(1989年)から平成4年(1992年)にかけて全国新酒鑑評会で金賞を受賞した実績を持ちます。

歴史

玉泉堂酒造は、文化3年(1806年)に岐阜県養老郡養老町(旧美濃国養老)で創業した酒蔵です。所在地の養老町は、貧しい木こりが老いた父のために山中を歩いていたところ、滝の水が酒に変わっていたという孝子伝説で知られる「養老の滝」と、その水を汲む「菊水泉」で名高い土地です。奈良時代、この評判を聞いた元正天皇が当地を訪れ、その泉の水を中国の故事にちなみ「醴泉」と称えたと伝えられており、玉泉堂酒造の代表銘柄「醴泉(れいせん)」はこの故事にちなんで名付けられました。

昭和9年(1934年)に玉泉堂酒造株式会社として法人化され、昭和32年(1957年)には一般公募により酒銘を「玉菊」と定めました。昭和50年代後半には経営体制・設備・原料・製法を見直し、大量生産からこだわりの少量生産・手造りを中心とした酒造りへと転換しています。その成果もあって昭和61年(1986年)には全国新酒鑑評会で金賞を受賞し、これを契機に翌昭和62年(1987年)、戦後の昭和20年代まで高級酒に使われていた「醴泉」の酒銘を再び用いて商品化しました。平成元年(1989年)には地元向けブランド「美濃菊」も発売し、現在に続く2枚看板の体制を確立しました。

品質重視の路線は評価にもつながり、平成元年(1989年)から平成4年(1992年)にかけて全国新酒鑑評会で4年連続の金賞を受賞しました。現在は日本酒に加えて山芋焼酎「夜叉ヶ池」、純米本味醂、シングルモルトウイスキー「ピークモルト美濃養老」なども手掛けており、中国・香港・台湾・タイ・マレーシア・シンガポール・オーストラリア・米国・ベトナム・韓国・フランス・ドバイなど海外へも間接貿易を通じて製品を供給するなど、事業の幅を広げています。

酒造り

仕込み水には、「養老の滝」「菊水泉」の湧水を水源とする養老山系の伏流水を使用しています。ミネラル分30ppm以下ともいわれる超軟水です。玉泉堂酒造は「垢抜けて品格のある酒」を目指し、蔵元の粋を尽くして酒造りに挑んでおり、清らかな透明感とほのかなコクを持った味わいを追求しています。

原料米には兵庫県産・富山県産の山田錦や富山県産雄山錦、岐阜県産の酒造好適米「ひだほまれ(飛騨誉)」などを厳選して使用しています。洗米には空気と水の混気ジェットを用いた洗浄設備を用いるほか、高精白の酒については手洗いによる限定吸水を守るなど、伝統の技巧と科学的な数値管理を組み合わせ、手造りと機械化のいいところを見極めながら酒造りを行っています。

平成に入ってからは瓶燗火入れ装置を導入し、瓶燗による一回火入れを行うなど、時代に合わせた技術革新にも努めてきました。火入れ後の酒は瓶詰めのまま氷温に近い低温で約1年間貯蔵・熟成させ、味乗りの頃合いを見計らって出荷しています。

蔵データ

所在地

岐阜県養老郡養老町高田800-3

創業

1806年(岐阜県)

公式サイト

www.gyokusendo.jp

代表銘柄

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美濃菊:美濃菊は、県外向けの高級ブランド「醴泉」に対し、地元向けに展開される銘柄で、特別純米から純米大吟醸まで複数のグレードを揃えています。岐阜県産の酒造好適米「ひだほまれ(飛騨誉)」などを用いており、特別純米では半年以上の熟成を経て、穏やかな香りとまろやかな米の旨味・甘みが感じられる味わいに仕上げています。冷酒はもちろん常温や燗でも楽しめます。

醴泉:醴泉は、養老の滝の泉の名にちなんで名付けられた、玉泉堂酒造を代表する県外向けの高級ブランドです。もとは昭和20年代まで高級酒に使われていた酒銘で、昭和61年(1986年)の金賞受賞を機に昭和62年(1987年)に再発売されました。養老山系の超軟水を仕込み水とし、純米大吟醸には9号酵母を使用、瓶詰め後は氷温に近い低温で約1年熟成させています。その純米大吟醸はフルーティーな香りと山田錦の丸みのある旨みが特徴で、「玉」「正宗」「蘭奢待」など複数シリーズを展開しています。

無風:「無風」と書いて「むかで」と読む、無風の会加盟の特約店限定銘柄で、パッケージには武田軍の旗印にちなんだムカデのデザインを取り入れています。岐阜県産「ひだほまれ」などを用い、超軟水由来の穏やかで柔らかな口当たりと、清らかな透明感、ほのかなコクのある旨味が特徴です。冬から春の新酒、夏の涼酒、秋の熟成酒など、季節ごとに味わいを変えて提案しています。

なぶら:なぶらは、美濃菊シリーズのサブラインとして展開される銘柄です。普通酒には兵庫県産の山田錦を使用しています。純米吟醸「極上なぶら」は、岐阜県産の酒造好適米「ひだほまれ」を100%使用し、精米歩合60%まで磨いて仕込まれています。アルコール度数は15度台に仕上げられています。

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出典

japansake.or.jp / gifuproduct.jp / kato-yamadanishiki-sake.jp / jizake-japan.com / gifusake.fun / gifu.fun / saketime.jp / ja.wikipedia.org / jp.sake-times.com / sakeworld.jp / jetro.go.jp / miraido-onlineshop.com

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