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恵那醸造

代表銘柄:鯨波

岐阜県

GIFU

1818年創業

岐阜県中津川市の二ツ森山の中腹、標高約600メートルの山間に位置する酒蔵です。1818年(文政元年)、農業を営んでいた5代目当主の長瀬幸右衛門が、良質な米と豊富な湧き水に着目して創業しました。仕込み水には二ツ森山から湧き出る軟水(硬度4)を使用し、主に岐阜県産の酒造好適米「ひだほまれ」を用いて、家族中心の少量生産を行っています。原料米は昔ながらの和釜で蒸し、低圧力の縦型搾り機を用いて時間をかけ搾るなど、伝統的な手造りにこだわっています。

代表銘柄「鯨波(くじらなみ)」の銘柄名は「山の上を流れる雲が優雅に泳ぐ鯨に似ていた」という一言に由来し、大波(ときの声)による跳躍や躍進の願いも込められています。現在は11代目当主(酒造を開始して7代目)の長瀬裕彦氏が蔵元杜氏として酒造りを手がけています。

恵那醸造の歩み

恵那醸造は、岐阜県中津川市福岡の山あい、二ツ森山の中腹にある酒蔵です。標高はおよそ600メートルで、段々に広がる棚田のただ中に蔵があり、眼前には中央アルプスの木曽の山並みが望めます。最寄りの国道から約7キロも山道を上った先にあり、山中に酒蔵があるのは珍しいことです。夏でも涼しい環境は、酒の保存にも向いています。

創業は1818年(文政元年)です。農業を営んでいた長瀬家の5代目、幸右衛門が、棚田で収穫される良質な米と豊富に湧き出る水に着目し、酒造業を始めました。現在は長瀬家の11代目にあたり、酒造りを始めてからは7代目です。車のない時代には、米や酒の輸送にたいへんな苦労があったと伝わります。

杜氏は越後杜氏、南部杜氏と続き、現在は蔵元が杜氏として酒造りにあたっています。7代目の長瀬裕彦さんは昭和40年生まれで、幼いころは蔵が遊び場でした。大学進学を機に東京に出て就職しましたが、家業を継ぐために32歳で帰郷します。当時の杜氏はすでに高齢で、この先ずっと杜氏を招けるかどうかも難しい状況だったため、自ら杜氏になることを決意しました。冬は蔵に来る杜氏に酒造りを一から学び、平成12年には清酒製造技術中央研修を受講し、平成17年に蔵元杜氏として酒造りを始めています。平成19年には南部杜氏試験に合格しました。

酒名の「鯨波」は創業当時から続く名前で、山の上を流れる雲が優雅に泳ぐ鯨に似ていた、という一言から生まれました。「鯨波」には「げいは」、つまり大波やときの声という意味もあり、跳躍や躍進への願いも込められています。かつて級別審査があった時代、「鯨波」は二級酒の銘柄で、まだ物の乏しい時代に、一日の楽しみとして飲まれてきました。明治時代には高級酒として「殿待」も造っていましたが、普段に飲む普通酒の「鯨波」のほうがよく売れ、地元では蔵そのものが「鯨波さん」と呼ばれていたそうです。

「殿待」は、苗木城跡の続日本100名城選定を記念して復刻され、江戸末期に城のお殿様が蔵の酒を愛飲していたと伝えられています。

全国新酒鑑評会では、平成14酒造年度以降に限っても、平成25酒造年度、平成28酒造年度、令和元酒造年度に入賞し、平成29酒造年度には金賞を受賞しています。岐阜県新酒鑑評会では、平成23酒造年度に初めて挑戦した純米酒部門で岐阜県酒造組合連合会長賞を受け、平成27酒造年度まで5年続けて同部門で連合会長賞を受賞しています。平成27酒造年度には本醸造部門で県知事賞も受けました。

平成28酒造年度は吟醸酒部門、平成29酒造年度は吟醸酒部門と純米酒部門、令和元酒造年度は吟醸酒部門と本醸造部門、令和2酒造年度は吟醸酒部門と純米酒部門で、それぞれ連合会長賞を受賞しています。令和4年12月には、築180年の母屋を改装した売店と角打ちコーナーも完成しました。

酒造りの特徴

仕込み水は、裏山の二ツ森山から湧き出る硬度4の軟水です。夏でもたいへん冷たい水で、やわらかく滑らかな酒質のもとになっています。蔵の敷地には傾斜を利用して、酒蔵、瓶詰場、母屋、池、川の順にポンプを使わずに水が流れるルートができあがっており、先人の工夫が今も生きています。

原料米は、岐阜県の酒造好適米「ひだほまれ」を主に使います。使用米の8割ほどがひだほまれで、恵那地区で栽培されたものです。自社田でも作付けしており、近隣の農家での栽培も増やしています。大吟醸は山田錦を40パーセントまで磨き、夏に出す吟醸は美山錦を60パーセントまで精米して仕上げます。

蒸米は、全国的にも少なくなった和釜で、全量を蒸しあげます。搾りは、現在では珍しい縦型の搾り機を使い、低い圧力で時間をかけて行います。佐瀬式という小さな槽も用い、蔵の写真には木船での搾りの様子も残されています。酒の表情に合わせた細かな造りができるのが特長です。おりを絡めた純米吟醸のおりがらみには、ヤエガキ式の搾り機を使います。蔵は家族を中心とした少量生産で、冬の朝には和釜から蒸気がもくもくと立ちのぼります。

定番酒は、大吟醸、純米吟醸、純米、本醸造、普通酒、純米生の6種類です。純米吟醸はひだほまれ55パーセント、純米と本醸造は同じく65パーセント、普通酒は75パーセントで、普通酒も手を抜かずにひだほまれで仕上げています。季節の酒は、12月初旬のにごり生としぼりたて生、12月中旬と3月下旬に分けて瓶詰めする純米吟醸の無濾過生、1月中旬の純米無濾過生、3月下旬のおりがらみ、6月初旬の青いラベルの夏吟、9月中旬のひやおろしと、一年を通じて続きます。

代表銘柄

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鯨波

創業当時から続く蔵の看板銘柄で、山の上を流れる雲が鯨に似ていたことから名づけられました。大吟醸は山田錦を40パーセントまで磨き、純米吟醸はひだほまれ55パーセント、純米と本醸造は65パーセント、普通酒は75パーセントです。裏山の軟水と和釜蒸し、佐瀬式の槽搾りで醸します。平成29酒造年度の全国新酒鑑評会では金賞を受賞しました。

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見学・購入

蔵見学
あり(要事前確認)
直売所
敷地内の母屋を改装した売店と角打ちコーナー「酒房 寿々田屋」。築180年の母屋の土間を生かしており、寿々田屋は当家の屋号です。
補足
蔵見学は、蔵を案内してもらったあと寿々田屋で角打ちを楽しむ予約制のプランとして、2027年3月までの期間限定で設けられています。蔵は山中にあり、車で訪れるのが基本です。中央自動車道の中津川インターチェンジから車で約40分、JR中津川駅から車で約30分かかります。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
岐阜県中津川市福岡2992-1
創業
1818年
公式サイト
www.kujiranami.jp

出典

sakenomy.jp / kujiranami.jp / nakatsugawa.town / jizake-japan.com / sakeworld.jp / sakagura-press.com / aun-web.jp / yanaizu.com / gifu.visit-town.com / nta.go.jp

本ページは自動収集した情報を編集したものです。公開資料に基づく記事で、現地取材・実飲による評価ではありません。内容に関するご指摘はお問い合わせへお寄せください。