SAKE BREWERY — GIFU

蒲酒造場

岐阜県飛騨市古川町壱之町6-6 1704年創業

紹介

蒲酒造場は1704年(宝永元年)に初代・蒲登安により創業された飛騨市最古の酒蔵です。代表銘柄「白真弓」の酒銘は万葉集で飛騨にかかる枕詞「しらまゆみ」に由来し、「やんちゃ酒」は地元の「やんちゃ祭り」にちなんで命名されています。酒造りには北アルプスの清らかな伏流水と地元産の酒造好適米「ひだほまれ」を主に用い、飛騨の厳しい寒さと気候風土を生かしてコクとキレを備えた旨みのある地酒を醸しています。伝統的な手法に加え、スパークリング清酒「JANPAN」や木桶を用いた醸造など独創的な取り組みも行っています。主な受賞歴として、「栄冠 白真弓」が「全国燗酒コンテスト2021」および「2022」のお値打ち熱燗部門にて2年連続金賞を受賞しました。店舗や文庫蔵をはじめとする建物は国の登録有形文化財に指定されており、瀬戸川沿いの白壁土蔵街とともに飛騨古川を象徴する歴史的景観の一翼を担っています。

歴史

蒲酒造場は宝永元年(1704年)、初代・登安が飛騨古川(現在の岐阜県飛騨市古川町)で商いを始めたことに始まります。飛騨市に残る酒蔵の中でもっとも古い歴史を持つ蔵です。創業から3年後の宝永4年、宝永地震の影響で飛騨は深刻な飢饉に見舞われました。登安は米を求めて越中国(現在の富山県)へ渡り買い付けに走り回りましたが、国境で足止めに遭い、米の持ち出しを禁じられてしまいます。登安は役人に「自分は留め置かれてもいいが、何とか米だけは飛騨国へ持って行ってほしい」と懇願し、その志に心を動かされた奉行は「登安一代に限って越中国との交易の自由を許す」と申し渡したと伝えられています。登安の商売はこれを機に繁栄し、財と基盤を築きました。この財と基盤を土台に、その後酒造りが始まり、看板銘柄「白真弓」が誕生しました。「利は貪るべからず頂くべし」という家訓は、この創業の精神を今に伝えるものです。

白真弓という酒銘は、万葉集で飛騨にかかる枕詞「しらまゆみ」に由来するとともに、飛騨の地に檀(まゆみ)の木が自生していたことにちなんで名付けられたと伝えられています。以来、蒲酒造場の中心銘柄として代々受け継がれ、現在は13代目当主の蒲敦子氏が経営を担い、杜氏の諏訪宏志氏が酒質を守っています。

主屋・袖蔵・文庫蔵・仕込蔵一・仕込蔵二の5棟は、平成19年(2007年)に国の登録有形文化財に登録されています。主屋は明治37年の古川大火の後、近郊にあった和田家住宅の主屋を譲り受けて再建されたもので、間口11間ほどの大型平入町家です。壱之町通りに面した部分には多彩な連子格子や大戸が連なり、長大な表構えをつくって飛騨古川の通り景観の核となっています。

敷地北側の瀬戸川用水沿いには明治39年頃に建てられた土蔵造二階建の文庫蔵が残り、白壁の土蔵が連なる景観の一角を形づくっています。

酒造り

仕込みには、地元産の酒造好適米「ひだほまれ」を主に用いています。この米は「飛騨の酒に合う米を作りたい」という願いから飛騨古川の高冷地農業試験場で約10年かけて開発され、昭和40年代後半から市場に出回るようになりました。でんぷん質が豊富で、精米歩合60%程度でも十分な旨みの酒に仕上がる性質を持ち、麹の造り方を工夫することでより軽やかな酒にも仕立てられます。仕込み水には北アルプスの伏流水を用いています。軟水で甘みが強すぎないため、麹をしっかり効かせて旨みをのせても雑味の少ない酒に仕上がります。蒲酒造場では明治時代から使われ続けている白壁土蔵の中で酒を仕込んでおり、外が氷点下の気温でも蔵の中は外気温より高く7〜8℃でほぼ一定に保たれます。この変化の少ない温度が、麹づくりや酒の仕込みに適した条件となっています。

看板銘柄「白真弓」は純米、純米吟醸、大吟醸、純米大吟醸など幅広い酒質をそろえています。地元産ひだほまれを精米歩合55%で醸す純米吟醸は、ワイングラスでおいしい日本酒アワード2021のプレミアム純米部門で金賞、2020年春季全国酒類コンクールで第一位特賞、ロンドン酒チャレンジ2018の純米吟醸酒部門で銀賞を受けています。山田錦を100%使用し精米歩合40%まで磨く大吟醸は、岐阜県新酒鑑評会吟醸部門で岐阜県知事賞(最高賞)を受けたほか、ワイングラスでおいしい日本酒アワードでも2017年・2018年・2020年と複数年にわたり金賞を重ねています。ひだほまれを40%まで磨く純米大吟醸「誉」は、2020年のKURA MASTERコンクール純米大吟醸部門で金賞を受け、飛騨市推奨特産品にも認定されています。蔵としても全国新酒鑑評会で実績を重ねており、平成16、18、19の各酒造年度には金賞を受賞し、平成14、24、令和2、令和4の各酒造年度にも入賞しています。

本醸造の「飛騨乃やんちゃ酒」は、元気で勇ましい飛騨古川の人々の気質「古川やんちゃ」にちなんで名付けられました。冬に深い雪で閉ざされる飛騨では、仲間や家族との酒宴が数少ない楽しみであったことも背景にあり、常温ではさっぱりとした辛口の中に米の旨みを、燗をつけると甘みとコクが増す味わいの変化を楽しめる造りになっています。岐阜県新酒鑑評会本醸造の部では平成31年、令和3年、令和4年に最高賞の岐阜県知事賞を受け、全国燗酒コンテストのお値打ちぬる燗部門では2020年に最高金賞、2024年に金賞を受けています。スパークリング清酒「Janpan」は、日本酒で乾杯してほしいという思いから生まれた純米発泡酒で、日本酒スパークリングの先駆けとして早くから力を入れてきた銘柄です。多酸系の酛母で醸した青リンゴ酸のような酸のさわやかな純米酒に、独自の炭酸ガスを加えて火入れし、甘く爽やかな飲み口に仕上げています。2020年春季全国酒類コンクールで第一位特別賞、ロンドン酒チャレンジ2018のスパークリング部門で銀賞を受けるなど評価を積み重ねています。

普通酒「栄冠 白真弓」も、燗で飲む酒の出来を競う全国燗酒コンテストのお値打ち熱燗部門で2021年と2022年に金賞、2024年には最高金賞を受賞しており、蒲酒造場の酒は幅広い酒質にわたって評価を得ています。

蔵データ

所在地

岐阜県飛騨市古川町壱之町6-6

創業

1704年(岐阜県)

公式サイト

www.yancha.com

代表銘柄

[PR] 本セクションは楽天アフィリエイトのリンクを含みます。

白真弓:白真弓は蒲酒造場の看板銘柄で、万葉集で飛騨にかかる枕詞「しらまゆみ」と、飛騨に自生する檀(まゆみ)の木にちなんで名付けられました。純米、純米吟醸、大吟醸、純米大吟醸など幅広い酒質をそろえ、大吟醸は岐阜県新酒鑑評会吟醸部門で岐阜県知事賞を受け、純米大吟醸「誉」はKURA MASTER純米大吟醸部門で金賞を受けています。全国新酒鑑評会でも複数回にわたり金賞・入賞を重ねてきました。

やんちゃ酒:やんちゃ酒は、元気で勇ましい飛騨古川の人々の気質「古川やんちゃ」にちなんで名付けられた本醸造酒です。冬は深い雪に閉ざされる飛騨で、仲間や家族と酒を酌み交わす楽しみに寄り添う一本として造られています。地元産ひだほまれを用い、常温ではさっぱりとした辛口に米の旨みを感じ、燗をつけると甘みとコクが増して味わいが変化するのが特徴です。岐阜県新酒鑑評会本醸造の部では平成31年、令和3年、令和4年に最高賞の岐阜県知事賞を受けています。

見学・購入

蔵見学

あり(要事前確認)

直売所

蔵の大戸をくぐった土間には直売店があり、白真弓・やんちゃ酒・Janpanなどを購入できます。見学後には直売店で試飲もできます。

補足

見学は5月から9月末頃まで、平日と土曜の9時から15時に実施され、所要時間は約30分、1回10名までです。1週間前までに電話またはメールでの事前予約が必要で、見学料は1人1,000円(ちょっとした土産付き)です。体調不良の場合は来場を控えます。当日は発酵食品の飲食や香水・整髪料の使用も控える必要があります。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

同じ岐阜県の酒蔵

出典

yancha.com / sakenomy.jp / nihonshu-tourism.com / yanaizu.com / sakefes.com / hida-kankou.jp / nrib.go.jp / online.bunka.go.jp

本ページは自動収集した情報を編集したものです。内容の正確性を保証するものではありません。