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芙蓉酒造

代表銘柄:金宝芙蓉・よよいの酔

長野県

NAGANO

1887年創業

1887年(明治20年)に「依田酒造店」として創業し、蔵の発表では戦時中の休業を経て1955年に酒造りを再開しました。2026年9月1日に新体制が発足し、芙蓉酒造株式会社として浅間酒造有限会社を吸収合併しています(それまでは1960年設立の「芙蓉酒造協同組合」)。長野県佐久市に蔵を構え、浅間おろしの冷涼な気候と伏流水に恵まれた環境で酒造りを行っています。代表銘柄は「最上級の美しさ」を意味する日本酒の「金宝芙蓉(きんぽうふよう)」です。

清酒造りで培った繊細な技術を活かし、焼酎、リキュール、クラフトジンの製造・販売も手掛けられています。特に地域産品や多様な農産物を活かした焼酎の委託製造(OEM)に力を入れており、多数の実績を有しています。代表的な本格そば焼酎「天山戸隠」は、蔵の発表では全国酒類コンクールのそば焼酎部門で7大会連続の優勝を果たすなど、高い評価を獲得しています。

芙蓉酒造の歩み

芙蓉酒造は1887年(明治20年)、現在の長野県佐久市で依田酒造店として創業しました。蔵の発表では、戦時中の休業を経て1955年に酒造りを再開しており、現在の芙蓉酒造株式会社の設立は1955年12月です。蔵名の「芙蓉」には「きれいで優れたもの」という意味があり、日本一の富士山を別名で「芙蓉峰」と呼ぶことから、美味しく優れた酒を造り続けたいという願いが込められています。理念は「人と人、心と心を酒でつなぐ」で、地域との密接な関係の中で酒造りを続けてきました。

2026年5月時点の会社名は芙蓉酒造協同組合(1960年10月28日設立)でした。

関東信越国税局酒類鑑評会では、第84回(2013年)から第87回(2016年)まで4年連続で純米酒の部の優秀賞を受けています。第84回・第85回・第87回は銘柄「姫奏」、第86回は「よよいの酔」です。第88回(2017年)は純米吟醸酒の部で「金宝芙蓉」が、第91回(2020年)は純米酒の部で「よよいの酔」が優秀賞に選ばれ、2013年から2020年までに優秀賞を6回受けています。全国新酒鑑評会では、平成23酒造年度に「酒殿芙蓉」が入賞しています。平成14酒造年度以降に限ると、全国新酒鑑評会の入賞はこの1回です。

六代目蔵元の依田昂憲氏は1981年生まれで、佐久市の出身です。2010年に家業に入り、そば焼酎「天山戸隠」の全国酒類コンクールでの連覇や、クラフトジン「YOHAKHU」の開発を主導してきました。2026年5月時点では、五代目蔵元の依田方伯氏が代表理事を務めていました。

2026年9月1日、新しい経営体制が発足しました。投資家の千葉功太郎氏が全株式を取得して代表取締役会長に就き、依田昂憲氏は代表取締役社長を続けます。千葉氏は「蔵主」、依田氏は「蔵元」として、ともに「共同六代目」を名乗ります。蔵の発表では、これまで三つに分かれていた製造・販売の法人を芙蓉酒造株式会社の一社に統合しました。同日、浅間酒造有限会社が芙蓉酒造株式会社に吸収合併されています。蔵元は造りの責任を、蔵主は資本と経営の責任を担い、千葉氏は酒造りそのものには口を出さないとしています。

新しい標語は「WHERE SPIRITS UNITE」で、「古さを残したまま、日本で一番AI化された酒蔵」を目標に掲げています。

酒造りの特徴

清酒は「金宝芙蓉」を中心に、自社の蔵で醸しています。本醸造辛口は、ひとごこちを70%まで磨いた燗上がりする酒で、蔵が「芙蓉随一の定番酒」と呼ぶ定番です。純米のMikumariは長野県産ひとごこち70%、純米吟醸のTsukuyomiは長野県産ひとごこち59%で、どちらも新定番として売り出されています。純米原酒「よよいの酔」は佐久市産の特別栽培米「高原のしずく」(コシヒカリ)を65%まで磨き、加水調整をしない原酒に仕上げます。数量限定の「大辛口 烈火」は美山錦65%で、日本酒度は+13です。

酒造りの条件として、2026年5月時点の公式サイトの挨拶は、信州佐久高原の冬、浅間おろしの凛とした大気、尽きることなく湧き出る千曲川の伏流水を挙げていました。2026年9月の新体制の発表では、浅間山をはじめ四方を山々に囲まれ、八ヶ岳水系の清冽な伏流水に恵まれた蔵と紹介しています。Mikumariについては、四方を山々に囲まれ、水系豊かな信州佐久の恵みを受けた蔵で醸すと説明しています。

焼酎は乙類(単式蒸留)で、保有する免許は原料に制限がありません。委託製造は、市町村や農業協同組合、生産者団体からの依頼が多く、蔵は米、麦、そば、さつま芋、ヤーコン、レタス、熊笹など40種以上の原料での実績を挙げています。標準ロットは25度720ml詰で約2,000本、原料の搬入からお届けまで約4か月で、10月から2月は製造の繁忙期です。

看板の「天山戸隠」は、そば、米、麦、米麹を原料とし、常圧単式蒸留と減圧蒸留を混和して1年以上貯蔵熟成した25度の焼酎で、蔵の発表では全国酒類コンクールのそば焼酎部門で7大会連続の優勝です。長野県産の黄金千貫を100%使い黄麹で仕込む芋焼酎「喜代作」は、二代目の名を継いだ銘柄で、蔵の発表では2011年から2013年の全国酒類コンクールで上位入賞しています。

クラフトジン「YOHAKHU」は2020年12月26日に発売されました。酒粕焼酎や穀類スピリッツ、果実スピリッツから造る独自のベーススピリッツに、ジュニパーベリー、コリアンダー、リンゴ、カルダモン、クロモジ、熊笹、青実山椒、セージ、アンジェリカルート、リコリス、クローヴの11種のボタニカルを加えて蒸留し、超軟水の伏流水で仕上げます。

「TOKYO FAMILY RESTAURANT」オーナーの三浦武明氏らの協力を得て開発され、蔵の発表では東京ウイスキー&スピリッツコンペティション2026のジャパニーズジン部門で金賞を受けました。ノンアルコールのクラフトコーラ「浅間コーラ」も手がけています。

代表銘柄

金宝芙蓉

蔵の代表銘柄で、「これ以上ない最上級の美しさ」を意味する名を持ちます。現行の商品は、ひとごこち70%の本醸造辛口、純米のMikumari、ひとごこち59%の純米吟醸Tsukuyomiなどです。本醸造辛口は蔵が「芙蓉随一の定番酒」と呼ぶ燗上がりする酒で、銘柄としては2017年の第88回関東信越国税局酒類鑑評会の純米吟醸酒の部で優秀賞に選ばれています。

よよいの酔

佐久市産の特別栽培米「高原のしずく」(コシヒカリ)を65%まで磨いて仕込む純米原酒で、加水調整をせず、火入れを1回とする生貯蔵に仕上げています。蔵は、酸と甘味のコントラストとマスカットのようなさわやかな香りを特長に挙げています。銘柄としては、関東信越国税局酒類鑑評会の純米酒の部で、2015年の第86回と2020年の第91回に優秀賞を受けました。

見学・購入

直売所
公式のオンラインショップで、清酒、焼酎、リキュールなどを通信販売しています。
補足
営業時間は平日8:30から17:00(昼休憩12:00から13:00)で、電話の応対は9:00から12:00と13:00から16:00です。土曜・日曜・祝日は休みです。駐車場は5台分あり、JR小海線の中込駅から車で約4分です。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
長野県佐久市平賀5372番地イ
創業
1887年
公式サイト
www.fuyou.org

出典

fuyou.org / sakucci.or.jp / sakenomy.jp / sakubussan.jp / web.archive.org / prtimes.jp / jp.sake-times.com / houjin-bangou.nta.go.jp / nta.go.jp / nrib.go.jp / nagano-sake.or.jp / nihonshu-tourism.com / cotohaba.com / imakoko-gunma.com

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