竹内酒造場
代表銘柄:錦世界
山口県
YAMAGUCHI
1901年創業
株式会社竹内酒造場は、山口県防府市に唯一現存する酒蔵で、代表銘柄は「錦世界(にしきせかい)」です。初代の竹内光平が、かつて長州藩主への献上水として使われていた地下水の良さに惚れ込んで創業しました。
仕込み水には一級河川・佐波川水系の地下水(伏流水)を使用しています。この超軟水でまろやかな水により、辛口の酒であっても口当たりの柔らかい味わいに仕上がるのが特徴です。
1995年からは使用する酒米を100%山口県産米とし、協力農家と連携した酒造りを行っています。さらに2020年からは、山口県生まれの希少な幻の酒米「穀良都(こくりょうみやこ)」を使った酒造りという新たな取り組みも開始しました。また、日本最古の天満宮とされる防府天満宮の御神酒を手掛けるなど、伝統的な酒造りを今に伝えています。
竹内酒造場の歩み
竹内酒造場は、山口県防府市の千日にある、市内で唯一の酒蔵です。創業は1901年です。1909年(明治42年)を創業年とする資料もあります。初代の竹内光平は、江戸時代に長州藩主への献上水として使われていた地下水の質に惚れ込み、現在の防府市千日にあたるこの地で酒造業を始めました。その水は、一級河川・佐波川水系の地下水です。蔵はこの水を創業当時から変わらず使い続けています。
蔵は、日本最古の天満宮とされる防府天満宮の御神酒でもあり、その酒造りの原点にあたる蔵として、地元の観光事業でも見学先に位置づけられています。
2025年時点では、代表取締役は竹内篤子さん、杜氏は竹内茂男さんです。竹内茂男さんは、3代目の竹内寛さんの次男として防府で育ち、東京農業大学の醸造学科を卒業しました。その後、宝酒造で3年間経験を積み、実家の蔵で酒造りを学んだ人物です。
2023年4月には、テレビ大阪の旅番組「おとな旅あるき旅」とKRY山口放送の「熱血テレビ」で紹介されました。同じ月に、中国5県とJAFによるドライブスタンプラリーの商品にも採用されています。2023年5月には、ふるさと納税サイト「さとふる」の日本酒部門で週間ランキング1位になりました。2024年7月には、ANA機内誌「翼の王国」が山口県の7つの土地と7つの酒の1つとして取り上げています。陸上自衛隊防府分屯地とのコラボラベルも2023年3月に販売が決まりました。
酒造りの特徴
蔵の酒造りの軸は、水と米です。仕込みには佐波川水系の地下水を使います。この水は超軟水で弱酸性です。日本酒度が辛口を示しても口当たりのやわらかい酒に仕上がるのが持ち味です。
米は1995年から100%山口県産に切り替えました。生産は協力農家に依頼しており、品質を確保できる体制を整えています。蔵は、日本酒づくりは米づくりの延長線上にあるという考え方で、長く並走してくれている農家と農業振興や地域の発展に貢献する取り組みを続けています。使う米は穀良都、山田錦、日本晴です。
2020年からは、山口県生まれの幻の酒米「穀良都(こくりょうみやこ)」での酒造りに力を入れています。穀良都は旨味の濃い酒になる魅力的な米ですが、生育が難しく生産量が限られています。蔵は穀良都を使った純米吟醸を、全国的にも珍しい酒と位置づけています。
商品は、穀良都の酒が中心です。しぼりたての生原酒(火入れ・加水なし、アルコール度数19度)、にごり酒(日本酒度+10)、純米吟醸、特別純米、穀良都のみで造る上撰の「カジュアル」が並びます。日本晴で醸した上撰もあります。720mlと300mlの瓶があり、蔵限定の商品も用意されています。
代表銘柄
錦世界
蔵の代表銘柄です。錦は二色以上の色糸や金銀糸を使った絹織物を指し、美しく立派なものを意味する言葉です。銘柄名には、人と人がつながることで広がる、美しく素晴らしい世界という思いが込められています。穀良都の純米吟醸や特別純米など、山口県産米と佐波川水系の軟水で仕込んだ酒がそろいます。濃くて旨味のある味わいで、日本酒度が辛口を示してもやわらかい口当たりに仕上がるのが特徴です。
見学・購入
- 蔵見学
- あり(要事前確認)
- 直売所
- 蔵の売り場は水曜定休で、平日は9時から18時まで営業しています。蔵では限定品を含む商品を購入でき、オンラインショップでも販売しています。
- 補足
- 2026年時点では、防府観光コンベンション協会を通じて有料の見学プラン(1人2,200円、2人から20人まで、団体は応相談)が受け付けられており、1か月前までの事前予約が必要です。所要時間は30〜40分で、説明、見学、伏流水を含む試飲、オリジナルグラス付きです。仕込み期(10月〜3月の予定)には酒造りのビデオを上映します。前日と当日は納豆などの発酵食品を控える必要があります。気に入った酒にオリジナルラベルを貼って購入することもできます(事前申込)。蔵の公式案内では、防府駅から徒歩10分、千日町バス停から徒歩3分で、駐車場は普通車4台分です。
見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。
蔵の基本情報
- 所在地
- 山口県防府市千日2-9-5
- 創業
- 1901年
- 公式サイト
- peraichi.com
出典
y-shuzo.com / peraichi.com / jalan.net / yamaguchi-tourism.jp / sakenomy.jp / visit-hofu.jp / y-sakagurameguri.com
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