SAKE BREWERY — NAGANO

遠藤酒造場

長野県須坂市大字須坂29 1864年創業

紹介

1864年(元治元年)、初代・遠藤徳三郎により須坂藩の御用達酒蔵として創業しました。かつては須坂藩主への献上酒「養老正宗」を手掛け、代々「旨い酒造り」を受け継いできた老舗です。

仕込み水には根子岳の伏流水を使用しています。酒造りでは杜氏の経験や感覚だけに頼るのではなく、麹の状態や温度変化などを詳細に数値化・マニュアル化することで、安定した品質向上とチーム制での酒造りを実践しています。「酒は醸し出し、育てるもの」を信条とし、伝統を守りながら時代に応じた新しい挑戦を続けています。

代表銘柄の「渓流」を中心に「信濃屋 嘉平」「直虎」「遠藤」「どむろく」「彗」などを展開しており、全国新酒鑑評会やモンドセレクションをはじめとする国内外のコンクールで数多くの金賞を受賞しています。

歴史

遠藤酒造場は1953年10月1日に株式会社化し、地域密着の酒蔵として歩んできました。転機は1982年に訪れます。先代が急逝し、東京工業大学に在学していた六代目・遠藤秀三郎氏は大学を中退して家業を継ぎましたが、当時の従業員はわずか3人という厳しい状況でした。酒税の申告方法さえ分からないほど酒造りの知識に乏しいところからの出発だったと本人が振り返っています。

秀三郎氏は主力銘柄「養老正宗」に代わる新銘柄の展開を決意し、1988年に新銘柄「渓流」を発売しました。1991年には中学・高校時代の同級生で、体育クラブに勤めていた勝山敬三氏を杜氏に迎え、それまで手掛けていなかった大吟醸造りに挑戦、1993年に長野県清酒品評会で県知事賞を受賞し、信州を代表する地酒へと成長します。2001年から2003年にかけては全国新酒鑑評会で金賞を連続受賞し、2004年にはモンドセレクションで金賞、2007年には最高金賞を獲得しました。

2014年には創業150周年を迎えましたが、蔵を長く支えた勝山杜氏は2015年に病のため他界し、その技術は後任の髙野伸杜氏へと引き継がれています。2024年には150周年を記念して醸した「渓流150周年吟醸」がIWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)SAKE部門で金賞とトロフィーを受賞するなど、近年は海外の品評会でも高い評価を得ています。

経営再建にあたり、秀三郎氏は営業活動を縮小してブランディングに経営資源を集中させ、ラジオやテレビでの告知、インターネット通販への早期参入によって販路を広げました。1998年以降は出荷数量の増加が18年にわたって続いたといい、地方の小規模蔵ながら全国に顧客を持つ蔵へと成長しています。

酒造り

現在の杜氏を務める髙野伸氏は、「酒は人と菌とが造るもの」という考え方を大切にしており、数値だけに頼らず麹の状態やもろみの様子を常に観察しながら、「麹の息遣いを感じながら大切に育て上げる」ことを酒造りの本質としています。

前任の勝山敬三杜氏は、体育教師を志して体育クラブに勤めていたところを、同級生だった六代目・遠藤秀三郎氏に杜氏として招かれたという異色の経歴の持ち主です。大吟醸造りに挑戦し、長野県知事賞や全国新酒鑑評会金賞を重ねて県内屈指の杜氏に成長しましたが、2015年に病のため他界し、髙野氏がその技術を受け継ぎました。

蔵見学に訪れた客の「搾りたてを自宅で飲みたい」という声から生まれたのが「朝しぼり」で、朝搾ると同時に瓶詰めし即座に氷冷貯蔵する生原酒です。

少量多品種生産の方針も貫いており、看板銘柄「渓流」のほか、限定生産の「直虎」、生きた酵母を残す「どむろく」など、造り方も個性も異なる銘柄を並行して仕込んでいるのも遠藤酒造場の特徴です。

蔵データ

所在地

長野県須坂市大字須坂29

創業

1864年(長野県)

公式サイト

www.keiryu.jp

代表銘柄

[PR] 本セクションは楽天アフィリエイトのリンクを含みます。

渓流:「渓流」は、1988年に発売した看板銘柄です。1991年に杜氏となった勝山敬三氏のもとで大吟醸造りに注力し、1993年に長野県清酒品評会で県知事賞を受賞しました。以後、全国新酒鑑評会やモンドセレクションで数々の金賞を重ねてきました。2024年には創業150周年を記念した「渓流150周年吟醸」がIWC SAKE部門で金賞とトロフィーを受賞しています。大吟醸から純米吟醸まで幅広いラインナップを持ち、スパークリング日本酒も展開しています。

直虎:「直虎」は、25歳で家督を継ぎ藩政改革や洋式軍制の導入を進めた、幕末の須坂藩第13代藩主・堀直虎(1836〜1868年)の名にちなんで命名された銘柄です。純米吟醸・純米大吟醸を中心とした限定生産の生原酒シリーズで、地酒ファンに親しまれています。堀直虎は慶応3年(1867年)に若年寄兼外国総奉行に抜擢されるなど幕末の中央政局にも関わった人物です。

遠藤:「遠藤」は蔵元の姓をそのまま冠した銘柄で、遠藤酒造場が酒質に自信を持つ商品群です。搾りたてのフレッシュな風味を生かした大吟醸生原酒や、低温でじっくり熟成させた純米大吟醸などをラインナップし、蔵の技術力を前面に打ち出しています。

どむろく:「どむろく」は、長野県北信地域の方言で「どぶろく」を意味する言葉を名に持つ、発酵途中のもろみを粗い網でこして仕上げる濁り酒です。1989年に発売され、2024年に35周年を迎え、シリーズ累計で720ml換算300万本以上を売り上げるロングセラーとなりました。全国の蔵でも珍しい生きた酵母をそのまま残しているのが最大の特徴で、瓶内でお米の粒がプチプチと弾け、シュワっとした発泡感を楽しめます。現在は純米大吟醸版などを含む6種類に展開しています。

見学・購入

蔵見学

あり(要事前確認)

直売所

須坂市大字須坂29の本店は営業時間8:30〜17:00(1月1日〜3日を除き年中無休)で、時期ごとに約30種類の酒を試飲でき、年間およそ2万人が訪れます。

補足

毎年春と秋に「蔵開き」を開催しており、蔵人の案内で普段入れない蔵内を約20分かけて見学できるほか、十数種類の試飲や搾りたての限定酒販売も行われます。春の「花もだんごも蔵開き」は3日間で3万5千人が訪れる人気イベントです。通常期の蔵見学は要問い合わせです。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

同じ長野県の酒蔵

出典

jreast.co.jp / sakenomy.jp / shinise.tv / sakagura-press.com / naganosake.jp / keiryu.jp / saketime.jp / nom2.jp / suzaka.jp / endo-keiryu.com / ja.wikipedia.org / tanoshiiosake.jp / atpress.ne.jp

本ページは自動収集した情報を編集したものです。内容の正確性を保証するものではありません。