SAKE BREWERY — NAGANO

福源酒造

長野県北安曇郡池田町池田2100 1758年創業

紹介

長野県北安曇郡池田町(信州・安曇野)に位置し、江戸時代の宝暦8年(1758年)に創業した酒蔵です。北アルプス連峰から湧き出る冷たく清らかな地下水(井戸水)を仕込み水とし、減農薬農法による自社栽培や契約農家からの指定農法で育てられた酒米など、こだわりの原材料を用いて丁寧な手造りの酒造りを行っています。大量生産は行わず、じっくりと時間をかけて熟成させ、しっかりとした旨みとボディのある酒に仕上げるのが特徴です。春・夏・秋は農業に従事する若者が冬に蔵人・杜氏として酒造りに加わるなど、地域の自然の循環に寄り添った酒造りを続けています。代表銘柄には「福源」「安曇野」「福耳」「北アルプス」などがあり、第90回関東信越国税局酒類鑑評会にて優秀賞を受賞した実績もあります。

歴史

福源酒造は、長野県北安曇郡池田町で江戸時代の宝暦八年(一七五八年)に創業した酒蔵です。北アルプスの山裾に広がる安曇野の一角に蔵を構え、二百六十年を超える歳月にわたって酒造りを続けてきました。創業家である平林家は、酒造業のほかに蚕糸業や銀行業、鉄道業、呉服商など幅広い事業を手がけた歴史を持ち、蔵の敷地に今も残る土蔵の数々が、時代ごとの家業の変遷を伝えています。

現在の蔵元は十七代目にあたる平林淳男氏で、その跡を十八代目となる平林聖子氏が継いでいく体制が敷かれています。長きにわたり地域とともに歩んできた蔵として、代々受け継がれてきた酒造りの技を大切にしながら、現在も地元・安曇野の地で仕込みを続けています。

酒質への評価も高く、令和元年(二〇一九年)には「第六十六回長野県清酒品評会」の純米吟醸酒部門で「北アルプス純米吟醸酒」が県知事賞を受賞しました。平成二十九年(二〇一七年)にも同部門で二年連続の県知事賞を受けており、令和元年の受賞はそれに次ぐ栄誉です。同じ年には「第九十回関東信越国税局酒類鑑評会」の純米吟醸酒の部でも同じ「北アルプス純米吟醸酒」が優秀賞を受賞しています。第八十八回・第八十九回から数えて三年連続の受賞であり、県と国、双方の鑑評会での受賞が重なるダブル受賞となりました。海外の国際的な酒類コンテストでも、世界の銘ソムリエが審査するコンテストのSAKE部門で入賞した実績があります。

酒造り

仕込み水には、北アルプス連峰から蔵の井戸まで届く水脈による清冽な地下水を使用しています。井戸を掘った職人も驚くほど澄んだ水質で、蔵人たちはこの水の性質を熟知したうえで、相性の良い酒米や酵母を選んでいます。原料米は、減農薬農法による契約栽培や自社栽培によって育てられたものを中心に用いており、社員が自らの田んぼで米づくりに取り組むこともあります。

酒を仕込むのは、春から秋にかけて農業に従事し、冬の間だけ蔵に入って酒造りにあたる蔵人たちです。江戸時代から代々受け継がれてきた福源杜氏の秘技を大切にしながら、農業と酒造りの双方に通じた作り手によって、一冬ごとに丁寧に酒が醸されています。大量には酒を造らず、杜氏・蔵人が大切に丁寧に醸し上げた酒だけを蔵出ししています。

福源では、淡麗辛口が主流となった時期にも流行に流されることなく、しっかりとした旨みとコクを持つ酒を造り続けてきました。伝統的な味わいを守る「福源」に加えて、世界中の料理と合わせて楽しめるモダンなタイプの「福耳」や、無農薬栽培の米を用いる自然派の「安曇野」など、飲み手の好みに応じて選べる複数の系統の酒を展開しています。

蔵データ

所在地

長野県北安曇郡池田町池田2100

創業

1758年(長野県)

公式サイト

sake-fukugen.com

代表銘柄

福源:「福源」は創業以来の伝統を受け継ぐ、蔵を代表する銘柄です。安曇野の杜氏に伝わる技法で丁寧に手造りされ、蔵でじっくりと熟成させることで、しっかりとした旨みとコクのあるボディの太い味わいに仕上げています。淡麗辛口が主流だった時期にもこの造りを貫いてきました。「FUKUGEN 純米酒」は燗をつけても旨さが際立ち、酒類鑑評会の燗の部で連続入賞を重ねています。金箔をあしらった祝いの酒やマグナムボトル入りなど、慶事向けの商品も揃っています。

安曇野:「安曇野」は、無農薬のアイガモ農法などで栽培された酒米と、安曇野に湧き出る清らかな水を使い、蔵人が手造りで仕込む自然派の銘柄です。信州の田園風景を思わせる、のどかで優しい味わいが特徴で、ご飯を噛みしめたときのような、ほのかな甘みを感じられる純米酒に仕上げています。主に自然食品やオーガニック志向の商品を扱う流通を通じて届けられており、原料の米と水の良さが素直に表れた、飾らない旨さを楽しめる酒です。

福耳:「福耳」は、世界各国の料理と合わせて楽しめるモダンなタイプの銘柄です。安曇野の田んぼで収穫された酒米と、滾々と湧き出る水を原料に、酸のしっかりした純米吟醸酒や、芳醇な香りの純米大吟醸酒、ボディが太く熟成したまろやかな純米酒など個性豊かな酒を揃えています。生酒ならではの熟成の変化を楽しめる商品もあり、冷やしても常温や燗でも表情の変わる味わいが魅力です。微発泡でにごりのある純米吟醸酒など、軽やかに飲める商品も展開しています。

北アルプス:「北アルプス」は、北アルプス連峰から湧き出る清冽な伏流水と、安曇野で栽培された酒米を原料に、厳寒期にじっくりと仕込む地域限定の銘柄です。爽やかな喉ごしが持ち味で、信州を訪れた旅行者が土産として選ぶことも多い酒です。純米吟醸は長野県清酒品評会の県知事賞や関東信越国税局酒類鑑評会の優秀賞を受けており、同じ北安曇郡を出身地とする小谷杜氏の技が生かされています。純米酒は酒匠により「二十一世紀の酒二十選」に選ばれました。大吟醸からにごり酒、辛口の地酒まで幅広い商品を揃えています。

見学・購入

蔵見学

あり(要事前確認)

直売所

醸造元での直売のほか、池田町ハーブセンターでも取り扱われています。

補足

小さな蔵のため、対応するスタッフが不在の際にはお問い合わせへのお返事が遅くなることがあります。定休日は毎週水曜・木曜・土日祝日です。オンラインショップは一時的に休止しており、注文は電話とメールで受け付けています。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

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出典

sake-fukugen.com / ikeda-kanko.jp / g-call.com / shinyama-miz.jp / sakenomy.jp / sake-times.com / go-nagano.net

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