SAKE BREWERY — GIFU

中島醸造

岐阜県瑞浪市土岐町7181-1 1702年創業

紹介

1702年(元禄15年)、初代・中島小左衛門用信が年貢米を活かして酒造りを始めたことに始まる岐阜県瑞浪市の老舗酒蔵です。長年地元で親しまれてきた銘柄「始禄」に加え、2000年には初代の名を冠した看板銘柄「小左衛門」を立ち上げました。仕込み水には地元・屏風山(びょうぶざん)から流れるミネラル豊かな伏流水を使用。地元瑞浪産の酒米をはじめ多種多様な酒造好適米を使い分け、直汲み・生酛・熟成酒・貴醸酒など多角的なアプローチで食中酒としての日本酒を醸しています。自社社員のみでの醸造体制や地元農家と連携した原料米作りにも注力。「小左衛門」は全国新酒鑑評会やワイングラスでおいしい日本酒アワードで受賞歴を重ねるほか、ANAビジネスクラスの機内酒に採用されるなど、国内外で高い評価を得ています。

歴史

現在は岐阜県瑞浪市に蔵を構える中島醸造の歴史は、元禄十五年(1702年)に始まります。初代・中島小左衛門用信が、当時の年貢米を有効に活かすかたちで酒造りを始めたのが起こりで、蔵に古くから伝わる銘柄「始禄」は、この元禄年間の創業にちなんで名付けられました。

昭和二十八年(1953年)には十二代目が株式会社を設立し、家業としての酒造りを近代的な経営体制へと移行させました。平成に入ってからは特定名称酒の比率を高める方針へと舵を切り、古酒づくりにも着手します。そして創業三百年を目前に控えた西暦二〇〇〇年、初代の名を冠した新銘柄「小左衛門」を立ち上げました。淡麗辛口が主流だった当時の流れとは一線を画し、米の旨味をしっかりと感じさせる味わいを打ち出したこの銘柄は蔵の看板として定着し、翌年には創業三百周年を迎えています。

現在の代表者は中野孝彦氏です。平成十六年(2004年)には季節雇いの杜氏や蔵人に頼らず、自社の社員だけで酒を仕込む体制を整えました。平成十九年(2007年)には海外への輸出も始まり、小左衛門は国内にとどまらず世界の食卓でも味わわれるようになりました。平成三十年(2018年)には新たな蔵を設けて冬季造りから四季醸造へと切り替え、一年を通じて安定した品質の酒を届けられる生産体制を築いています。

酒造り

仕込み水には、蔵の近くにそびえる屏風山(びょうぶざん)から流れ出る伏流水を使用しています。屏風山の稜線沿いにある黒の田湿地を水源とするこの水はミネラル分を豊かに含む中軟水で、小左衛門の味わいの骨格を支えています。米づくりにも力を入れており、平成十四年(2002年)からは地元瑞浪産の米を取り入れ、生産者と直接向き合いながら山田錦や愛山、雄町、美山錦、五百万石など多彩な酒造好適米を仕込みごとに使い分けています。

平成二十一年(2009年)からは、乳酸を人工的に添加せず蔵に棲みつく乳酸菌の力で酒母を育てる生酛造りにも取り組んでいます。仕込みは純米大吟醸から無濾過生原酒まで幅広く、日本酒に日本酒を仕込んで甘みとコクを引き出す貴醸酒や、年月をかけて熟成させた古酒も手がけており、一本ごとに異なる個性を作り分けているのが特徴です。

こうした酒造りは数々の評価につながっています。全国新酒鑑評会には平成二十六酒造年度(2015年発表)に初めて出品し、「始禄」の銘柄で金賞を受賞、その後も平成二十九酒造年度(2018年発表)まで四年連続で金賞に輝きました。令和七酒造年度(2026年発表)の同鑑評会でも入賞を果たしています。名古屋国税局酒類鑑評会でも、令和七年度(2025年発表)に「小左衛門 純米 寿司ラベル」が燗酒の部で優等賞を受賞しました。2022年のワイングラスでおいしい日本酒アワードでは、メイン部門で「小左衛門 特別純米 信濃美山錦」と「小左衛門 大吟醸」が、プレミアム大吟醸部門で「小左衛門 純米大吟醸 別誂え」がそれぞれ金賞を受賞したほか、日本酒を再仕込みした貴醸酒「始禄 再仕込み貴醸酒」がプレミアム純米部門で最高金賞を獲得しました。全日空のビジネスクラスでは、機内酒として小左衛門が提供されたこともあります。

蔵データ

所在地

岐阜県瑞浪市土岐町7181-1

創業

1702年(岐阜県)

公式サイト

kozaemon.jp

代表銘柄

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小左衛門:創業者の名を冠した蔵の看板銘柄で、西暦二〇〇〇年に淡麗辛口全盛の時代へ一石を投じるかたちで誕生しました。米の旨味をしっかりと感じさせる旨口が持ち味で、純米大吟醸から無濾過生原酒まで幅広いラインナップを展開しています。全国新酒鑑評会やワイングラスでおいしい日本酒アワード、Kura Masterでの受賞歴を重ね、全日空のビジネスクラスで機内酒として提供されたこともあります。

始禄:蔵の創業期にあたる元禄年間にちなんで名付けられた、歴史ある銘柄です。全国新酒鑑評会には始禄の名で出品され、平成二十六酒造年度から四年連続で金賞を受賞した実績を持ちます。現在は柚子やかぼすを使った日本酒ベースのリキュールとして商品化されているほか、日本酒を再仕込みして仕上げる貴醸酒がワイングラスでおいしい日本酒アワードで最高金賞に輝いています。

おりがらみ 桜ラベル:小左衛門の季節限定商品として三月頃に発売される純米吟醸で、おりがらみならではのうっすらとした白濁と、瑞々しくなめらかな口当たりが持ち味です。滑らかで締まりのある旨みとメロンを思わせる香りが感じられ、桜花の淡く透明感のある色合いを表現した桜ラベルの名の通り、一年のうちこの時期だけ味わえる一本です。

見学・購入

蔵見学

なし

直売所

蔵直売所での小売販売と試飲が可能です。平日は通常営業、土曜日は小売販売のみの営業で、日曜日・祝日は定休日となっています。

補足

蔵見学は一般には受け付けていません。敷地内にはコーヒースタンド「Comet Coffee 瑞浪店」があります。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

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出典

japansake.or.jp / kozaemon.jp / sake-times.com / concept-workers.com / nrib.go.jp / jp.sake-times.com / finesakeawards.jp / kyouno.jp / gifu-sake.or.jp / tajimi.goguynet.jp / kuramaster.com

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