SAKE BREWERY — GIFU
渡辺酒造店
紹介
岐阜県飛騨市に位置する渡辺酒造店は、明治3年(1870年)に創業した老舗酒蔵です。創業者が旅先で出会った美酒の味わいに感銘を受け、飛騨の地で酒造りを始めたと伝えられています。店舗や主屋をはじめとする歴史ある建築物は、国の登録有形文化財に指定されています。
酒造りにおいては、飛騨山脈の伏流水と地元の酒造好適米「飛騨ほまれ」などを原料に使用し、伝統的な手作業による製法を守り続けています。主力銘柄の「蓬莱」をはじめ、「非売品の酒」「蔵元の隠し酒」「飛騨のどぶ」「初汲み」など、独自性あふれる多様な限定酒や番外品を開発・展開しています。また、もろみに吉本新喜劇を聴かせる「お笑いパワー発酵」を取り入れるなど、ユニークな手法でも知られています。
国内外のコンテストにも積極的に出品しており、世界的な酒類品評会「IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)」での受賞歴や、「世界酒蔵ランキング2020」における第1位獲得など、国内外で非常に高い評価を受けています。
歴史
渡辺家の始まりは享保17年(1732年)、初代・渡邉久右衛門が「荒城屋」の屋号で商いを始めたことに遡ります。2代目久右衛門は両替業を営むかたわら、飛騨で生産される生糸を京都へ売り込む商いにも携わり、家業を発展させました。
酒造りが始まったのは明治3年(1870年)、5代目・渡邉久右衛門章の代のことです。生糸の商用で京都へ出向いた折に口にした酒の味わいが忘れられず、故郷である飛騨古川の地に酒蔵を興したと伝えられています。出来上がった酒は評判を呼び、これを愛でる酒宴で謡曲「鶴亀」の一節にちなみ、不老長寿と繁栄をもたらす縁起の良い名として「蓬莱」の銘が与えられました。
明治から大正、昭和にかけては全国の銘醸地へ蔵人を送り技術を磨き、品評会への出品と入賞を重ねながら酒質を高めていきました。若山牧水をはじめとする文人にも愛飲されたと伝えられており、飛騨を代表する地酒としての評価を確立していきました。店舗や主屋をはじめとする蔵の建物群は、こうした歩みを物語る歴史的建造物として国の登録有形文化財に指定されています。
現在は9代目蔵元・渡邉久憲が、杜氏の北場広治とともに酒造りを担っています。数値や理屈だけに頼らず、米の「いのち」を生かすようにまっすぐ醸すという考え方を大切にし、創業以来の手仕事による酒造りを受け継いでいます。
酒造り
仕込み水には、飛騨山脈からの伏流水を敷地内の井戸から汲み上げて使用しています。原料米は酒造好適米「ひだほまれ」を中心に、山田錦なども用いており、代表的な純米吟醸クラスでは精米歩合55%前後まで磨いています。
醸造では古くから使われてきた木製の道具を用い、蔵人が直に香りや手触りで状態を確かめながら仕込む手作業を大切にしており、量産型の設備に頼らない造りを貫いています。製造期間は例年10月から翌年4月までに限られ、この期間内で一升瓶換算55万本分を仕込んでいます。
季節限定・数量限定の企画にも力を入れており、朝しぼった酒をすぐに瓶詰めして一回火入れのうえ氷冷貯蔵する「初汲み」シリーズなど、鮮度を生かした商品づくりにも取り組んでいます。国内外の品評会にも積極的に出品しており、IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)をはじめとする受賞歴があります。
蔵データ
代表銘柄
[PR] 本セクションは楽天アフィリエイトのリンクを含みます。
- 非売品の酒
- 初汲み51
- 蔵元の隠し酒
蓬莱:主力銘柄「蓬莱」は、能楽「鶴亀」に謡われる不老長寿の理想郷にちなんで名付けられました。ひだほまれ米を使った純米吟醸などがラインナップの中心で、しぼりたてを瓶詰めして氷冷貯蔵する「初汲み」は、杜氏・北場広治の酒造り人生の節目を記念して毎年発表される季節限定酒です。
非売品の酒:首都圏の高級料亭向けに仕込まれていた原酒をもとに、蔵のVIP来客向けとして保存されてきた限定酒です。国産米を精米歩合55%まで磨き、もろみを低温で長期熟成させてアルコール分を18%まで高めた吟醸原酒で、全国3,500本限定で流通しています。冷やまたはオンザロックでの飲用が勧められています。
蔵元の隠し酒:蔵元が来客用にリザーブしてきた限定酒で、予約だけで売り切れることもある一本です。少量ずつゆっくりと発酵させる昔ながらの製法で仕込まれ、辛口でありながら米由来の甘みと旨味が感じられる、芯のある芳醇な味わいに仕上がっています。新聞紙で包み光を遮断するなど、鑑評会出品酒と同様の貯蔵管理で蔵出しされています。
飛騨のどぶ:発酵を終える直前のもろみをそのまま瓶に詰めた、飛騨に伝わるにごり酒です。国産米を精米歩合70%で使用し、アルコール分17.8度・日本酒度マイナス15の甘口で、濃厚な甘みと旨みが特徴です。冬季限定で仕込まれており、全国燗酒コンテストで2021年から2024年まで連続して金賞を受賞しています。
見学・購入
あり(要事前確認)
飛騨市古川町壱之町の本店で直売しており、営業時間は9時から16時までです。
蔵見学は毎週水・木・金曜日(大型連休を除く)に実施しており、料金は1人2,000円(20歳未満は保護者同伴に限り無料)、所要時間は約1時間、定員10名で予約優先です。予約・問い合わせは電話で受け付けています。
見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。
同じ岐阜県の酒蔵
出典
city.hida.gifu.jp / guidoor.jp / sake-times.com / jizake-japan.com / hida-kankou.jp / japansake.or.jp / sake-hourai.co.jp / watanabeshuzouten.com / sakenomy.jp / andtrip.jp
本ページは自動収集した情報を編集したものです。内容の正確性を保証するものではありません。