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千代菊

代表銘柄:千代菊

岐阜県

GIFU

1738年創業

千代菊の建物
千代菊の建物(2026年撮影)「Chiyogiku 20260504 015400994-2.jpg」 — 写真:Suikotei / CC BY 4.0縮小・WebP変換

1738年(元文3年)に7代目坂倉又吉により創業された岐阜県羽島市の酒蔵です。創業当初の酒名は「薄紅葉」でしたが、江戸後期の文化年間に「千代菊」と改名したと伝わります。

仕込み水には、地下128mから汲み上げる清流・長良川の伏流水を使用しています。酒造りの特徴として、伝統的な手造りの「小造り」と安定生産を行う「大造り」を使い分けており、小造りでは蓋麹法による麹造りを行っています。また、地元農家と連携してアイガモ農法による有機栽培米を使用した酒造りにも取り組んでいます。

身近に寄り添い普通に愛される「平凡の銘酒」を標榜し、代表銘柄「千代菊」のほか「光琳」などを製造しています。主な受賞歴として、令和3年に「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」のプレミアム大吟醸部門で「純米大吟醸 光琳翔鶴」が金賞を受賞しています。

千代菊の歩み

美濃国竹ヶ鼻村に居を定めた坂倉家は、安土桃山時代からこの地に続く家柄です。元文3年(1738年)に七代目当主の坂倉又吉が酒造りを始めました。冬は伊吹おろしの冷気が満ち、清流・長良川の地下水が豊富に湧き、濃尾平野の穀倉地帯の中央に位置することが、酒造りに最適だと見込まれたのです。当時の酒名は「薄紅葉」で、淡麗でまろやかな酒だったと伝わります。

現在の代表銘柄「千代菊」は、江戸後期の文化年間(1804〜1818年)、異国船の来航で世情が騒がしくなるなか、九代坂倉又吉が日本の弥栄を願って名付けたと伝わります。永遠を表す「千代」と日本の象徴である「菊」を合わせた名前です。大吟醸の銘柄「光琳」は、十五代坂倉又吉が尾形光琳の作風に惚れ込み、国宝「紅白梅図屏風」を意匠にあしらった「光琳 紅白梅」を発売したことが始まりです。

蔵は羽島市竹鼻町の商店街の中にあります。この商店街はかつて織物産業で栄え、千代菊は昔から商店街の象徴として、各店で酒が扱われ、催しや祭りの中心にもなってきました。社名は千代菊株式会社で、2026年時点の会長は坂倉吉則、代表取締役社長は山岸逸人です。酒質は「平凡の銘酒」を標榜し、親友や家族のように身近にあって、違和感なく普通に愛される酒を目指しています。

受賞では、昭和46年に国税庁醸造試験所の全国金賞が5回目となり、その後も昭和48年、50年、52年、53年、54年、55年、56年、58年、63年と重ね、平成11年に15回目の金賞を受賞しました。東京農業大学の品評会では、昭和46年に3度目、昭和50年に4度目、昭和51年に5度目の金賞を受け、昭和48年にはダイヤモンド賞も受賞しています。日本醸友会名古屋支部の鑑評会では、連続10回(昭和46年・54年)、連続15回(昭和57年)、連続20回(昭和59年)の受賞を表彰されています。

また、越後杜氏のトップ優等賞を昭和55年と62年に受けています。

全国新酒鑑評会では、平成16年と平成19年にも「光琳」が入賞しました。名古屋国税局酒類鑑評会では、平成16年の第52回で吟醸酒の部の光琳が入賞しました。優等賞は、平成18年が吟醸酒の部の光琳、平成19年が有機純米酒と特醸千代菊、平成27年が特醸、平成29年・平成30年・令和元年が純米酒の部の有機純米酒(3年連続)、令和2年が燗酒の部の光琳 有機純米酒です。令和4年度は純米吟醸酒の部で光琳翔鶴が優等賞でした。

全国酒類コンクールでは、平成18年の純米酒の部で「田翁」が1位、平成19年に純米酒部門で「田翁」がグランプリ、有機純米酒が1位となり、その後も有機純米吟醸、特醸千代菊、光琳大吟醸などが1位に輝いています。全国燗酒コンテストでは平成27年・29年、令和元年・2年に金賞を受賞しました。ワイングラスでおいしい日本酒アワードでは、2019年(平成31年)にプレミアム純米部門で「純米吟醸 すずめと雄町」、令和3年にプレミアム大吟醸部門で「純米大吟醸 光琳翔鶴」が金賞です。

Kura Masterでは令和3年に「うさぎと山田錦」、令和6年に「Life」、令和7年に「純米吟醸 すずめと雄町」がプラチナ賞に選ばれ、令和4年には古酒部門で「千代菊 盛田 1980」が金賞を受賞しました。この酒はワイン酵母で醸した原酒を蔵内で四十年以上熟成させた古酒(2022年時点の説明)で、同年のミラノ酒チャレンジ2022でもスペシャル部門の利き酒部門でテイスティング賞の金賞を受けています。令和3年には全米日本酒歓評会の純米酒部門で「ねこと朝日米」が金賞を受賞しました。

酒造りの特徴

仕込み水は、濃尾平野の豊かな水資源である清流・長良川の伏流水を、地下128mから汲み上げたものです。とても軟水で、酵母や醪の発酵がおだやかになり、優しい味わいの酒に仕上がります。羽島市は木曽川・長良川・揖斐川が形づくった肥沃な平野の中央に位置し、冬は乾いた晴天が続いて伊吹おろしの冷たい風が吹くため、気温が低く、酒造りに適した環境が整っています。

酒造りの大きな特徴は、「小造り」と「大造り」の造り分けです。小造りは、洗米・酒母造り・麹造りまでをすべて徹底した手造りで行い、手間のかかる蓋麹法での麹造りも続けています。大吟醸・純米吟醸・吟醸・純米の造りはこの手造りで行い、ひと仕込みの総米は400〜1500kgです。大造りは機械を活用して主に普通酒を造り、ひと仕込みは5〜7トンで、安定した変わらない味を追求しています。小造りは創業当時から続く手作業の酒造りを守るために、大造りは変わらない味を届けるために始まりました。

大造りで使う設備には、2017年の取材時点で約50年前に造られた千代菊オリジナルの機材もありました。

原料米は地元岐阜県産の米にも力を入れており、岐阜県産の酒造好適米「ひだほまれ」を使った純米吟醸などがあります。ひだほまれは溶けやすい反面、米が割れやすく扱いに注意が要りますが、2017年の取材で杜氏の片野義人さんは、地元の米だからハードルが高くても使いたいと話しています。新米新酒には、岐阜羽島で栽培された減農薬・減化学肥料の特別栽培米あきたこまちを使い、酵母は協会901号です。片野杜氏は越後杜氏の下で20年以上学んだ経験を持ちます。

有機米による酒造りも続けています。1998年から、地元のアイガモ農法による有機米の栽培農家とともに「羽島体験プロジェクト」を立ち上げ、田植え・稲刈り・酒仕込みを体験するイベントとして毎年開催しています。アイガモ農法は、田んぼにアイガモを放して雑草や害虫を除く無農薬の栽培法です。アイガモ農法の有機米で醸す「光琳 有機純米吟醸酒」のほか、有機米を使った「光琳 有機純米酒」もこだわり商品として展開しています。さらに、辛口白ワインのような純米酒「Life」や瓶内二次発酵の「千代菊スパークリング」も手がけています。

代表銘柄

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千代菊

代表銘柄の「千代菊」は、永遠を表す「千代」と日本の象徴である「菊」を合わせた名で、江戸後期の文化年間に名付けられたと伝わります。甘からず辛からず、呑み飽きしない「平凡の銘酒」を掲げ、地元の食卓に寄り添う味わいです。本醸造の「特醸千代菊」は全国酒類コンクールの本醸造部門で平成20年と25年に1位となり、全国燗酒コンテストでも金賞を重ねています。秋の新米新酒は地元産の特別栽培米あきたこまちを使った生酒です。

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見学・購入

直売所
直売所は羽島市竹鼻町2733の千代菊小売部です。営業時間は9:00〜17:00で、土・日・祝は休みです。オンラインストアもあります。
補足
春と秋の年2回、蔵開きを開催しています。原酒の量り売りや各種試飲・販売、地元企業の出店などがあります。アイガモ農法の田植え・稲刈り・酒仕込みを体験できる「羽島体験プロジェクト」も毎年行っています。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
岐阜県羽島市竹鼻町2733
創業
1738年
公式サイト
chiyogiku.co.jp

出典

hashimakanko.jp / wikipedia.org / chiyogiku.co.jp / sakagura-press.com / smrj.go.jp / sakemuseum.com / kankou-gifu.jp / nta.go.jp / jp.sake-times.com / sakenomy.jp / sake-supporters.fubu.jp

本ページは自動収集した情報を編集したものです。公開資料に基づく記事で、現地取材・実飲による評価ではありません。内容に関するご指摘はお問い合わせへお寄せください。