SAKE BREWERY — HYOGO

江井ヶ嶋酒造

兵庫県明石市大久保町西島919番地 1679年創業

紹介

兵庫県明石市にある江井ヶ嶋酒造は、1679年(延宝7年)に創業し、1888年(明治21年)に設立された総合酒類メーカーです。代表銘柄に「神鷹」のほか、限定流通酒として復活させた「日本魂」などがあります。明治時代には品質保持のため自社製瓶工場を建設し、全国に先駆けて一升瓶詰めの清酒を発売しました。また、1919年(大正8年)には洋酒の製造免許を取得し、ウイスキーや焼酎、ワインなど幅広い酒類を手掛けています。敷地内には明治・大正・昭和にかけて建築された7つの木造蔵が現存しており、現在もすべての蔵が製造や保管に使用されている全国的にも珍しい歴史的環境を保っています。仕込み水には良質な地下水を用い、近年では室町時代の伝統的な醸造法である「水酛(みずもと)仕込み」を取り入れるなど、丁寧な酒造りを進めています。

歴史

江井ヶ嶋酒造の酒造りは江戸時代の延宝年間にさかのぼります。延宝7年(1679年)、卜部家が酒造株の鑑札を取得し、酒造高50石の酒造りを始めたことが同社のルーツとされています。以来、兵庫県明石市大久保町の地で酒造業を営んできました。

明治21年(1888年)、資本金3万円で江井ヶ嶋酒造株式会社として法人化しました。創業時からの商標が「日本魂」で、明治27年(1894年)に「百合正宗」、明治28年(1895年)に「神鷹」を商標登録しています。明治32年(1899年)には業界に先駆けて自社製瓶工場を設置し、「日本魂」の一升瓶詰め清酒を発売しました。瓶詰めによる品質保持と偽造防止を両立させたこの取り組みは、当時の清酒業界において先進的な事例となりました。

明治22年(1889年)から昭和34年(1959年)にかけて、敷地内には7棟の木造蔵が順次建設されました。一番蔵・四番蔵(明治22年)、二番蔵(明治24年)、三番蔵(明治29年)、五番蔵(明治43年)、六番蔵(大正7年)、七番蔵(昭和34年)がそれぞれ竣工し、いずれも現在まで製造・貯蔵に使用され続けています。また大正8年(1919年)には蒸留工場を竣工させ、焼酎、みりん、ウイスキー、ブランデーの製造を開始しました。大正10年(1921年)には白玉ホワイトワインを発売し、日本酒に加えて洋酒・ワインを手掛ける総合酒類メーカーとしての体制を築いています。

昭和38年(1963年)には山梨県北杜市にワイナリーを新設して「シャルマンワイン」の製造を開始したほか、昭和59年(1984年)には本社敷地内に新たなウイスキー蒸留所を竣工させました。清酒「神鷹」「日本魂」を中心に据えながら、ウイスキー「あかし」やワインなど幅広い酒類を製造する体制は現在も続いています。

酒造り

仕込み水には、六甲山系の花崗岩層と海岸部の貝殻層を通って湧き出る地下水を使用しています。原料米には兵庫県の播州平野で収穫される良質な酒米(播州米)を用い、公式サイトでは「酒造りは和に始まり、和に終わる」という考え方のもと、蔵人同士の連携を重視した酒造りを行っていると説明しています。

近年は、室町時代に用いられていたとされる伝統的な醸造法「水酛(みずもと)仕込み」を取り入れています。生米を水に浸して自然の乳酸菌を育てた「そやし水」を用いて酒母を仕込む古来の製法で、限定流通銘柄「日本魂」シリーズの個性的な味わいの土台となっています。

蔵データ

所在地

兵庫県明石市大久保町西島919番地

創業

1679年(兵庫県)

公式サイト

www.ei-sake.jp

代表銘柄

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神鷹:「神鷹」は江井ヶ嶋酒造の主力銘柄で、大吟醸から普通酒まで幅広い価格帯を量販店中心に展開しています。兵庫県産山田錦を精米歩合35%まで磨いた「神鷹大吟醸35」は、平成30年・令和元年・令和3年の全国新酒鑑評会で金賞を受賞したほか、IWC2022のSAKE部門大吟醸酒の部でゴールドメダルを獲得しています。

日本魂:「日本魂(やまとだましい)」は創業当初からの商標を受け継ぐ銘柄で、現在は地酒専門店との直接取引に限定して流通する限定ブランドとして展開されています。室町時代の製法とされる水酛仕込みによる無濾過生原酒を中心に、日本酒度-57の極甘口で酵母無添加の蔵付き酵母を用いる「水酛甘露」など、個性的な味わいの商品を揃えています。

見学・購入

蔵見学

あり(要事前確認)

直売所

清酒・ウイスキーはオンラインショップ「shop.ei-sake.jp」で購入できるほか、山梨ワイナリーのワインは「shop.charmant-wine.com」で販売しています。見学ツアーの参加者はテイスティングルームで限定商品を購入することも可能です。

補足

見学ツアーは要予約(予約フォームまたは電話078-946-1001)で、週1回程度・午後2時から約1時間半、資料館・清酒蔵・ウイスキー蒸留所・貯蔵庫を巡ります。定員は15名前後(1グループ4名まで)で、8名以上の場合は事前相談が必要です。構内禁煙、運転者は飲酒不可、車いす利用の場合は事前相談が必要です。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

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出典

kuramotokai.com / ei-sake.jp / yokoso-akashi.jp / japansake.or.jp / nobori-sake.com / wikipedia.org / edi.akashi.hyogo.jp / harima-sake.jp / sakagura-press.com / jwic.jp / saketime.jp

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