SAKE BREWERY — HYOGO

白鶴酒造

兵庫県神戸市東灘区住吉南町4丁目5-5 1743年創業

紹介

1743年(寛保3年)に創業した、兵庫県神戸市東灘区(灘五郷・御影郷)に本社を置く酒蔵です。代表銘柄の「白鶴」をはじめ、発泡清酒「淡雪」、伝統技法を生かした「杜氏鑑」、独自酵母と白麹を用いて白ワインのような軽やかな味わいに仕上げた純米酒「Hakutsuru Blanc」など、多彩な商品を展開しています。酒造りには六甲山系の水(宮水)や厳選された酒米が使われており、10年以上かけて自社開発した独自の酒米「白鶴錦」の栽培・醸造にも取り組んでいます。設備を活かした四季醸造を行う一方で、冬期には専用の酒蔵で伝統的な製法による大吟醸造りを行っています。また、敷地内には大正時代初期建築の旧酒蔵を改装した「白鶴酒造資料館」があり、昔ながらの酒造りの道具や工程の展示・解説を公開しています。

歴史

白鶴酒造の創業は1743年(寛保3年)で、材木屋治兵衛が酒造業を始めたことに始まります。当初は屋号のみで営業していましたが、1747年(延享4年)に酒銘「白鶴」と命名され、以後この名が銘柄として受け継がれています。創業家である嘉納家は灘五郷のうち御影郷を拠点とし、菊正宗酒造の嘉納家とも祖を同じくする家系です。

明治時代に入ると事業は拡大し、1869年(明治2年)に大阪横堀に嘉納直売店を開業、1878年(明治11年)には瓶詰酒を発売しました。1885年(明治18年)に商標「白鶴」を登録し、1897年(明治30年)には経営体制を嘉納合名会社に改組しています。1900年(明治33年)のパリ万国博覧会への出品を経て、1901年(明治34年)には一升瓶詰を発売。大連支店(1909年)、青島出張所(1914年)、東京支店(1915年)、神戸支店(1918年)と国内外に販売網を広げました。

昭和期に入り、1927年(昭和2年)に昭和酒造株式会社を設立、1947年(昭和22年)には嘉納合名会社と昭和酒造株式会社を合併し、現在の白鶴酒造株式会社が発足しました。1964年(昭和39年)には四季醸造を担う本店三号工場が竣工。1979年(昭和54年)には日本酒業界で初めてコーポレートアイデンティティ(CI)を導入し、1982年(昭和57年)には大正期に建てられた酒蔵を活用した白鶴酒造資料館を開館しています。

平成以降も歩みは続き、独自開発の酒米「白鶴錦」が2007年(平成19年)に品種登録され、2012年(平成24年)には灘魚崎工場が竣工しました。2015年(平成27年)には酒米の自社栽培を担う白鶴ファーム株式会社を設立し、2019年(令和元年)には欧州法人を設立するなど、海外展開にも取り組んでいます。

酒造り

白鶴酒造は灘五郷のうち御影郷に蔵を構え、六甲山系から湧き出る伏流水を仕込み水として使用しています。ミネラル分を多く含むこの水は発酵を力強く進める性質を持ち、古くから酒どころとして知られる灘の水質を受け継いでいます。

1964年に竣工した本店三号工場では設備を生かした四季醸造を行い、定番酒を年間を通じて安定供給しています。一方で冬季には専用の酒蔵で杜氏や蔵人による伝統的な製法での大吟醸造りも継続しており、四季醸造と伝統醸造を併用する体制をとっています。

自社開発の酒米「白鶴錦」は、山田錦の両親である「山田穂」(母) と「渡船2号」(父) を交配させて1995年に開発に着手しました。数百系統に及ぶ米の中から優れた系統を選抜・固定する栽培を重ね、8年後の2003年に山田錦に匹敵する品種を完成させ、2007年2月20日に農林水産省へ正式に品種登録されました。大粒で心白が大きく、雑味の元となるタンパク質や脂質が少ないうえ、稲の背丈が低く倒伏しにくいという栽培上の利点も持っています。2015年には自社栽培を担う白鶴ファーム株式会社を設立し、兵庫県丹波篠山市で栽培を行っています。

蔵データ

所在地

兵庫県神戸市東灘区住吉南町4丁目5-5

創業

1743年(兵庫県)

公式サイト

www.hakutsuru.co.jp

代表銘柄

[PR] 本セクションは楽天アフィリエイトのリンクを含みます。

白鶴:主力ブランド「白鶴」の中でも最大の販売量を誇るのが、1984年9月18日に発売された「白鶴 まる」です。発売当時主流だったアルコール度数15%よりやや低い13%のマイルドタイプとして開発され、日常に寄り添う手頃な価格と安定した品質で全国的な支持を集め、売上No.1のパック酒として長年親しまれています。

淡雪:発泡性日本酒「白鶴 淡雪スパークリング」は自社開発酵母を用い、マスカットや梨を思わせるフルーティーな香りとやさしい泡立ちが特徴です。アルコール分5%、日本酒度-58の甘口タイプで、2025年2月にはより爽やかでジューシーな味わいへとリニューアルされました。ワイングラスでおいしい日本酒アワード2026のスパークリングSAKE部門で金賞を受賞しています。

杜氏鑑:「白鶴 杜氏鑑」は兵庫県産山田錦を原料米に用い、六甲山系の伏流水と丹波流の醸造技法で仕込まれる流通限定酒です。アルコール分は15%以上16%未満で、冷やしてから燗まで幅広い温度で楽しめる中口の味わいです。全国熱燗コンテスト2023のお値打ちぬる燗部門で金賞を受賞しました。ラベルには水仙・椿・桜・藤という冬から夏に咲く四つの花が描かれています。

Hakutsuru Blanc:「Hakutsuru Blanc」は清酒酵母とワイン酵母を交配したハイブリッド酵母を用いた純米酒で、白ワインのような軽やかな飲み心地とフルーティーな香りが特徴です。アルコール分8%、日本酒度-50、酸度4.2と低アルコールで爽やかな酸味を持ち、2023年2月に飲食店専用から一般発売され、2024年8月には300mlサイズも追加されました。

見学・購入

蔵見学

あり(要事前確認)

直売所

資料館併設の売店では、ここでしか購入できない限定酒や酒粕を使った甘酒ソフトクリーム、化粧品などを販売しており、無料試飲コーナーのほか有料での高級酒試飲も楽しめます。

補足

白鶴酒造資料館は大正期に建てられた酒蔵を活用した施設で、10名未満なら予約不要の自由見学が可能です。開館時間は9:30〜16:30(入館は16:00まで)、入館料は無料。お盆や年末年始などに休館日があります。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

同じ兵庫県の酒蔵

出典

sakedata.jp / hakutsuru.co.jp / wikipedia.org / kato-yamadanishiki-sake.jp / e-hakutsuru.com / sakenomy.jp / the-kansai-guide.com / ja.wikipedia.org

本ページは自動収集した情報を編集したものです。内容の正確性を保証するものではありません。