SAKE BREWERY — HYOGO

下村酒造店

兵庫県姫路市安富町安志957 1884年創業

紹介

明治17(1884)年創業、兵庫県姫路市安富町に所在する酒蔵です。代々伝わる「手造りに秀でる技はなし」という家訓を守り、機械化や大量生産を行わずに伝統的な手造りによる酒造りを貫いています。平成20(2008)醸造年度からは、醸造用アルコールなどを一切添加せず、米・米麹・水のみを原料とする「全量純米蔵」となりました。仕込み水には雪彦山系の清冽な林田川の伏流水を使用し、原料米には地元・安富町産の「兵庫夢錦」や兵庫県産「山田錦」などを用いています。1993年(平成5年)に代表銘柄である「奥播磨」を誕生させ、同年の全国新酒鑑評会で金賞を受賞しました。無ろ過方式や瓶貯蔵、伝統的な山廃仕込みや槽搾り(佐瀬式槽搾り)を取り入れ、お米本来のしっかりとした旨味とキレのある酸味が調和した、食中酒やお燗に適した酒造りを行っています。

歴史

下村酒造店は明治17年(1884年)、兵庫県姫路市安富町安志の地に創業した酒蔵です。安富町は播州平野の北西部に位置し、九割ほどを山林に囲まれ、清冽な水と良質な酒米に恵まれた土地です。創業以来「手造りに秀でる技はなし」という家訓を守り続け、機械化や大量生産に頼らない伝統的な手造りによる酒造りを行っています。

かつては旧銘柄「白影泉」や「宮の井」を醸造し、灘の大手メーカー向けに酒を供給する桶売りも行っていたとされます。6代目の下村裕昭氏が蔵を継いだ当時も、こうした桶売り中心の経営が続いていました。

転機となったのは、但馬流の名杜氏・高垣克正氏を杜氏に迎えたことです。高垣氏の指導のもと、平成5年(1993年)には兵庫県産山田錦を100%使用した特定名称酒のみで構成される新ブランド「奥播磨」を立ち上げ、誕生の年に全国新酒鑑評会で金賞を受賞しました。翌平成6年(1994年)には山廃仕込みにも挑戦し、蔵の酒質の幅を広げています。高垣氏は「教えられることは何でも教える」との方針で蔵人を指導し、平成14年(2002年)に引退しました。

平成20(2008)醸造年度からは、醸造用アルコールなどを一切添加しない全量純米蔵となりました。高垣氏の引退後は下村元基氏が醪造りを担い、令和2年(2020年)に社長に就任しています。令和5年(2023年)には、都美人酒造で16年間杜氏を務めた山内邦弘氏が新たな杜氏として着任し、現在の酒造りを支えています。

酒造り

下村酒造店の酒造りは、家訓「手造りに秀でる技はなし」のもと、機械に頼らず蔵人の感覚を重視して行われています。原料米は兵庫県産山田錦のほか、安富町産の酒米「兵庫夢錦」を6〜7割ほどの比率で使用し、仕込み水には雪彦山系に発する林田川の伏流水を用いています。

搾りには伝統的な佐瀬式槽搾りを採用し、48時間ほどの時間をかけてゆっくりと搾ることで、米の旨味を丁寧に引き出しています。仕込み方は速醸系では協会9号酵母、山廃系では協会7号酵母を中心に用い、香りの高さよりも米由来の味わいを重視した酒質を目指しています。

搾った酒は無ろ過のまま瓶詰めし、複数の冷蔵設備で温度管理をしながら3〜5年程度の瓶貯蔵で熟成させています。こうして生まれる酒は、冷やして飲むよりも常温や燗にした際にしっかりとした旨味と酸味の調和が際立つ、食中酒・燗酒向きの味わいに仕上がります。

蔵データ

所在地

兵庫県姫路市安富町安志957

創業

1884年(兵庫県)

公式サイト

okuharima.jp

代表銘柄

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奥播磨:奥播磨は平成5年(1993年)に誕生した代表銘柄で、誕生の年に全国新酒鑑評会で金賞を受賞しました。兵庫県産山田錦や地元安富町産の兵庫夢錦を用い、醸造用アルコールなどを添加しない純米酒のみで構成されています。伝統的な佐瀬式槽搾りで48時間かけてゆっくりと搾り、無ろ過のまま瓶貯蔵で3〜5年ほど熟成させることで、お米本来の旨味としっかりとした酸味が調和した、常温や燗で真価を発揮する食中酒に仕上げています。

宮の井:宮の井は、下村酒造店が奥播磨とは別に手がける銘柄です。現在は純米吟醸として醸造されており、家訓「手造りに秀でる技はなし」のもと、機械化に頼らない伝統的な製法で仕込まれています。看板銘柄の奥播磨とはまた違う、蔵の歩みを伝える銘柄として販売が続けられています。

白影泉:白影泉は山廃仕込みの純米酒で、兵庫県産山田錦を五割五分まで磨いて醸されています。山廃ならではのしっかりとした酸味とミネラル感のある骨太な味わいが特徴で、長期熟成によりお米本来の旨味がさらに引き出されます。冷やすよりも常温や燗でゆっくりと楽しむのに向いており、開栓後も時間の経過とともに味わいが変化していく熟成酒として位置づけられています。

喜八:奥播磨 純米吟醸 喜八は、精米歩合55%、アルコール度数15〜16%程度に仕上げられた純米吟醸酒です。下村酒造店の家訓である手造りの精神を受け継ぎながら、香りよりも米の旨味を重視した味わい重視の一本として醸されています。燗にしても持ち味が生きる酒質です。

見学・購入

蔵見学

なし

直売所

蔵に直売所を併設しており、月・火・金・土曜は10時〜18時、日曜は10時〜17時に営業しています。定休日は水・木曜で、駐車場4台分が用意されています。

補足

蔵見学は実施していませんが、直売所での試飲は可能です。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

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出典

japansake.or.jp / yasutomibiyori.net / okuharima.jp / sakaya-hayashi.com / expo2025-hyogo-fieldpavilion.jp / watobi.jp / sakesen.com / harima-sake.jp / sakesen-brog.com / jizakeyakodama.com / saketime.jp / sakenomy.jp

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