SAKE BREWERY — TOKUSHIMA

三芳菊酒造

徳島県三好市池田町サラダ1754番地 1889年創業

紹介

徳島県三好市池田町に位置する酒蔵で、吉野川の伏流水である松尾川の超軟水を仕込み水に使用し、主に徳島県産の山田錦を中心とした酒米で酒造りを行っています。 「ワイルドサイドを歩け」をコンセプトに掲げ、一般的な日本酒の常識にとらわれない独創的な醸造手法を取り入れています。自社開発の徳島県酵母や高めの仕込み温度などを活用し、南国フルーツを思わせる甘くフルーティーな香りとしっかりとした酸味が特徴的な味わいを生み出しています。 代表銘柄の「三芳菊」をはじめ、地元の高校生とともに開発した「大地の夢」、蔵元の三姉妹の名を冠した「胡春」などを展開しています。ポップで現代的なラベルデザインや、音楽・アニメ等とのコラボレーションでも注目を集めています。 受賞歴として、2007年の「純米酒バトル」にて「阿波山田錦特別純米生原酒垂れ口」が最優秀純米酒に選出された実績があります。

歴史

三芳菊酒造は、徳島県三好市池田町において1889年に馬宮作太郎が日本酒製造を始めたことに始まります。1953年6月には三芳菊酒造株式会社として正式に設立されました。蔵があるのは吉野川の上流にあたる阿波池田で、北に阿讃山地、南に四国山地が広がる冷涼な気候の土地です。

2000年、馬宮亮一郎氏が代表者に就任し、それまでの杜氏制度を廃止して自ら杜氏として酒造りを担う体制に転換するとともに、県外への販売を開始しました。翌2001年には、耕作放棄地となっていた地元の水田を活用するため徳島県産酒米の品種改良に取り組み、当時主流であった淡麗辛口の日本酒との差別化を図るべく、甘くフルーティーな品種改良に成功したとしています。

馬宮亮一郎氏には綾音・織絵・胡春という三人の娘があり、幼いころから蔵の仕込みを手伝ってきました。長女が醸造を学んだことを機に、姉妹そろって仕込みに携わるようになったことが、後の「三姉妹のお酒」シリーズにつながっています。

地域との協働にも力を入れており、2000年代後半からは徳島県立池田高等学校三好校(旧徳島県立三好高等学校)の生徒とともに、地元産米を使った銘柄「大地の夢」の仕込みに取り組んでいます。2010年には水木プロダクションとの商標使用許諾契約のもとで「大歩危 こなきの盗み酒」の製造販売も始めました。その後も2020年にはアニメーション制作会社タツノコプロとのコラボレーション、2021年にはオンキヨー株式会社と共同開発した「加振酒」の販売、2022年には富士通株式会社との地場産業活性化プロジェクトなど、音楽やアニメーションと結びついた商品開発を続けてきました。

2024年2月に新会社として株式会社三芳菊酒造が設立され、同年4月30日付で旧会社から酒造免許と事業を譲り受け、代表取締役には馬宮和子氏が就任しました。

酒造り

仕込み水には、吉野川水系の松尾川の伏流水(超軟水)を使用しています。一般には酒造りに硬水が適するとされますが、軟水の特性を活かして米と水双方の風味を保つ醸造に取り組んでいます。原料米は主に徳島県産の山田錦などを使用しています。

酵母は、徳島県立工業技術センターと共同開発した徳島県酵母と、蔵に棲みついた蔵付き酵母を使い分けています。徳島県酵母はもともと酸の出にくい酵母であるため、吟醸造りの低温長期発酵とは逆に高めの温度で仕込んで麹を溶かし、酸度を引き上げる独自の方法を採っています。その結果、乳酸が少なくリンゴ酸などの酸が多い、香り高い酒質となります。

「ワイルドサイドを歩く」という蔵のコンセプトのもと、日本酒はこうでなければならないという考え方を離れ、独自の酒の世界観をつくることに専念しています。日本酒を普段飲まない層にも手に取ってもらえるよう、ポップで個性的なラベルデザインを採用しています。

蔵データ

所在地

徳島県三好市池田町サラダ1754番地

創業

1889年(徳島県)

公式サイト

miyoshikiku.co.jp

代表銘柄

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三芳菊:蔵の代表銘柄です。徳島県産の山田錦などを主な原料とし、松尾川の伏流水と、蔵で使い分けている徳島県酵母や蔵付き酵母を用いて醸されています。吟醸造りとは逆に仕込み温度を高めに設定する独自の醸造方法により、南国フルーツを思わせる華やかな香りと、リンゴ酸などに由来するしっかりとした酸味を特徴とする酒質を追求しており、従来の淡麗辛口とは異なる個性的な味わいを目指して造られています。

大地の夢:徳島県立池田高等学校三好校(旧徳島県立三好高等学校)食農科学科の生徒とともに仕込む銘柄です。2000年代後半から地元産米を使って製造されており、生徒たちは麹を混ぜる作業や瓶へのラベル貼りなどに携わっています。学校と蔵元との継続的な協働のなかから生まれ、現在も続けられている取り組みです。

胡春:自ら杜氏として酒造りを担ってきた馬宮亮一郎氏の三女、胡春さんの名を冠した銘柄です。特別純米酒として展開されており、幼いころから蔵の仕込みを手伝ってきた姉の綾音さん・織絵さんとともに、家族で仕込みに携わってきた経緯を持つ「三姉妹のお酒」のひとつに位置づけられています。

見学・購入

蔵見学

あり(要事前確認)

直売所

蔵元の公式オンラインストアでは、期間限定醸造酒やオリジナルグッズを販売しています。

補足

にし阿波観光圏の体験予約窓口を通じて、蔵元自身が案内する酒蔵探訪と日本酒造り体験の予約ができます。秋から春にかけての午前には蒸し米の運搬や麹づくり、仕込み・搾りといった作業の体験ができ(午前5,000円)、それ以外の時間帯や夏季は見学のみ(午後2,500円)となります。共通して試飲とオリジナルラベルを貼ったお土産ボトルの持ち帰りが含まれます。2月の四国酒まつり前後など実施できない期間があり、申し込みは訪問の7日前17時までに行う必要があります。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

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出典

miyoshikikushuzo.com / ttcn.ne.jp / journal-one.net / prtimes.jp / camp-fire.jp / wikipedia.org / nishi-awa.jp / hakko-times.com / topics.or.jp / sakeproject.jp / saketime.jp

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