山村酒造
代表銘柄:れいざん
熊本県
KUMAMOTO
1762年創業
山村酒造は、熊本県阿蘇郡高森町で宝暦12年(1762年)に創業した歴史ある酒蔵です。麹造りや仕込みを行う萬延蔵は万延元年(1860年)に建てられた白壁土蔵で、今も風情ある佇まいを残しています。代表銘柄「れいざん(霊山)」の名は信仰の山・阿蘇にちなみ、製造されるお酒の大部分が熊本県内で消費されるなど、地元に根ざした地酒として親しまれています。酒造りにおいては、標高約550mの南阿蘇の清涼な気候と厳しい寒暖差を生かし、「阿蘇の米・水・人」で醸す酒造りを一貫して行っています。
仕込み水には蔵の地下から湧き出る阿蘇外輪山の清冽な伏流水を使用。三段仕込みなどの伝統技法を用い、料理の味を引き立てるすっきりとした飲み口を大切にしています。主な受賞歴として、全国新酒鑑評会での入賞(平成14酒造年度は金賞)や熊本国税局酒類鑑評会での優等賞があり、蔵の受賞歴には日本酒チャンピオンズカップでのゴールドメダルも挙がっています。
山村酒造の歩み
山村酒造は、宝暦12年(1762年)に創業した酒蔵です。江戸時代の中ごろに、現在の阿蘇郡高森町にあたる地で酒造りを始めました。蔵は九州のほぼ中央、阿蘇五岳のひとつ根子岳を北に望み、阿蘇カルデラ南外輪山の最東部にあたる高森町にあります。標高はおよそ550mの高原で、冬は氷点下の日が続き、夏も涼しい土地です。以来260年余り、阿蘇の水と米、そして阿蘇の人の手で酒を醸し続けています。法人は山村酒造合名会社で、代表は山村唯夫氏です。
銘柄の「れいざん」は、阿蘇山にちなんだ名前です。阿蘇山は古くから信仰の対象とされてきた山で、その信仰の対象である霊山・阿蘇にちなんで名付けられました。酒名には「れいざん」とひらがなで書くものと、「霊山」と漢字で書くものがあり、阿蘇の人たちに親しまれているのは、「霊山」や「れいざん」と書かれた一升瓶です。
麹造りや仕込みを行う蔵は、万延元年(1860年)に建てられた白壁土蔵の「萬延蔵」です。蒸米を運び上げる階段は、柿渋で黒光りするまで磨き込まれています。江戸時代から続く酒蔵の姿を、いまも受け継いでいます。
れいざんは、製造量の9割近くが熊本県内で飲まれてきた地酒です。平成28年(2016年)4月の熊本地震では、停電で温度管理の機械が止まり、完成間際だったもろみ(一升瓶にして1万2千本分ほど)をすべて諦めることになりました。その後、全国からボランティアが駆けつけるなど支援の手が差し伸べられ、蔵はその思いに応えようと、れいざんを県外へも届けるようになりました。令和2年と令和3年にはクラウドファンディングで、阿蘇の肴とのセットや新作の微発泡酒を全国に届けています。
受賞も重ねています。全国新酒鑑評会では、平成14酒造年度以降に8回入賞しており、そのうち平成14酒造年度は金賞です。入賞は平成16・17・18酒造年度の3年連続、平成29・30・令和元酒造年度の3年連続を含み、ほかに平成27酒造年度があります。熊本国税局の酒類鑑評会では、平成17年に清酒の部で入賞しています。同じ鑑評会の清酒部門(熊本酵母吟醸酒の部)では、平成27年、28年、30年、31年、令和7年、令和8年に優等賞を受けています。
蔵の受賞歴には、酒文化研究所主催の日本酒チャンピオンズカップでのゴールドメダルも挙がっています。令和7年1月には熊本日日新聞社が実施した「くまもとのお酒」総選挙で1位に選ばれました。
酒造りの特徴
仕込み水は、蔵の中央の地下深くから湧き出す水です。阿蘇外輪山に降った雨がゆっくりと地中を流れてきた伏流水で、水温は年間を通じてほぼ一定、12度ほどです。蔵では湧水100%を仕込みに使っています。冬の寒さが厳しい高原の気候と、清らかでやわらかな水が、すっきりとした飲み口の土台になっています。
造りの時期、釜屋は立ちのぼる湯気に包まれます。床に埋め込まれた和釜の蒸気で米を蒸し、放冷した蒸米は麻布に包んで、白壁土蔵の萬延蔵にある麹室へ運びます。萬延蔵の1階には大きなタンクが並び、れいざんは三段仕込みで醸します。発酵期間は4週間ほどで、その後に上槽(しぼり)へ進みます。酵母は熊本酵母を中心に使い、米は山田錦などのほか、主に阿蘇地域でとれる酒米を使っています。
蔵が大切にしているのは、インパクトよりも料理をおいしく味わえるすっきりとした飲み口で、二時間飲み続けても飲み飽きない酒であることです。吟醸酒の香りを極める流れの中にあっても、伝統の味わいは変えていません。杜氏は山村純平氏です。一方で、令和3年には杜氏が挑戦する日本酒シリーズ「れいざん C-series」の第1弾として、瓶内二次発酵の発泡清酒「れいざん C1」を世に出しました。
季節の酒もそろいます。火入れせずに瓶詰めするしぼりたての生原酒は、アルコール度数19度で、冬限定です。早春には、うすくにごった純米酒の「春待酒 ささにごり」が出ます。新酒ができると、杜氏が仕込みの合間につくる杉玉(酒林)が軒先に掛かります。例年12月上旬ごろに新酒の販売が始まり、杉玉が新しくなります。
代表銘柄
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れいざん
信仰の対象である霊山・阿蘇にちなんで名付けられた、山村酒造の看板銘柄です。三段仕込みで、熊本酵母を中心に使い、料理の味を引き立てるすっきりとした飲み口を持ち味にしています。山田錦を40%まで磨いた大吟醸、純米吟醸、純米酒のほか、しぼりたて生原酒、にごり酒、春待酒、300mlの飲み切りサイズなど幅広くそろいます。生産量の9割近くが熊本県内で飲まれる地酒です。令和7年には熊日の「くまもとのお酒」総選挙で1位になりました。
楽天で商品を見る見学・購入
- 直売所
- れいざんオンラインショップ(山村酒造の公式通販)
- 補足
- 所在地は熊本県阿蘇郡高森町高森1645です。高森町で開かれる「新酒とふるさとの味まつり」では、非加熱の「霊山新酒」を町内で味わえ、例年3月末まで提供されます。令和5年は2月12日に始まりました。
見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。
蔵の基本情報
- 所在地
- 熊本県阿蘇郡高森町高森1645
- 創業
- 1762年
- 公式サイト
- shop.reizan.com
出典
kumamoto-sake.com / asotakamori-kanko.com / tsuruya-dept.co.jp / meimonshu.jp / ginjyoshu.jp / nta.go.jp / makuake.com / tanoshiiosake.jp / saketime.jp / kumanichi.com / nrib.go.jp / shop.reizan.com
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