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よしのや

代表銘柄:西之門・雲山

長野県

NAGANO

1637年創業

株式会社よしのやは、寛永14年(1637年)に長野県長野市の善光寺門前で創業した醸造元です。古くから「善光寺の酒」として親しまれ、清酒だけでなく「善光寺みそ」などの味噌や甘酒の製造も手掛けています。代表銘柄には「西之門」と「雲山」があります。「雲山」は1960年に近隣蔵元との共同会社から発足した銘柄で、現在はよしのや単独で醸造・瓶詰めが行われています。

一方の「西之門」は1995年に立ち上げられたこだわりブランドで、山田錦などの酒造好適米と犀川水系の伏流水を用いて醸され、全国新酒鑑評会での金賞受賞やIWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)での受賞など国内外の品評会で高く評価されています。1995年には蔵元直営売店や酒蔵見学コースを備えた複合観光施設「善光寺外苑 西之門 よしのや」をオープンし、観光ルートとしても広く親しまれています。

よしのやの歩み

よしのやの始まりは、戦国時代の戦乱で各地を転々としていた善光寺の御本尊が、慶長3年(1598年)に豊臣秀吉によって信州善光寺へ戻されたことにさかのぼります。この時、京都より御本尊を還した大本願第百九世智慶上人に付き従っていた藤井藤右門昌兼が、そのまま善光寺のそばに住み着きました。寛永14年(1637年)、昌兼の跡を継いだ二代目昌長が、善光寺大本願に隣接する西之門町で酒造業を創業しています。

以来、よしのやは善光寺大本願のそばで酒を醸し続け、「善光寺の酒」として地元の人々に親しまれてきました。味噌づくりは明治期に始まり、清酒づくりで培った麹の技術を生かして仕込まれています。創業から380年以上を経た現在は、藤井信太郎さんが16代目として蔵を受け継いでいます。

代表銘柄のひとつ「雲山」は、昭和35年(1960年)、西之門の「よしのや」に、信州新町の塩入酒造場、中野の山形屋、小布施の桝一市村酒造場、戸倉の坂井銘醸、若穂の原沢屋を加えた親しい蔵元6蔵が共同で設立した壜詰会社「雲山銘醸」から売り出されたお酒です。原料米の割り当てを増やすために共同会社を設立するという当時の仕組みを背景に生まれ、信州の酒といえば「雲山」と言われるまでに広まりました。1990年代後半からは、よしのやが単独で醸造・瓶詰めを行っています。

もうひとつの代表銘柄「西之門」は、平成7年(1995年)に、よしのやが最新の酒造設備を整え、新しいロゴとともに立ち上げたこだわりのブランドです。同じ年には、酒蔵見学コースと直営売店を備えた複合観光施設「善光寺外苑 西之門 よしのや」も開設されました。平成22年(2010年)には醸造の拠点を犀川のほとりに移し、創業の地である西之門町の建物は、見学と買い物を楽しめる場として活用されています。

酒造りの特徴

「西之門」は、精米歩合28%から50%までの純米大吟醸を中心に、酒造好適米の山田錦や五百万石、長野県産の美山錦、岡山県産の雄町などを、千曲川に注ぐ犀川水系の伏流水で仕込んでいます。使用する酵母は、長野県工業技術センターで分離された長野酵母で、長野D酵母や、リンゴ酸を多く生み出す長野R酵母なども用いられています。品評会に出品する酒も特別なことをしているわけではなく、市販されている商品と同じ設備・方法でつくられていることが特徴です。

全国新酒鑑評会の入賞酒目録では、平成14酒造年度以降に平成15・16・17・19・24・26・29酒造年度と令和元・3・4・5・6・7酒造年度の合わせて13回入賞しており、うち金賞は平成16酒造年度、平成17酒造年度、平成29酒造年度、令和4酒造年度、令和7酒造年度の5回です。長野県清酒品評会では、平成29年に純米吟醸酒部門の主席知事賞を受け、平成30年・令和元年・令和2年には知事賞を受けています。

関東信越国税局酒類鑑評会では、平成29年・平成30年・令和元年に優秀賞を受け、令和5年には純米吟醸酒の部で最優秀賞に次ぐ上位2場に贈られる特別賞を、令和6年には同部門で優秀賞を受けました。令和5年(2023年)のIWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)では、純米大吟醸酒部門で「西之門純米大吟醸35」がゴールドメダルを受賞しました。

味噌づくりでも高い評価を受けており、平成24年に全国味噌鑑評会で農林水産大臣賞(第1位)、平成26年に同じ全国味噌鑑評会で食料産業局長賞(第2位)を受賞したほか、長野県みそ品評会でも平成24年と26年に最優秀賞(第1位)、平成28年に優秀賞(第2位)を受けています。味噌づくりを55年にわたり担った元工場長の雲田實さんは、味噌業界で数人しか選ばれない「現代の名工」の1人でした。2014年に亡くなりましたが、その技術と目指した味は、現在も社内で受け継がれています。

甘酒は、砂糖や保存料を加えず、米麹だけで仕込まれています。この吟醸甘酒は、直木賞作家の辻村深月さんのエッセイが収められた書籍『日本の作家60人 太鼓判のお取り寄せ』(小説現代編集部編)でも取り上げられました。善光寺みそは、良質な国産大豆と国産米を100%使用してつくられており、大豆を煮る硬さや発酵の温度管理に細かく気を配りながら仕込まれています。

代表銘柄

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西之門

平成7年(1995年)によしのやが最新の酒造設備を整え、新しいロゴとともに立ち上げたブランドです。純米大吟醸は山田錦や五百万石、長野県産の美山錦などを犀川水系の伏流水と長野酵母で仕込み、精米歩合は28%から50%まで揃うほか、純米吟醸の「善光寺純米吟醸」もあります。全国新酒鑑評会では平成16・17・29酒造年度と令和4・7酒造年度の5回金賞を受けており、令和5年のIWCでは純米大吟醸35が純米大吟醸酒部門でゴールドメダルを受賞しました。

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雲山

昭和35年(1960年)、西之門のよしのやに信州新町・中野・小布施・戸倉・若穂の親しい蔵元5蔵を加えた6蔵が共同で設立した壜詰会社「雲山銘醸」から売り出された銘柄です。原料米の割り当てを増やすために共同会社を設立するという当時の仕組みを背景に生まれ、信州の酒といえば「雲山」と言われるほど広まりました。1990年代後半からは、よしのやが単独で醸造・瓶詰めを行っています。純米酒や純米原酒などのラインナップがあり、日常の食卓に寄り添う酒として親しまれています。

見学・購入

蔵見学
あり(要事前確認)
直売所
西之門売店(年中無休、8:30〜17:30)
補足
清酒工場見学コース(年中無休、8:30〜17:00)は入場無料です。案内人付きの見学は完全予約制(1人1000円)で承っています。敷地内の「レストランさくら」は当面の間休業中です。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
長野県長野市西之門町941
創業
1637年

出典

japansake.or.jp / sakenomy.jp / naganojoho.com / jreast.co.jp / nishinomon-yoshinoya.com / nagano-cvb.or.jp / saketime.jp / sake-times.com / otoriyosetecho.jp / sakenowa.com / nrib.go.jp / nta.go.jp

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