松浦一酒造
代表銘柄:松浦一
佐賀県
SAGA
1716年創業
佐賀県伊万里市に位置する松浦一酒造は、1716年(正徳6年)に創業した歴史ある酒蔵です。「松浦地方で一番になりたい」という思いが銘柄名「松浦一」の由来となっています。「手づくりのまごころ生きるうまい酒」をモットーに、九州の名水や厳選した酒米を用い、手造りによる酒造りを続けています。蔵の大きな特徴として、約70年前の母屋の屋根替え時に梁の上から発見された「河伯(カッパ)のミイラ」が存在し、酒蔵の守り神・水神様として大切に祀られています。酒蔵見学ではカッパのミイラをはじめ、昔の酒造りや農耕の道具なども公開されています。
受賞歴も豊富で、Kura Masterでの金賞受賞やインターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)での銀メダル獲得、全国新酒鑑評会での入賞など、国内外で高い評価を受けています。
松浦一酒造の歩み
松浦一酒造は、佐賀県伊万里市山代町楠久にある酒蔵です。創業は正徳6年(1716年)で、現在の伊万里市山代町にあたる山代村で、田尻家が酒造りを営んできました。田尻家は戦国時代には筑後国田尻村の豪族で、肥前の鍋島直茂から山代村に所領を与えられ、この地に定住しました。2026年には創業311年目を迎えています。
銘柄名の「松浦一」には、松浦地方で一番になりたいという願いが込められています。蔵のモットーは「手づくりのまごころ生きるうまい酒」で、ふるさとの文化や自然の恵み、先人の教えへの感謝を忘れず、心豊かに酔える酒を造り続けることを掲げています。蔵が根を下ろす伊万里は、昔から陶磁器の輸出港として栄えた町です。事業は清酒とリキュールの製造販売に加え、太陽光発電も手がけています。
この蔵を特徴づけているのが、田尻家に伝わり、水の守り神として祀られる「河伯(カッパ)のミイラ」です。昭和28年(1953年)、母屋の屋根の葺き替え工事の最中に、大工の棟梁が梁の上から黒い箱を見つけました。蓋を開けると体長約70cmのミイラが入っており、箱には「河伯」と墨書されていました。背中には16個の背骨が突き出し、前足の指は5本、後足は3本で指の間には水かきがついています。
田尻家は、筑後から山代村へ移るときに持ち込まれたのではないかと推測しており、きれいな井戸水を願う水の守り神、つまり酒の守り神として大切にしてきました。
全国新酒鑑評会では、平成14酒造年度以降に限っても7回入賞しています。平成17酒造年度と平成26酒造年度は金賞で、そのほか平成20、25、27、28、29酒造年度に入賞し、平成25酒造年度から平成29酒造年度までは5年連続の入賞でした。福岡国税局の酒類鑑評会では、吟醸酒の部の平成14年と平成15年、吟醸酒の部と純米酒の部の平成18年に優等賞を受けています。金賞は、平成21年から平成30年にかけて純米酒の部で7回、平成26年から令和2年にかけて吟醸酒の部で4回受賞しました。
国内外の品評会でも評価を受けています。IWCの大吟醸部門では、2012年から2022年にかけてシルバーメダルを2回、ブロンズメダルを5回受賞しました。Kura Masterでは2017年に純米大吟醸松浦一が、2020年に雄町部門で純米吟醸松浦一が金賞を受賞し、梅酒でも2024年に大吟醸梅酒が、2026年に梅酒部門でプリュム古城梅が金賞を受けています。ブリュッセル国際コンクールが2018年に創設した日本酒部門SAKEselectionでは、純米大吟醸松浦一がプラチナ賞を受けました。
全米日本酒歓評会では2015年と2019年に大吟醸松浦一が銀賞、2022年に特別純米松浦一が金賞を受賞しています。全国燗酒コンテストでは、辛口純米酒松浦一が2018年と2020年にお値打ちぬる燗部門で金賞を受け、2019年には純米大吟醸松浦一がプレミアム燗酒部門で金賞を受賞しました。
酒造りの特徴
仕込み水には、蔵元が「九州一の名水」と呼ぶ有田泉山白磁の湧水を使い、磨かれた酒米とともに酒を醸します。酒米の品種は商品によって使い分けており、純米吟醸には山田錦を使った松浦一山田錦と、雄町を使った松浦一雄町があります。蔵の発表では、雄町で醸した酒を集める雄町サミットの鑑評会で、2017年の第9回に純米吟醸松浦一が優等賞を受けています。
商品は、大吟醸松浦一と吟醸いすい、純米大吟醸松浦一、純米吟醸の松浦一山田錦と松浦一雄町、特別純米、純米酒(青ラベル)、辛口純米酒(赤ラベル)、本醸造の三酔、普通酒の誠、古酒の紡と幅広くそろえています。販路は国内のほか、香港、フランス、台湾、オーストラリア、中国です。佐賀県の原産地呼称管理制度の認定審査会にも出品しており、2016年から2021年にかけて、出品酒がすべて認定された年が5回あります。
造りは冬に行い、2018年と2023年はいずれも11月上旬に仕込みに入りました。大吟醸の搾りの日は蔵人みんなで準備に取りかかり、皆で搾ります。季節限定酒の「あらばしり」は、加熱殺菌せず一滴の水も加えない、生まれたままの味わいを楽しめる酒で、酵母が生きた火入れ前の生酒です。夏を越して丸みを増した「ひやおろし」は、2023年は9月に発売しました。
リキュールも蔵の看板のひとつで、伊万里産の梅を使った「プリュム」の南高梅と古城梅、大吟醸梅酒を造っています。プリュムは、初夏に伊万里の太陽を浴びて実った梅を流水で洗い、一粒ずつタオルで拭いてへたを取り、日本酒と氷砂糖で漬け込みます。プリュム南高梅は2022年のミラノ酒チャレンジで利き酒部門の金賞を受賞し、蔵の発表では同年にフードペアリング部門(ティラミス)の賞も受けました。プリュム梅酒は、蔵の発表では2016年の全国梅酒鑑評会で銅賞に選ばれています。
代表銘柄
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松浦一
松浦一は、蔵名と同じ名を冠した蔵の看板銘柄です。松浦地方で一番になりたいという願いを込めた名で、大吟醸から普通酒まで幅広くそろいます。大吟醸松浦一は、全国新酒鑑評会で平成17酒造年度と平成26酒造年度に金賞を受賞しました。IWCの大吟醸部門ではシルバーメダルを2回、ブロンズメダルを5回受賞しています。純米吟醸には山田錦と雄町の2種があり、純米酒には青ラベル、辛口の赤ラベル、特別純米もあります。辛口純米酒は、全国燗酒コンテストで金賞を受賞しています。
楽天で商品を見る見学・購入
- 蔵見学
- あり(要事前確認)
- 直売所
- 公式のネットショップ(BASE)で購入できます。
- 補足
- 見学は無料で、昭和30年代まで使っていた酒造りの道具や古い農機具、カッパのコレクション、河伯のミイラを自由に見学できます。事前に予約すると蔵の案内もあります。営業は9時から17時で年中無休です(2023年時点)。最寄りは松浦鉄道の楠久駅で、徒歩約5分です。
見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。
蔵の基本情報
- 所在地
- 佐賀県伊万里市山代町楠久312
- 創業
- 1716年
- 公式サイト
- www.matsuuraichi.com
出典
sagasake.or.jp / yahoo.co.jp / asobo-saga.jp / welcomekyushu.jp / sakenomy.jp / matsuuraichi.com / kuramaster.com / nta.go.jp / nrib.go.jp
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