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戸田酒造

代表銘柄:ダイヤ菊

長野県

NAGANO

1717年創業

戸田酒造の旧ダイヤ菊看板
戸田酒造の旧ダイヤ菊看板(2005年撮影)「The signboard "Diagiku" installed in front of Chino station (2005).jpg」 — 写真:SVK19930101 / CC BY-SA 4.0縮小・WebP変換

長野県茅野市に所在する戸田酒造は、1717年(享保2年)に前身である「大津屋」として創業し、1914年(大正3年)より日本酒の醸造を開始しました。代表銘柄「ダイヤ菊」の名は、最高の宝石「ダイヤモンド」と日本の名花「菊」を組み合わせ、最高のお酒を目指して命名されたものです。映画監督の小津安二郎が蓼科高原滞在中に愛飲していた酒としても知られています。

仕込み水には、蓼科山を源とする「女乃神水(めのかみすい)」と呼ばれる清冽で口当たりのやわらかい伏流水(軟水)を使用し、諏訪杜氏の手によって酒造りが行われています。2006年に山梨県の戸田酒販のグループ会社(製造部門)となり、2020年に現在の戸田酒造株式会社へ改称しました。受賞歴として、平成28年(2016年)の全国新酒鑑評会にて「大吟醸ダイヤ菊」が金賞を受賞しています。

戸田酒造の歩み

戸田酒造は、長野県茅野市ちのに蔵を構える酒蔵です。享保2年(1717年)に、諏訪高島藩の御用商人を務めた米問屋「大津屋」として諏訪の地で創業しました。明治20年(1887年)には日本橋で洋酒・缶詰問屋「大津屋」を開き、明治30年(1897年)には諏訪郡永明村(現在の茅野市)に分家して宮坂光次郎商店を開業しています。

酒造りに乗り出したのは大正3年(1914年)で、この年に大津屋本家酒造場を創業しました。酒造りに適した立地と先人の努力が実り、当時の銘柄「ダイヤ菊」と「ダイヤ鶴」は東京市場でも大いに受け入れられるほどの人気を集めました。昭和26年(1951年)にダイヤ菊酒造株式会社を設立し、映画監督の小津安二郎をはじめ、茅野を訪れた人々にも愛されてきました。「ダイヤ菊」の名は、最高の宝石「ダイヤモンド」と日本の名花「菊」を組み合わせ、最高のお酒を目指して付けられたものです。

小津安二郎は脚本家の野田高梧とともに蓼科を創作の拠点とし、数多くの名作を世に送り出しました。仕事場での日記『蓼科日記』にはダイヤ菊が何度も登場します。野田高梧との会話では、一升瓶のダイヤ菊を100本飲んでもまだ映画が完成しない、と語ったという逸話も残り、小津はこの100本を脚本1本が仕上がるまでの目安にしていたようです。

平成17年(2005年)の冬には、約100年ぶりに蔵を大きく改修しました。機械化や自動化を進めるためではなく、麹室や仕込み蔵、貯蔵庫、瓶詰め後の製品管理に至るまで温度と湿度を徹底して管理し、蔵人の技を生かしきるための改修です。平成18年(2006年)には山梨県の酒類販売会社・戸田酒販のグループに加わり、製造部門となりました。平成20年(2008年)に社名を諏訪大津屋本家酒造株式会社と改め、令和2年(2020年)に現在の戸田酒造株式会社へ改称しています。

全国新酒鑑評会では、平成14酒造年度以降に限っても13回入賞しています。そのうち金賞は平成20酒造年度と平成27酒造年度の2回です。入賞は平成15、19、20、21、22、24、25、27、29の各酒造年度と、令和元、2、3、7の各酒造年度です。令和元酒造年度は金賞が選定されなかった年です。

関東信越国税局酒類鑑評会では、平成14年の第73回(当時の社名はダイヤ菊酒造)で受賞したほか、第80回(平成21年)の吟醸酒の部、第84回(平成25年)の吟醸酒の部と純米酒の部、第85回(平成26年)の純米酒の部、第86回(平成27年)の純米酒の部、第88回(平成29年)の純米酒の部、第96回(令和7年)の吟醸酒の部で優秀賞を受けています。蔵の発表では、長野県清酒品評会で第58回(平成23年)、第61回(平成26年)、第63回(平成28年)、第67回(令和2年)に長野県知事賞を受けています。

令和8年(2026年)には「ダイヤ菊 純米大吟醸」が美酒コンクールで「リッチ&ウマミ部門」の金賞を受賞したほか、ミラノ酒チャレンジでダブルゴールド、Kura Masterとフェミナリーズ世界ワインコンクールで金賞、インターナショナル・ワイン・チャレンジで銀賞を受けています。

酒造りの特徴

蔵は八ヶ岳・蓼科山のふもとにあり、日本有数の寒天の産地として知られる地域です。清らかな空気と水、厳しい寒さが寒天づくりに向くのと同じく、日本酒の醸造にも適した環境です。仕込み水は、東に仰ぎ見る蓼科山を源とする伏流水で、「女乃神水(めのかみすい)」と呼ばれています。甘口でも辛口でもない、きわめて口当たりのやわらかい軟水で、地下70メートルから湧き出るものです。

酒造りを担うのは、八ヶ岳山麓の富士見や原村の職人たちをルーツとする諏訪杜氏の流れをくむ造り手たちです。かつて養蚕が盛んだった土地で、冬の端境期に酒造りを行い、技を磨いてきた技術集団です。杜氏は高橋優介です。戦前から大吟醸を手がけており、「どの種類でもおいしいと思っていただける酒造り」と「毎日でも飲みたいと思っていただけるお酒」を目標に掲げています。

原料米は国産100%で、長野県産の「美山錦」や「山恵錦」をはじめ、地元長野県のお米を多く使っています。商品には清酒のほか、清酒を蒸留した単式蒸留焼酎「殿様水」や、麦焼酎、そば焼酎もそろえています。

代表銘柄

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ダイヤ菊

蔵の看板銘柄で、大吟醸から普通酒までそろいます。大吟醸「浮世絵」と「雪舟」は美山錦を49%まで磨き、純米吟醸原酒「生一本」は美山錦の59%精米です。本醸造は長野県産米を65%まで磨いた、毎日飲んで飽きない一本です。普通酒の「金印」は、小津安二郎が蓼科で脚本を書く際に愛飲した酒として知られます。2026年には山恵錦を40%まで磨いた純米大吟醸が美酒コンクールで金賞を受賞しました。

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見学・購入

蔵見学
なし
直売所
蔵の売店で平日9時から16時まで販売しています(2026年時点)。公式オンラインショップもあります。
補足
工場・蔵見学は受け付けていません。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
長野県茅野市ちの2998番地
創業
1717年
公式サイト
shopdaiya.jp

出典

japansake.or.jp / todashuzo.jp / wikipedia.org / suwanokuni.jp / todashuhan.jp / daiyakiku.raku-uru.jp / nta.go.jp / nrib.go.jp

本ページは自動収集した情報を編集したものです。公開資料に基づく記事で、現地取材・実飲による評価ではありません。内容に関するご指摘はお問い合わせへお寄せください。